《この記事は約 5 分で読めます(1分で600字計算)》 多くの公立図書館で、図書館カードを持つ地元住民であれば、紙の本と同様にEブックを借りることができる。あるいはわざわざ図書館に足を運ばなくともEブックが読める……こういう環境が整いつつあるアメリカは、日本より数歩先を歩んでいるかもしれない。 だがその道はまっすぐで平坦なものではなく、紆余曲折があり、出版社に支払われる対価から、何を持って地元住民であることを確認するのか、どの企業が提供する何のシステムを使うのかが試行錯誤され、公立図書館のミッションである「利用者全てに対して公平である」ことの着地点を模索している段階だ。 先日、ビッグ5出版社のひとつであるマクミランが図書館レートの見直しを図ったことが、なぜか日本のマスコミで、図書館のEブック貸し出しが出版社の売り上げに影響があるかのように書かれていたが、おそらくウォール・ストリート・ジャ