異常気象とお米不足が話題になった2024年の夏でしたが、農業、特にお米に欠かせない水を如何にうまく扱うかには農業土木、農業水利がとても大切。 食料増産が喫緊の課題であった大正・昭和時代において、耕地の開拓や水源の確保、効率的な用水・排水など、総合的な水利の推進が必要とされました。貴重な水を公平に分配するにはどうすればよいか。それは水争いを防ぐための重要な課題でもありました。 今回みなさんにご紹介したいのは、この農業水利の上から下までを現場と理論で大きく発展させた可知貫一(かち かんいち)です。 こんにちは。円筒分水かわうそ探検隊の稲田怜子と伊藤嘉章と申します。 土木は素人ですが円筒分水と農業土木が大好きで、国内の円筒分水240基ほどの内9割を訪問し、その地の農業と歴史や可知による円筒分水の発明と農業水利学が如何に大事であったかを学んでいます。撮影した円筒分水の写真展をしたりSNSでその魅力