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現代音楽の検索結果201 - 240 件 / 450件

  • BEST OF 2019 - LL

    2019年の年間ベストです。ジャンルなど関係なく30作選び順位を付けています。 テーマなども特にないのですが、どれを入れるかや順位で迷った場合は以前から好きだったアーティストの場合は過去の作品を上回る価値を感じるかやそのキャリアの中で重要な作品だと思えるかを考えて、その作品で初めて知ったもしくは魅力がわかったというケースのものが持つ衝撃度と比較判断するみたいな感じで選びました。 作品名の後に○がついているものは上半期ベストでも取り上げた作品で、それらの作品については印象に特別な変化がない限りは感想は同じ内容を使いまわしたり、書き直すにしても短めにまとめてあります。 アートワークの画像には試聴や購入ができるページのリンクを貼っているので、気になったものは是非クリックしてみてください。 サブスクで聴けるものは末尾のプレイリストにまとめてあります。 30~21 20~11 10~1 〈プレイリス

      BEST OF 2019 - LL
    • 馬場武蔵<br>現代音楽の空白を埋める仕事人【前編】

      タグ imdkm柴田俊幸有馬慶本田裕暉東端哲也松山晋也松平敬松村正人柿沼敏江布施砂丘彦永井玉藻池田卓夫白沢達生細田成嗣鉢村優長屋晃一平岡拓也岡田暁生Pause Catti原典子かげはら史帆ヤマザキマリ八木宏之八木皓平加藤浩子加藤綾子吉原真里小阪亜矢子國枝志郎坂入健司郎大谷隆之小室敬幸小宮正安小島広之小林沙友里香原斗志 text by 小島広之 photo by Azumax 馬場武蔵は、大学在籍時からベルリンを拠点に、はじめはトロンボニストとして、今では指揮者として活躍している。欧州随一の現代音楽演奏集団であるアンサンブル・モデルンのアカデミー生として学び、様々なオーケストラ、音楽祭で指揮を務めている。ハンス・アイスラー・フォーラム現代音楽賞をはじめ受賞歴も豊富だ。そのレパートリーの中核をなすのは現代音楽であると言ってよいだろう。 私が馬場武蔵という指揮者を知ったきっかけは、2018年にト

        馬場武蔵<br>現代音楽の空白を埋める仕事人【前編】
      • ビル・エヴァンスとECM:"ECM plays Bill Evans" Playlist|柳樂光隆

        ECMの音源の中からビル・エヴァンス由来の曲が演奏されているものを集めて、プレイリストにまとめました。 ECMといえば、ジャズなのか、クラシックなのか、現代音楽なのか、どれなんだみたいなレーベルですが、そもそもジャズもクラシックと関係が深いので、同じような音楽の中身の配分違いみたいな気もしないでもないと僕は思っています。

          ビル・エヴァンスとECM:"ECM plays Bill Evans" Playlist|柳樂光隆
        • 身分けの前の、こと分け - ヴェイパーウェイヴのサブジャンル&関連用語たち - エッコ チェンバー 地下

          ヴェイパーウェイヴの関連で言われている新語やチン語ら、そのご説明です! 気になる項目を拾い読みなさるも可、また上から順にご高覧なされてもよろしいかと? 《見出し語の一覧》 [1. 基本的なヴェイパーウェイヴ用語🏛]Vaporwave, ヴェイパーウェイヴ | Chopped and Screwed, チョップド&スクリュード | Slow Down, スローダウン | Chillwave, チルウェイヴ | Eccojams, エコージャムズ | Plunderphonics, プランダーフォニックス | Muzak, ミューザック | Aesthetics, エセティクス(美学) [2. 初期からのサブジャンル🐬]Hypnagogic Drift, ヒプナガジック・ドリフト | Utopian Virtual, ユートピアン・バーチャル | Segahaze, セガヘイズ | Mal

            身分けの前の、こと分け - ヴェイパーウェイヴのサブジャンル&関連用語たち - エッコ チェンバー 地下
          • 楽園ノイズ2楽曲解説 - 音楽は稼いだ!!

            おかげさまで2巻発売。 楽園ノイズ2 (電撃文庫) 作者:杉井 光 発売日: 2021/05/08 メディア: 文庫 いつものように作中に登場する楽曲を紹介していこう。 ○凛子編 ・ピアノ協奏曲第2番ト短調(プロコフィエフ) この凛子編は、クラシックピアニストとしての凛子にもう一歩踏み込もう、ということで構想したピアノ協奏曲エピソードであり、構想時間のほとんどを「選曲」に費やした。 バンドでピアノ協奏曲を演るという無茶を成立させるには、やはりなるべく新しい時代の曲である必要があった。古典的で厳格な調性音楽の響きはバンドサウンドで演ると高確率でお笑いになってしまう。 しかし協奏曲というのはそもそもがかなり前時代的な楽曲形態である。現代音楽のピアノ協奏曲をまず探してみたが、数が少ない上に、ろくなのがない(キース・エマーソンのピアノ協奏曲という一見最適そうなのがあるのだが、残念ながらこれは純然た

              楽園ノイズ2楽曲解説 - 音楽は稼いだ!!
            • R.I.P. Peter Rehberg | ele-king

              7月23日、ピタことピーター・レーバーグが逝去。明け方に見たガーディアンの見出しには53歳とあった。心臓発作だったという。レーバーグはエレクトロニック・ミュージックをダンスフロアから引き剥がし、エレクトロニカを先導したラップ・トップ・ミュージシャンの先駆者である。フェネスとともに現代音楽やミュジーク・コンクレートをリヴァイヴァルさせた中心人物といっていい。ウィーンを拠点にラモン・バウアーらと共同で運営していた〈メゴ〉からは自らの作品だけでなく、フェネスやヘッカーなど実験的なエレクトロニック・ミュージック(=ジム・オルークいわく「パンク・コンピュータ・ミュージック」)を矢継ぎ早にリリースすることでエレクトロニカというタームを引き寄せ、1999年には彼自身のソロ作『Get Out』と、フェネス及びジム・オルークと組んだ『The Magic Sound Of Fenn O'Berg』によってテク

                R.I.P. Peter Rehberg | ele-king
              • Interview | TOMAHAWK | Duane Denison | AVE | CORNER PRINTING

                ヴォーカルにMike Patton(FAITH NO MORE)、ギターにDuane Denison(THE JESUS LIZARD)、ドラムにJohn Stanier(HELMET, BATTLES)、そしてベースにはMR. BUNGLEやFANTÔMASなどでMikeと活動を共にするTrevor Dunnと、オルタナティヴ・ロックの精鋭が集った文字通りのスーパー・バンドTOMAHAWKが、8年ぶりのニュー・アルバム『Tonic Immobility』をリリースした。前々作『Anonymous』ではネイティヴ・アメリカンの音楽を取り入れるなど、先鋭的な要素も十分に持つバンドだが、最新作では“Stanierが叩き、Pattonが歌うTHE JESUS LIZARD”と形容したくなるような超獣合体ぶりを感じさせる瞬間も多く、各自の所属バンドが往年に聴かせたサウンドを愛するリスナーにズキュン

                  Interview | TOMAHAWK | Duane Denison | AVE | CORNER PRINTING
                • 笹久保伸はなぜ、どのようにサム・ゲンデルら海外の音楽家とつながった?ジャズとフォークロアから語る | CINRA

                  「世間のいろんなとこに目を配らなくても、じつはここに世界への入口がずっとあったということが、わかりやすくなってきているなと思います。なにかに同調しなくてもいい。自分に集中していれば、つながるべき人がここにいる、みたいな感覚です」(※) 世界中の人とその音楽を通じて交感できてしまう音楽家は、いまどんなこと考えているのだろう。そんな疑問をぶつけてみたら、青葉市子はこう答えてくれた。「じつはここに世界への入口がずっとあった」——この言葉を体現するように、現代ジャズの鬼才サム・ゲンデル、アントニオ・ロウレイロをはじめ、さまざまな海外の凄腕ミュージシャンたちと作品を発表する音楽家がいる。笹久保伸だ。 埼玉県秩父で生まれ育ち、現在もこの地に暮らす笹久保伸。この音楽家に聞いてみたいことがあった。あなたはどうしてこれほどまでに、さまざまな海外の音楽家たちとつながり、作品を残すことができているのか? 切り口

                    笹久保伸はなぜ、どのようにサム・ゲンデルら海外の音楽家とつながった?ジャズとフォークロアから語る | CINRA
                  • 第1回:クラシック音楽ってなに?バロック〜古典派時代 - 森永エンゼルカレッジ森永エンゼルカレッジ

                    序論・意外と身近なクラシック音楽 みなさんは「クラシック音楽」と聞いて、どのようなことを思い浮かべるでしょうか? 学校の授業などで触れたことはあるけど、「なんだか固い」「自分では聴かない」「自分とは関係のない遠い世界の話」……。こんなことを思い浮かべるのではないでしょうか? だけど、ふだんみんなが耳にするポップスや映画・ドラマの劇伴、ゲーム音楽、電車の発車音などの街に流れるさまざまなメロディーたちは、ルーツをたどればこのクラシック音楽に集約されることもあります。 つまり、クラシック音楽はみなさんの生活のなかにも、いまだにたくさんの影響を与えていることが言えます。 このクラシック音楽について学べば、ふだん聴いている音楽の新たな素晴らしさに出会うことができ、少し大げさに聞こえるかもしれませんが、「クラシック音楽」という、いわば共通言語によって、世界中の文化や人々に触れるきっかけにもなるかもしれ

                      第1回:クラシック音楽ってなに?バロック〜古典派時代 - 森永エンゼルカレッジ森永エンゼルカレッジ
                    • interview with Lorenzo Senni | ele-king

                      Home > Interviews > interview with Lorenzo Senni - パンデミックの中心で「音楽を研究したいだけ」と叫ぶ! EDMにビッグ・ルームというジャンルがある。く○らない音楽である。これにフレンチ・タッチの変わり種であるミスター・オワゾが新進気鋭のラッパー、ロメオ・エルヴィスとタッグを組んで新風を吹き込んだ。同じジャンルとは思えないほど批評的な視点を加えた“Pharmacist(薬剤師)”である。この曲はあきらかに今年前半のハイライトをなす1曲である。同じことは8年前に『Quantum Jelly』でトランスを一変させてしまったロレンツォ・センニにもいえる。センニはネオ・トランスというジャンルを生み出したにもかかわらず、そのフォロワーたちがやっていることは彼の曲とは似ても似つかず、いまではセンニがつくる曲だけがネオ・トランスには属していないかのように

                        interview with Lorenzo Senni | ele-king
                      • hikaru yamadaとは何者か?シーンの触媒にして「音楽だけ」を求める音楽家の軌跡 | TURN

                        hikaru yamadaとは何者か? プリペアドのアルト・サックスを用いて特殊奏法をする即興演奏家。それに留まらず、ギターやパーカッションなどの演奏も担うマルチ・プレイヤー。サンプリングによるポップ・ソングを生み出すhikaru yamada and the librariansの主席司書。mukuchiこと西海マリとのポップ・デュオ、feather shuttles foreverの一員。ディガー集団“lightmellowbu”のメンバー。あらゆる現場に出向き、プレイヤーや場をつなげる触媒。そして、“tiny pop”の提唱者……。 一言では到底説明できない、hikaru yamadaという音楽家。『ミュージック・マガジン』2020年9月号の特集「日本音楽の新世代2020」では、この『TURN』の編集長でもある岡村詩野と松永良平との対談で重要人物だと名指されながらも、彼の存在はまだは

                        • 雅楽で使用される管楽器『笙』の打ち込み方法まとめ – こおろぎさんち

                          雅楽で使用される管楽器『笙』の打ち込み方法まとめです。 打ち込みでの再現度 ★☆☆☆☆ 簡単サンプルさえあればかなり本物っぽくできます。 奏法が少ないので、いじるパラメーターもシンプル。 打ち込みは簡単なのに再現度が高いので、ほとんどの場合、実際に演奏をレコーディングする必要がない楽器だと思います。 笙について By 月岡芳年 打ち込みの前にまずは楽器の事を知っていきましょう。 笙(しょう)とは、雅楽などで使う管楽器の1つ。フリーリード類に属する。 匏(ふくべ)と呼ばれる部分の上に17本の細い竹管を円形に配置し、竹管に空けられた指穴を押さえ、匏の横側に空けられた吹口より息を吸ったり吐いたりして、17本のうち15本の竹管の下部に付けられた金属製の簧(した:リード)を振動させて音を出す。 パイプオルガンのリード管と同じ原理である ハーモニカと異なり、吸っても吹いても同じ音が出せるので、他の吹奏

                            雅楽で使用される管楽器『笙』の打ち込み方法まとめ – こおろぎさんち
                          • 「ずっとおかしなやつらでいたい」“オルタナティブ”を提示するバンド、シリカ・ゲルが語る活動再開後の新曲と韓国インディ・シーン | TURN

                            「ずっとおかしなやつらでいたい」“オルタナティブ”を提示するバンド、シリカ・ゲルが語る活動再開後の新曲と韓国インディ・シーン シリカ・ゲル(Silica Gel)は韓国のインディ音楽シーンで独特な地位にいるバンドだ。筆者は彼らほど「オルタナティブ」や「インディペンデント」という言葉が似合うバンドはいないと思う。 まずはシリカ・ゲルの名前を初めて聞く人たちのために、彼らのこれまでの歩みを簡単に説明しよう。2013年にバンド・メンバー5人、VJ3人の計8人による大所帯で結成し、2015年に自主制作EP『Five Views of a Zero-Gravity Deer』、2016年にフル・アルバム『Silica Gel』を発表すると、翌2017年の韓国大衆音楽賞の「今年の新人」部門(前年はヒョゴ、翌年はセソニョンが受賞している)などの新人賞を受賞し、デビュー当時からその実力が認められた。201

                              「ずっとおかしなやつらでいたい」“オルタナティブ”を提示するバンド、シリカ・ゲルが語る活動再開後の新曲と韓国インディ・シーン | TURN
                            • 【仏教とIT】第36回 日本初のオリジナルブッダマシーン「天界」爆誕! | RBB TODAY

                              魅惑の仏具、ブッダマシーン 「ブッダマシーン」という仏具をご存じだろうか。 木魚やおりんが仏具のメインストリームであるとすれば、それとは対極にあるサブカル仏具である。中国をはじめ東南アジアで広く生産販売されていて、電池を入れてボタンを押せば、チープで怪しい筐体が光を放ち、スピーカーから読経や民謡などが流れる。残念ながら輸入されて仏具店などの店頭に並ぶことはないから、私たちが普通に暮らしていればまず目にすることはない。しかし、不思議なことに仏教のサブカルに興味がある人は、必ずと言っていいほどブッダマシーンを知っている。そして、私が「ブッダマシーンを持っている」と言おうものなら、大変うらやましがられる。なぜなら、名前や見た目など魅惑的な要素は満載なのに、日本では流通量が極端に少なく、欲しいのに買えない「ブッダマシーン難民」がいっぱいいるからである。 光を放ちながらお経を奏でるブッダマシーン こ

                                【仏教とIT】第36回 日本初のオリジナルブッダマシーン「天界」爆誕! | RBB TODAY
                              • 小沢健二が自ら監督務めた新曲「ウルトラマン・ゼンブ」MV公開、11人のグラフィックデザイナーが参加(コメントあり / 動画あり)

                                「ウルトラマン・ゼンブ」は3カ月連続リリースの第1弾として本日3月9日にリリースされたシングルで、「歴代ウルトラマンすべての力を併せ持つ最強のヒーロー」という架空のキャラクターをモチーフにした曲。ウルトラマンに憧れる子どもの無邪気さを描いた楽曲のようでいて、大人になってからの挫折や無力感と、それでも諦めずに自身の「ゼンブ」を賭けて「届くかな」と未来へ放つ光について歌っている。 MVは、SNSでの公募により集まったグラフィックデザイナー・Ozawa Kenji Graphic Bandとともに、小沢自身がGIF動画制作の際に用いてきた手法を進化させて制作したもの。このOzawa Kenji Graphic Bandには、ハンドソープ「キレイキレイ」のリニューアルを手がけた多嘉山ゆりあ、RADWIMPS「君の名は。オーケストラコンサート」などのアートワークで知られる寺澤圭太郎、Eテレ「ピタゴラ

                                  小沢健二が自ら監督務めた新曲「ウルトラマン・ゼンブ」MV公開、11人のグラフィックデザイナーが参加(コメントあり / 動画あり)
                                • 映画 蜜蜂と遠雷 - まるこの探しもの

                                  まぁです。 いつもありがとうございます。 もくじ 「蜜蜂と遠雷」 チョコレートケーキを紹介したかったのですが 「蜜蜂と遠雷」 録画してあった映画を見ました。 mitsubachi-enrai-movie.jp 原作は2016年に刊行された恩田陸さんの長編小説。 芳ヶ江国際ピアノコンクールで繰り広げられる 天才ピアニストたちの闘い。 本選を勝ち抜くのは誰なのか!? 才能と葛藤。 「こういう世界もあるんだなぁ」という感じでしょうか。 良かったと思います。 ピアノの演奏シーンが、私はちょっと違和感ありましたが。 余談ですが以前、好きな映画音楽を作曲された方が 来日されてオーチャードホールに聴きに行ったことが あります。 途中から分野としては「現代音楽」の演奏になりました。 わからなかった、というか頭が疲れたのを覚えています(^-^; チョコレートケーキを紹介したかったのですが 前回の記事でアウト

                                    映画 蜜蜂と遠雷 - まるこの探しもの 
                                  • 【特集】クラシックとアフリカのリズムから生まれた優雅で楽しいブラジル音楽「ショーロ」の系譜

                                    タグ 1960sファンクパゴーヂパナマパプアニューギニアパラグアイパレスチナパンクパンデイロパーカッションヒットチャートヒップホップビッグバンドピアノピアノトリオファドフィリピンバーレーンブラジルプログレプレイリストプエルトリコブルースブルガリアブラジル音楽フルートフィンランドフリージャズフリューゲルホルンフランスフラメンコフュージョンフォークパキスタンバンドリンベナンナミビアチェンバロチベットチュニジアチューバチリチルアウトディジュリドゥデンマークトランペットトルコトロンボーンドイツドラムスナイジェリアニュージーランドバンドネオンハープバンジョーバルカン音楽バハマバヌアツバイアォンハーモニカハンマーダルシマーニュースハンガリーハワイハイライフハイチノルウェーネオソウルベトナムベネズエラチェコ中東音楽リコーダールクセンブルクルーマニアレアグルーヴレゲエレバノンレユニオンロシアロックヴァイオ

                                    • セレクターズ・チョイス--ジャズ7月新譜 by 原雅明 - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

                                      原雅明(はら まさあき) 音楽ジャーナリスト/ライターとして各種音楽雑誌、ライナーノーツ等に寄稿の傍ら、音楽レーベルrings(https://www.ringstokyo.com/)のプロデューサーとして、新たな潮流となる音楽の紹介に務める。また、LAのネットラジオ局の日本ブランチdublab.jp(https://dublab.jp/)のディレクターも担当。ホテルの選曲やDJも手掛け、都市や街と音楽との新たなマッチングにも関心を寄せる。著書『Jazz Thing ジャズという何かージャズが追い求めたサウンドをめぐって』(DU BOOKS)ほか。 Twitter:http://twitter.com/masaakihara 今月はまずUKのピアニスト、キーボード奏者カマール・ウイリアムスのニュー・アルバム『Wu Hen』から取り上げたい。ドラマーのユセフ・デイズとのユニット、ユセフ・カマ

                                        セレクターズ・チョイス--ジャズ7月新譜 by 原雅明 - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】
                                      • 「あの男前のヴォーカルが、完全なる変態に…」King Gnu・井口理が『白日』で見せた、目を疑うほどの“変貌”とは? | 文春オンライン

                                        芥川賞作家・高橋弘希さんが雑誌「文學界」にて好評連載中の「近現代音楽史概論B」。ご自身もバンド活動をされていた“自称音楽批評家”高橋さんが、思い入れのあるアーティストについて自由奔放に語りつくすエッセイです。 今回は出張版として、文春オンラインにKing Gnuについての特別回を掲載します。CDTVを見た高橋さんが目を疑った“変態”の正体とは――。 ◆◆◆ 本ウェブにエッセイで登場するのは3年ぶり4度目である、などと語ると、甲子園に出場する高校野球児のようだが、私はかつて町内子供野球チーム“間々宮パイレーツ”の不動のベンチメンバーだったゆえにスピリットとしてはあながち間違えでもない。 確か前回は将棋エッセイを記し、ある将棋ファンからは好評を頂き、ある将棋ファンからは顰蹙を買い、ある将棋ファンからは「あなたの文章はゴキゲン中飛車ですな」などと謎の批評をされ、結果として朝日杯将棋オープン戦に招

                                          「あの男前のヴォーカルが、完全なる変態に…」King Gnu・井口理が『白日』で見せた、目を疑うほどの“変貌”とは? | 文春オンライン
                                        • 音楽本の面白さを広めたい! 「音楽本大賞」の創設に力を貸してください! | MOTION GALLERY

                                          「音楽本大賞」について わたしたちは2023年から、「音楽本大賞」をスタートいたします。2022年に発売された、音楽をテーマとする書籍のなかから、大賞作ほかを選んで顕彰し、賞金も贈呈します。 主催は「音楽本大賞実行委員会」。実行委員会には発起人として鈴木茂、木村元、河西恵里、岸本洋和の編集者4人が個人として集まり、サイト運営スタッフとして山崎圭資が加わって運営します。 選考委員長は、『サウンド&レコーディング・マガジン』誌で長年、幅広い分野にわたる音楽本を数多くレビューしておられる音楽家の横川理彦さんにお引き受けいただきました。 第1回の選考委員は、大和田俊之さん、小室敬幸さん、松平(工藤)あかねさん、渡邊未帆さんに務めていただきます。 本を対象とする賞はたくさんありますが、出版社や業界団体が主導する既存の賞とは性格を異にするいくつかの賞——本屋大賞(2004年〜)、サッカー本大賞(201

                                            音楽本の面白さを広めたい! 「音楽本大賞」の創設に力を貸してください! | MOTION GALLERY
                                          • ヒップの誕生 ─ジャズ・横浜・1948─ | ARBAN

                                            投稿日 : 2023.05.02 更新日 : 2023.06.20 3人のユダヤ人と「最高のジャズ・シンガー」が生み出した名曲─ビリー・ホリデイと「奇妙な果実」【ヒップの誕生】最終回 最も早い時期に黒人によって歌われたプロテスト・ソングであり、ブラック・ライヴズ・マターの原点であるとも言われる「奇妙な果実」。しかし、その作者は黒人ではなかった。ビリー・ホリデイの絶唱によってジャズの歴史に名を刻むことになったこの曲をつくったのはユダヤ人であり、この曲を歌う場所を用意したのも、レコード化したのもまたユダヤ人であった。3人のユダヤ人と1人の黒人の共同作業によって名曲「奇妙な果実」が誕生した背景を探る。 アメリカ南部で頻発したリンチ殺人 日本語で「私刑」と訳される「リンチ(lynch)」という言葉は、実在した人物の姓に由来するらしい。名祖(なおや)と考えられる人は3人いて、米バージニア州の治安判事

                                              ヒップの誕生 ─ジャズ・横浜・1948─ | ARBAN
                                            • 演奏不可能の作品

                                              演奏不可能の作品(えんそうふかのうのさくひん)とは、さまざまな理由により演奏が不可能、あるいは困難な音楽作品のことである。 概説 クラシック音楽の世界では、演奏が不可能(または困難)な作品が多数存在する。演奏不可能な作品の中にも、仮に演奏されたとすれば傑作と評価され得るだけの芸術性を備えた作品は多く、これらは安易に無視できない存在となっている。巨大編成の作品や演奏時間の長い曲とも密接に関係があり、イギリスのソラブジの作品はその3要素が完全に組み合わさり、初演できないものも多数ある。 現代のポピュラー音楽の場合には、作曲家、作詞家、編曲家といった独立した職能も存在するものの、作品は演奏との一体性が強く、コンサート、ライブでの生演奏や、演奏を収録した媒体(CD等)という形で公表される点で、クラシック音楽とは様相が大きく異なる。このため、ポピュラー音楽においては、作品を聞くことができるという意味

                                                演奏不可能の作品
                                              • 【DTMブラックフライデーセール2023年】(11月24日更新)プラグインセール開催状況まとめ | DAWHACK

                                                2023年開催のブラックフライデーセール一覧 2023年11月1日からスタートしたブラックフライデーセールをプラグインのジャンルごとに掲載していきます。 ※表示価格は全て税込み価格です。 ※表示価格は為替の影響で掲載時と異なる場合があります。 ソフト音源・インストゥルメント まずはソフトシンセ・インストゥルメント音源から! ソフトシンセ・マルチ音源 詳細記事 Reveal Sound「SPIRE」:EDM・Progressive House・Trance・Dub Stepなどのクラブミュージックには欠かせない人気シンセ音源。使いやすさ&音質の良さトップクラス。→ 50%オフ 15,675円(税込) 詳細記事 Klevgrand「Tomofon」:自分の声やサンプルの音声から新たな音色を作り出せるKlevgrandのウェーブテーブルシンセ。→ 61%オフ ¥8,125(税込) 詳細記事 Kl

                                                  【DTMブラックフライデーセール2023年】(11月24日更新)プラグインセール開催状況まとめ | DAWHACK
                                                • 第9回 「イエロー・マジック」との闘い(その4)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま

                                                  比類なき輝きを放つ作品群を遺すとともに、「脱原発」など社会運動にも積極的に取り組んだ無二の音楽家、坂本龍一。その多面的な軌跡を「時代精神」とともに描き出す佐々木敦さんの好評連載、第9回の公開です! 1981年、イエロー・マジック・オーケストラは3月に『BGM』、11月に『テクノデリック』という2枚のフル・アルバムをリリースした。どちらも以前の作品とは一線を画す実験的な内容であり、坂本龍一が「反・YMO」の衝動に突き動かされて作り上げた『B-2ユニット』が、はからずも細野晴臣と高橋幸宏の創作意欲を刺激したのではないかと思われる(二人は「ほとんど何も言わなかった」と坂本は語っているが)。 前年(1980年)の7月、ホライズン・レーベルの倒産のせいで宙に浮いていた『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』と『増殖』からセレクトされた「ベスト盤」の『X∞MULTIPLIES』と、シングル「ビハインド・

                                                    第9回 「イエロー・マジック」との闘い(その4)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま
                                                  • 「ユーレイデコ」ミト×牛尾憲輔、思わずため息も……旧知の2人が“アニメ劇伴作家の仕事”を赤裸々に語る - コミックナタリー 特集・インタビュー

                                                    ナタリー コミック 特集・インタビュー 「ユーレイデコ」ミト×牛尾憲輔、思わずため息も……旧知の2人が“アニメ劇伴作家の仕事”を赤裸々に語る アニメ「ユーレイデコ」 PR 2022年8月5日 サイエンスSARUが制作を務めるオリジナルTVアニメ「ユーレイデコ」が7月から放送中だ。“近未来ソーシャルネットワーク・アドベンチャー”を謳う同作の舞台は、「らぶ」と呼ばれる評価係数が生活に必要不可欠になった情報都市・トムソーヤ島。現実とバーチャルが重なり合うこの島で起こった、“0現象”という「らぶ」消失事件に巻き込まれた少女・ベリィは、天才ハッカーで“ユーレイ”のハックが所属するユーレイ探偵団に参加し、トムソーヤ島に隠されたある真実を探っていく。 ナタリーでは、同作の放送を記念した特集記事を音楽、コミックの2ジャンルで連載中。第3回では、「ユーレイデコ」で劇伴・テーマソングを手がけるミト(クラムボン

                                                      「ユーレイデコ」ミト×牛尾憲輔、思わずため息も……旧知の2人が“アニメ劇伴作家の仕事”を赤裸々に語る - コミックナタリー 特集・インタビュー
                                                    • 前編 音楽家は「時代の予兆」を表現するピエロである | 戦争と音楽 | 岡田暁生 , 片山杜秀 , 吉田純子 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

                                                      著者: 岡田暁生 , 片山杜秀 , 吉田純子 音楽学者の第一人者・岡田暁生さんと、博覧強記の音楽評論家の片山杜秀さんの対談本『ごまかさないクラシック音楽』(新潮選書)の刊行を記念して、朝日新聞の吉田純子さんを司会役に、著者の二人が「戦争と音楽」について語り合いました。ロシアによるウクライナ侵攻の最中、音楽はいかなる役割を果たしうるのか――。 ※この記事は、2023年7月1日に朝日カルチャーセンター新宿教室で行われた講座「戦争と音楽」(出演:岡田暁生・京都大学教授、片山杜秀・慶應義塾大学教授、司会:吉田純子・朝日新聞編集委員)の一部をテキスト化し、加筆修正を施したものです。 左から吉田純子さん、岡田暁生さん、片山杜秀さん 反復する歴史 吉田 今日はこんなに大勢の方に集まっていただいて、本当にありがとうございます。 岡田暁生さんと片山杜秀さんのお二人は、言うまでもなくクラシック音楽の専門家です

                                                        前編 音楽家は「時代の予兆」を表現するピエロである | 戦争と音楽 | 岡田暁生 , 片山杜秀 , 吉田純子 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
                                                      • 『AA 五十年後のアルバート・アイラー』に寄稿したこと:フリージャズ通ではない僕が起用されている理由|柳樂光隆

                                                        この本で柳樂は以下の2つの記事を担当しています。 ●アルバート・アイラー 主要ディスク・ガイド 柳樂光隆 細田成嗣 ▲鼎談 フリー・ジャズの再定義、あるいは個別の音楽に耳を傾けること 後藤雅洋 村井康司 柳樂光隆 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂 「アルバート・アイラー 主要ディスク・ガイド」に関しては手が空いた時にInstagramでやっている”24時間で消えるディスクレビュー”として書いたものを転載したいと言われたので、少し修正して載せています。ディテールやデータを調べてまとめるのではなく、基本的には聴いて感じたことを書いてます(※データに関しては編集のほうでチェック済み)。 「鼎談 フリー・ジャズの再定義、あるいは個別の音楽に耳を傾けること」は後藤雅洋、村井康司と3時間とか4時間とか話したものをまとめた5万字越えの鼎談です。 この鼎談のための資料として作っていった「アルバート・アイ

                                                          『AA 五十年後のアルバート・アイラー』に寄稿したこと:フリージャズ通ではない僕が起用されている理由|柳樂光隆
                                                        • 荒内佑 ファーストアルバム『Śisei』公式特設サイト

                                                          『Śisei』の音楽は、管弦楽器、ヴォーカル、ドラム、それにエレクトロニクス/サンプリングを主として成り立っている。荒内佑が作った初のソロ・アルバムに、「ceroの」という形容は当然のように付くのだろうが、ceroとはだいぶ離れたところにある音楽に聞こえることだろう。そもそも、アコースティック楽器のみによる室内楽のアルバムを作ろうとしていたというのだから、制作の発端からして異なるところに立っていた。しかしながら、『Śisei』に表現されたのは、荒内佑という音楽家が自身のルーツに真摯に向き合った音楽であり、長年暖めてきた音楽である。そして、ceroにおいて彼がこれまで作ってきた音楽はもちろんのこと、驚くほど多くの音楽の記憶が刻まれたアルバムである。 アルバムのラフ・ミックスを初めて聴かせてもらった時に、ラージ・アンサンブルやポスト・クラシカルと呼ばれる音楽と近いサウンドであることをまず感

                                                            荒内佑 ファーストアルバム『Śisei』公式特設サイト
                                                          • 【2020年・年間ベストアルバム】 - Closed Eye Visuals

                                                            【2020年・年間ベストアルバム】 ・2020年に発表されたアルバムの個人的ベスト20(順位なし)です。 ・評価基準はこちらです。 http://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2014/12/30/012322 個人的に特に「肌に合う」「繰り返し興味深く聴き込める」ものを優先して選んでいます。 個人的に相性が良くなくあまり頻繁に接することはできないと判断した場合は、圧倒的にクオリティが高く誰もが認める名盤と思われるものであっても順位が低めになることがあります。「作品の凄さ(のうち個人的に把握できたもの)」×「個人的相性」の多寡から選ばれた作品のリストと考えてくださると幸いです。 ・これはあくまで自分の考えなのですが、他の誰かに見せるべく公開するベスト記事では、あまり多くの作品を挙げるべきではないと思っています。自分がそういう記事を読む場合、30

                                                              【2020年・年間ベストアルバム】 - Closed Eye Visuals
                                                            • 音楽生成AI「Stable Audio」を試すが、道はまだまだ長そうだ (1/2)

                                                              現在のAIブームのきっかけは、画像生成AIがブレークしたことだ。 あまりにもリアルで人間が描いたものを凌駕するような絵画をAIが描いたことで話題を呼んだ。今では様々な画像生成AIが登場しているが、その中心は「Stable Diffusion」という画像生成AIだ。複数の研究者によって開発され、Stability AIという会社が提供したものだが、そのStability AIが今度は「Stable Audio」という音楽生成AIを発表した。つまり話題の画像生成AIの大手が手がけた音楽生成AIということになる。 1万9500時間以上の音楽データから学習した音楽生成AI Stable Audioは、グーグルの「MusicLM」やメタの「MusicGen」のように、プロンプト(指示文)に基づいて音楽を作り出す本格的な生成AIだ。Diffusionは拡散モデルを意味し、浮き上がるようなステップを経て

                                                                音楽生成AI「Stable Audio」を試すが、道はまだまだ長そうだ (1/2)
                                                              • 異形のギターを抱え、抑圧の中で叫ぶスーダンのバンド Noori & His Dorpa Band

                                                                タグ 1960sファンクパゴーヂパナマパプアニューギニアパラグアイパレスチナパンクパンデイロパーカッションヒットチャートヒップホップビッグバンドピアノピアノトリオファドフィリピンバーレーンフィンランドフォークフュージョンフラメンコフランスフリューゲルホルンフリージャズフルートブラジルブラジル音楽ブルガリアブルースプエルトリコプレイリストパキスタンバンドリンベトナムニュージーランドチベットチュニジアチューバチリチルアウトディジュリドゥデンマークトランペットトルコトロンボーンドイツドラムスナイジェリアナミビアニュースバンドネオンネオソウルノルウェーハイチハイライフハワイハンガリーハンマーダルシマーハープハーモニカバイアォンバヌアツバハマバルカン音楽バンジョープログレベナンチェロ写真ルクセンブルクルーマニアレアグルーヴレゲエレバノンレユニオンロシアロックヴァイオリンヴィオラ・ダ・ガンバヴィブラフ

                                                                  異形のギターを抱え、抑圧の中で叫ぶスーダンのバンド Noori & His Dorpa Band
                                                                • 「オルタナティブ」のゲームチェンジを図ったgoatの音を解剖。日野浩志郎ら10年の足跡、現在地を紐解く | CINRA

                                                                  日野浩志郎率いるgoatが結成より10年を迎えた。その10周年ツアーのゲストの面々が凄まじい。 初日の名古屋公演にはGEZANとCampanellaが、東京公演にはPhewと鎮座DOPENESSが、2日間開催される京都公演2日目では、Phew+山本精一のデュオとOGRE YOU ASSHOLEがgoatと共演。なお京都公演の初日は、日野浩志郎と中川裕貴によるユニット・KAKUHANが、ジム・オルーク、石橋英子、山本達久からなるトリオ・カフカ鼾に加え、空間現代×吉増剛造が出演する。 ジャンルを越えて国内のミュージシャンから信頼を集める一方で、ソロ名義であるYPYを含め、日野浩志郎の音楽はいま海外のリスナーからも熱い注目を集めている。昨年リリースされたKAKUHANのデビュー作はイギリスの独立系オンラインレコード店「Boomkat」の2022年のトップリリースで5位に選出された。 goatとは

                                                                    「オルタナティブ」のゲームチェンジを図ったgoatの音を解剖。日野浩志郎ら10年の足跡、現在地を紐解く | CINRA
                                                                  • 譜面の外に広がる音の世界──即興音楽の魅力を探るアルバム5選

                                                                    即興音楽は新たな響きとの出会いの場を用意する あなたは即興音楽と聞いて何を思い浮かべますか? 口ずさめるようなメロディもなく、心地よいハーモニーもなく、踊り出したくなるようなリズムもない、少し近寄り難い音楽……そうイメージしてしまう人が多いのかもしれません。 しかしそれはあまりにも一面的な見方に過ぎないうえに、メロディもハーモニーもリズムもないからといって「聴きどころがない」とは限りません。ここでは即興が重要な要素となっている音楽を紹介しながら、誤解と無理解に晒されてきた即興音楽の魅力に迫っていきたいと思います。 ふつう、音楽というものは、あらかじめ演奏する内容を決めておき、現場ではその再現がおこなわれています。あらかじめ決められた内容は、大抵の場合、譜面に書き記されていますが、なかには記憶に頼る場合もあるでしょう。 それに対して即興音楽では、あらかじめ決められていない行為がその場で繰り広

                                                                      譜面の外に広がる音の世界──即興音楽の魅力を探るアルバム5選
                                                                    • Throbbing Gristle | ele-king

                                                                      高校生の僕にはけっこうな背伸びだった。それまでビートルズの“Revolution 9”以外は実験音楽というものを聴いたことがなかったので、僕にとって『D.o.A. The Third And Final Report』(1978)を聴くことはかなり大きな扉を開ける行為となった。正確にいうとクラフトワークを初めて聴いた時にも自分が何を聴いたのかよくわからなくて、「実験音楽」を聴いた時に感じるような気持ちは大いに味わってはいた。扉の向こうにクラフトワークのようなものがたくさんいる世界を勝手に想像し、扉を閉めてしまえば知らなかったことにできるとも思った。しかし、スロッビン・グリッスルはそういった感覚ともまた違った。扉の向こうにあるのは「部屋」ではなく、立ち入り禁止区画のようなもので、わくわくするような感情からはほど遠く、どちらかというと、知ってもなんの得にもならないものなんじゃないかという懐疑心

                                                                        Throbbing Gristle | ele-king
                                                                      • 「“音楽を消費する”という考え方が好きじゃない」坂東祐大が選ぶ、長く聴かれるべきラブソング | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]

                                                                        こんな時代だからこそ、愛を聴きませんか、語りませんか──。実力派アーティストが“愛”にまつわる楽曲を紹介する連載「THE ONE I LOVE」。 今回は、6月9日にテレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)の音楽集『Towako’s Diary – from “大豆田とわ子と三人の元夫”』をリリースした坂東祐大(ばんどう・ゆうた)がセレクトしたプレイリストを紹介する。オーケストラや室内楽のみならず幅広い分野で音楽活動を行い、米津玄師、宇多田ヒカルらJ-POPアーティストの楽曲アレンジでも知られる彼ならではの、非常にバラエティーに富んだ選曲となっている。インタビューでは選曲理由はもちろん、難解な楽曲の楽しみ方についても解説してくれた。 〈セレクト曲〉 01. Everything But The Girl「Night and Day」 02. 細野晴臣, 青葉市子「

                                                                          「“音楽を消費する”という考え方が好きじゃない」坂東祐大が選ぶ、長く聴かれるべきラブソング | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]
                                                                        • 宇多田ヒカル、新アルバムで綴るコロナ禍のプライベート「いままで見せていないアングルからの私」 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

                                                                          宇多田ヒカルにとって約3年7か月ぶりとなる、8枚目のアルバム『BADモード』が1月19日にデジタル先行配信された。 本作には、TBS系金曜ドラマ『最愛』主題歌“君に夢中”、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソング“One Last Kiss”、アニメ『不滅のあなたへ』主題歌“PINK BLOOD”など既出のタイアップ曲の他、新曲として“BADモード”、“気分じゃないの(Not In The Mood)”、“Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー”を加えた全10曲を収録。さらに、"Find Love"の日本語バージョン"キレイな人"やリミックス楽曲など、ボーナストラックも4曲追加。変容を続ける音楽シーンに佇む、宇多田ヒカルの現在地を示した内容になっている。 ジャケット写真には、家のなかスウェット姿で物憂げな表情を浮かべる宇多田ヒカルとともに、息子とも捉

                                                                            宇多田ヒカル、新アルバムで綴るコロナ禍のプライベート「いままで見せていないアングルからの私」 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
                                                                          • 坂本龍一が演奏していたフリー・ジャズ【ジャズを聴く技術 ~ジャズ「プロ・リスナー」への道】(サライ.jp) - Yahoo!ニュース

                                                                            文/池上信次 2023年3月28日に亡くなった音楽家、坂本龍一。作曲家、編曲家、演奏家、プロデューサーであり、手がけたジャンルはクラシックから現代音楽、ポップス、映画音楽まで、その活動の幅は「全音楽」といってもいいくらいに広いものでした。もちろんジャズもそこに含まれています。坂本龍一のジャズでの活動でもっとも知られるのは、渡辺香津美(ギター)のフュージョン・グループ「KYLYN(キリン)」への参加でしょう。坂本はYMOでも活動中の1979年春にスタジオ録音盤『KYLYN』を渡辺と共同プロデュースし、録音直後にはツアーにも参加。その演奏はライヴ盤『KYLYN LIVE』として発表されました(いずれも日本コロムビア)。矢野顕子(キーボード、ヴォーカル)、清水靖晃(テナー・サックス)、村上ポンタ秀一(ドラムス)らが参加した「若手」オールスターズであるKYLYNは、当時のフュージョン・シーンの台風

                                                                              坂本龍一が演奏していたフリー・ジャズ【ジャズを聴く技術 ~ジャズ「プロ・リスナー」への道】(サライ.jp) - Yahoo!ニュース
                                                                            • 米津玄師Ver「パプリカ」や「馬と鹿」の編曲家 「クラシックとPOPSの融合を3層構造で聴かせる」

                                                                              「馬と鹿」、「パプリカ」の編曲を米津玄師と共に手がけ、宇多田ヒカルの井上陽水「少年時代」カバー曲の編曲を手がけるなど、クラシックとJ-POPの融合という実験的なアプローチで業界の話題をさらっている作曲家&音楽家の坂東祐大氏。クラシック/現代音楽を原点としつつも、アートとエンタメを繋ぐべく新たな挑戦を続ける若き立役者は今、何をめざしているのか。 米津玄師とのコラボで「新しいアプローチを探求する」 東京藝術大学音楽学部作曲科を首席で卒業した経歴を持つ坂東氏 ──クラシック/現代音楽の作曲家でありますが、近年はエンタメ分野でも目覚しく活躍されています。なかでも注目を集めた米津玄師さんとのコラボレーションは、どのようなきっかけで始まったのでしょうか? 坂東祐大(以下、坂東)最初にお声がけくださったのは米津玄師さんで、映画『海獣の子供』の主題歌「海の幽霊」でオーケストラをお願いしたいとお話をいただい

                                                                                米津玄師Ver「パプリカ」や「馬と鹿」の編曲家 「クラシックとPOPSの融合を3層構造で聴かせる」
                                                                              • レコ屋店主のレコード馴れ初め「PHYSICAL STORE」編 - Always Listening by Audio-Technica(オーディオテクニカ)

                                                                                何でもインターネットで買える便利な時代に店舗を持つことの意味について考えてしまうことも多い昨今だが、リアルな店舗にこそ文化を成熟させる「因子」が隠れていると言ったら、どれだけの人が賛同してくれるだろう(少なくとも筆者はそう信じている)。 棚に並ぶ無数のレコードに秩序はあるのか。 指を止めたレコードが、「誰か」の意図した配列に導かれたものだとしたら。 少し前に『OTHER MUSIC(アザー・ミュージック)』という、ニューヨークのイースト・ヴィレッジにあった伝説的なレコード屋を題材にしたドキュメンタリー映画があった。 巨大チェーン「タワーレコード」の向かいで営みはじめた小さな街のレコード屋は、その名の通り、メインストリームの音楽に対して “それ以外の音楽” を熱心(でマニアック)なスタッフの会話やレビューを通じて紹介し、単なるレコードショップに留まることなく、世界中に新しい音楽を発信しながら

                                                                                  レコ屋店主のレコード馴れ初め「PHYSICAL STORE」編 - Always Listening by Audio-Technica(オーディオテクニカ)
                                                                                • 【暴力と密度の管弦楽】クセナキスの危険な愉しみ方【現代音楽】 | edy music

                                                                                  真空のような無音に、コン、コン、と打楽器の無機質なリズムが響く。弱音で低い音調を奏でる弦楽器が、ゆっくりと、しかし確実に、音量とピッチを上げながら、グリッサンドで迫ってくる。コン、コン、打楽器は表情を変えることなく、徐々に凶悪な様相を呈する弦楽器のグリッサンドに、寄り添うでもなく、ただ鳴っている。弦楽器の緊張感がマックスまで高まったとき、まるで限界まで膨らんだ風船が炸裂するかのように、オーケストラが咆哮する……ギリシャの作曲家、ヤニス・クセナキスのデビューを飾る「メタスタシス」の冒頭です。この作品はいわゆる五線譜で書かれておらず、図形で音楽の流れを指示しています。大指揮者、ヘルマン・シェルヘンは、「メタスタシス」の楽譜を見たとき、「全く別のところから来た音楽だ」とこの作品を絶賛。シェルヘンはクセナキスに出会ってから2年後に没するまで、この特異な才能を世に知らしめるために奔走したと言われてい

                                                                                    【暴力と密度の管弦楽】クセナキスの危険な愉しみ方【現代音楽】 | edy music