これまで和民の名を冠する国内の業態は「焼肉の和民」のみとなっていたが、サントリーグループからの提案を受けて、祖業である居酒屋を見直したという。居酒屋の新たな価値を問う趣旨で、和民ブランドとして総合居酒屋を再構築した。この場所には、2021年12月にオープンした「こだわりのれん街」という業態が存在していたが、それをブラッシュアップする形で「ワタミらしさ」をより前面に出した。 和民のこだわりのれん街は、1階と2階がある。宴会用座敷席も合わせると、席数は230席。和洋中の多彩なメニューがある一方で、冷凍品を主体にした簡便な調理を見直したという。渡邉美樹会長兼社長は「お昼の12時から午後4時まで行っていた仕込みを復活させるなど、もう一度原点に返って店内の手作りにこだわる」と話す。 また、従来和民の顧客単価は2800円だったが、これを3200円にまで引き上げる。「これからは間違いなくインフレの時代に