ティラノサウルスなどの肉食恐竜(獣脚類)の祖先となる最も初期の恐竜化石を、米シカゴ大などのチームがアルゼンチンの約2億3000万年前(三畳紀後期)の地層から発見した。 後に大繁栄する恐竜の初期進化の解明に役立つと期待される。14日付の米科学誌サイエンスに発表する。 恐竜の全長は約1メートル20、体重は5〜7キロと小型。二本の足で敏しょうに走り回り小動物を捕食していたと考えられる。学名は、ギリシャ語で「夜明けの走者」を意味する「エオドロマエウス」と付けられた。 最古の恐竜とされる「エオラプトル」や「ヘレラサウルス」と並ぶ古さ。 今回の恐竜の復元骨格は、2009年に読売新聞社などが東京で開いた「大恐竜展」で「命名前の新種」として展示され、話題を呼んだ。