バチカンの裁判所に出廷した「宗教事業協会(IOR)」(通称バチカン銀行)元総裁のアンジェロ・カロイア被告。バチカンメディア提供(2018年5月9日撮影)。(c)AFP PHOTO / VATICAN MEDIA 【1月22日 AFP】バチカンの裁判所は21日、「バチカン銀行」の通称で知られるローマ教皇庁の財政管理組織「宗教事業協会(IOR)」の元総裁、アンジェロ・カロイア(Angelo Caloia)被告(81)に対し、公金横領とマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で禁錮8年11月の有罪判決を言い渡した。 バチカンの裁判所が金融犯罪で実刑判決を下すのは史上初。フランシスコ教皇(Pope Francis)はバチカンのガバナンス改革を推進しており、画期的な判決といえる。 1989~2009年にIOR総裁を務めたイタリア人のカロイア被告は、弁護士ら2人と共謀してIORがイタリア国内に所有する不動産