高校生の頃から登山をしてきた人間として、妥協的解決方法を挙げる。 子供が生まれてからは子供と一緒に行ける日帰り低山しか行かなくなった。低山は人が少ない分、道迷いのリスクはあるが、GPSが発達してきてそのリスクは大分減った。 もちろん、事前の地図読みと、上りの際の分岐確認は写真をとりながらチェック。登山口と下山口が異なる縦走などは極力避けている。 あと、日帰りだと、荒天時はそもそも行かなくなるので、さらにトラブルは少なくなる。 ただ、登山を始めたころは、高い山、有名な山にどうしても登りたくなる。 実際、有名で、沢山の登山者がいる北アルプスの表銀座だって、自分が歩いてきた稜線が円弧を描くように空中に伸びている景色は、自分の体の小ささと、それにもかかわらず、歩き続けられた自分の足の強さを同時に実感できる。 南アルプスの北岳からみた富士山は、山と山のあいだの空気の厚み、上空から地上までの空気の重な