水産庁は23日未明、ロシアの川で生まれたサケ・マスに関する日本とロシアの漁業交渉が妥結したと発表した。北海道周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内での2022年の日本漁船による漁獲量は前年と同水準を確保し、サケ・マス合計で2050トンとした。漁業者が漁獲実績に応じてロシアに支払う漁業協力費は2億~3億13万円の範囲で決まった。協力費の下限は前年から6千万円引き下げられた。 【写真】ロシアの排他的経済水域内で水揚げされたサケ 15年 ウクライナ侵攻で経済制裁を強める中でも日本の権益を確保する必要があると判断。11日からウェブ会議形式で交渉を進め、22日に操業条件で合意に。5月初旬から日本漁船の操業が始まる見通しだ。