クリスマス・イブの日にひとりで映画を見ている人がいたとする。ポップコーンは買わず、ドリンクホルダーに置かれたMサイズのコーラの紙コップには水滴が浮かんでいる。その人は、物寂しい人に見えるかもしれない。孤独な人に見えるのかもしれない。しかしひとつ確かなのは、悲しい人ではないということだ。何故なら、その人はほぼ間違いなく『レイジング・ファイア』を見ているからだ。そう、『怒火 レイジング・ファイア』を見ているのだ。 あらすじドニーさんはキレた! だが闇堕ちしたニコラス・ツェーはもっとキレていた!! 感想ALL TIME BEST宇宙で一番おもしろい レイジング・ファイアには香港映画の全てがあるまず目を瞑ってほしい。そして香港映画のことを思い浮かべてほしい。そうすると、暗闇の中であなたの考える香港映画が徐々に像を結んでくる。それでは目を開けてください。そのとき、目の前に見えるものが『レイジング・フ