気候変動への対応策の一つに、木を植えることが挙げられる。それではもし、地球に住む約80億人が20年間木を植え続けるとしたら、どんな影響があるのだろうか? カリフォルニア大学サンタクルーズ校の教授が答える。 政治家、ビジネスリーダー、ユーチューバー、そしてセレブたちが、気候変動のペースを遅らせるために、100万本、10億本、あるいは1兆本もの木を植えるように呼びかけている。 現在、地球上にはおよそ80億の人間がいる。もしその一人ひとりが今後20年間、毎年一本の木を植えるとしたら、ざっと1600億本の新しい木が生まれることになる。 「木の役割」って何だっけ? 二酸化炭素は、地球温暖化を引き起こす主要なガスだ。木やそのほかの植物は、光合成を通じて大気中の二酸化炭素を炭水化物に変え、それによって茎や葉、根を形成する。