産学連携を巡り、企業と大学などのアカデミア(研究機関)の間でのトラブルが相次いでいる。iPS細胞(人工多能性幹細胞)関連の特許を巡る、発明者である元理化学研究所の高橋政代氏と特許権者の企業との争いのほか、ノーベル生理学・医学賞受賞者の本庶佑(ほんじょたすく)・京都大特別教授と小野薬品工業との訴訟が知られている。だがこれらは「氷山の一角」だ。 「研究者は自分が生み出した技術を自分の子どものように思い、最大限生かしたいと考えている。気持ちは分かるが……」 研究者ともめた経験のある医療ベンチャーの社長は両者の溝を明かす…