福本莉子撮影=梁瀬玉実 ドラマ・映画・舞台と俳優として活躍の場を広げている福本莉子。6月14日(金)に公開される映画『ディア・ファミリー』では「20歳まで生きられない」言われながらも、明るく、朗らかな心で懸命に生きる女性・佳美を好演した。福本自身、台本を読んだ際「なぜ佳美ちゃんはあんなにも強く生きられたのだろう」と役へのアプローチ方法に悩んだという。そんな福本は作品を通してどんなことに気づき、自身に落とし込んでいったのだろうか。胸の内を聞いた。 難役も、モデルとなった家族に出会い活路 「事実は小説よりも奇なり」、そんな言葉がぴったりと当てはまるような実話を元に映画化された『ディア・ファミリー』。主人公は小さな町工場を経営する男性・坪井宣政(大泉洋)。三人娘の次女・佳美は幼いころから心臓に疾患があった。 そんななか、医療とは全く無縁だった宣政は「娘の命を守りたい」という一心で、私財を投げうっ