今日は雨が降るようなので実に久しぶりに読んだ本の紹介をしてみたいと思います。 鷗外の花 作者:青木宏一郎 八坂書房 Amazon 昔たくさん小説を読んでいた頃ですが、 鴎外の娘、森茉莉の文章にクラクラと酔っ払った時がありました。 実家の庭の花のことを書いた文章です。 「父の帽子」だったか、「父の居所」だったか を忘れましたが、咲き乱れる花々の香りにむせかえるような思いを覚えた本当に美しい文章でした。 さすが名家のお育ちは違うわと溜め息をついたものです。 で、そのバックグラウンドをつぶさに解き明かしてくれた!のがこの本です。 何でも鴎外の全作品の中に現れる植物の種類はなんと410種ほどだそうです。 森鴎外、無類のお花好き、庭好きで、ストレスを抱えると?庭造りに没頭したようです。 今、居宅だった観潮楼はどうなっているのかな。東京文京区にありましたが、よもや子規庵のように撤去されることがあっては