空海と理趣経(りしゅきょう):その無意味性~コイツは馬鹿だ 初めに:私は無宗教です。もし死んだら、葬式はせずに、県内の国立大学医学部に遺体を提供し、研究用に解剖してもらい、あとは共同遺骨置き場に置いてもらう:「献体」の契約をしています。私は、どんな宗教であれ、どんな宗派であれ、葬式をしてもらう積りはありません。そんな立場で、以下の文章を書きました。なお、我が家は真言宗でしたが、私と弟の代で、無宗教になったのです。 かつて学生の時、『空海の風景』という司馬遼太郎さんの伝記小説を読んだことがあります。宗教家を主人公にするという意欲的な作品でしたが、読後、人生経験を重ねる度に「あそこが変、こちらも変」というような感慨に囚われたものです。その違和感をブログにしてみましょう。 空海が創設した流派は、密教の「真言宗」というメジャーな流派で、日本各地に寺院が分布しています。あるとき、私の居住域の真言宗の