本はあくまでも人と人をつなげるために、媒介するもの JR中央線・三鷹駅の南口を出て、中央通りをまっすぐ、約10分間歩く。右手に現れるのが、9月にオープンしたばかりの書店〈UNITÉ〉(ユニテ)。驚くほど広々とした店内には新刊を中心に約4,000冊が並ぶ。YouTubeでの書籍紹介や、作家などを招いた店内イベントも活発に行われ、若者を中心に注目が高まっている店だ。 〈UNITÉ〉外観。もともとは飲食店だったという物件を大幅にリノベーションして完成した。 入り口付近には話題の文芸作品やエッセイ。さらに進むと、絵本作家のモーリス・センダック作品など、海外系児童書も目に飛び込んでくる。店奥や壁沿いの本棚には、千葉雅也や鶴見俊輔ら国内の哲学・思想書も充実している。平積みの本はあえて1冊ずつ距離が取られているため、それぞれが存在感を示す。木で統一された什器はゆったりとした空間づくりに一役買っていて、つ