東京都内に住む90代の認知症の女性の成年後見人を務めていた元弁護士の男が、女性の財産を管理する銀行口座から勝手に現金を引き出すなどして合わせて4200万円を着服したとして、業務上横領の疑いで警視庁に逮捕されました。 警視庁の調べによりますと、渡部容疑者は4年前、都内に住む90代の認知症の女性の成年後見人に選任されましたが、その後、女性の財産を管理する銀行口座から勝手に現金を引き出したり、不動産を売却したりして、合わせて4200万円を着服したとして、業務上横領の疑いがもたれています。 女性は、入所していた介護施設の費用が払えなくなり、後見人である渡部容疑者とも連絡が取れない状況が続いたため、別の弁護士が後見人に選任されていました。渡部容疑者が、去年、みずから弁護士を辞めて警視庁に出頭し、裏付け捜査が進められていました。 調べに対し渡部容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということで