養育できない子供を預ける熊本市の「こうのとりのゆりかごポスト」(通称・赤ちゃんポスト)においを預け、その前後においが受け取ることになっていた保険金など数千万円を着服したとして、埼玉県警が業務上横領の疑いで、同県の40代の男を書類送検していたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、男は実妹である男児の母親が死亡したことから、男児の未成年後見人に選任された。だが、平成19年、本来は男児が受け取るはずだった母親の死亡保険金などを男児の口座から無断で引き出し、男児を赤ちゃんポストに預けて行方をくらました。 男はその後、他県の警察署に出頭。埼玉県警は男が男児と親族関係にあることを確認した上で、今月、業務上横領容疑で書類送検した。男は調べに対し、「着服した金はギャンブルに使った」と供述しているという。