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秦漢の検索結果1 - 22 件 / 22件

  • 「泥のように眠る」の「泥」は生物のことなのか?

    まず、土と水の混合物という意味での「泥」(以下「ドロ」と書く)ではない、生きものとしての「泥」(以下「デイ」と書く)については、中国の沈如筠が書いた『異物志』という書物で紹介されているという。 泥为虫名。无骨,在水则活,失水则醉,如一堆泥。 泥は虫の名である。骨がなく、水に在ればすなわち活き、水を失えばすなわち酔う、一堆の泥のごとし。 『能改斎漫録』『夜航船』などにも同様の記述がある。なぜ「水を失えば酔う」のかといえば、言い伝えによると「デイ」は身体から酒を分泌しているので、周囲に水が無くなると自分の酒で酔って、ドロのようになって死んでしまうかららしい(が、この言い伝えのソースも不明なので信用できるかどうか)。おそらくナマコかクラゲのようなものを指しているのではないかと思われる。 「酔如泥(泥の如く酔う)」という表現の初出は『後漢書』の周沢伝だ……という説が一般的なのだが、現在の『後漢書』

      「泥のように眠る」の「泥」は生物のことなのか?
    • 始皇帝の霊廟に副葬された8000体もの兵馬俑が発見されるも、肝心な始皇帝の墓は手つかずのまま。その理由とは? : カラパイア

      1974年、中国、陝西省のなんの変哲もない農地で、農民たちが史上もっとも重要な考古学遺物に偶然出くわした。 地面を少し掘ったところ、粘土で作られた人の彫像の破片が見つかったが、これはほんの始まりにすぎなかった。 さらに発掘作業を進めると、農地の地下にはたくさんの穴があることがわかり、そこには何千もの等身大の兵士や軍馬のテラコッタ(粘土を用いた素焼きの焼き物)の彫像が、ぎっしりと並べられていたのだ。 兵士だけでなく、曲芸師や高名な役人、その他の動物の像の存在も明らかになった。これが、世界の度肝を抜いた始皇帝の霊廟に副葬された兵馬俑(へいばよう)である。 これほど大規模な霊廟にもかかわらず、始皇帝自身の墓は、いまだ手つかずのままだ。その理由を探っていこう。

        始皇帝の霊廟に副葬された8000体もの兵馬俑が発見されるも、肝心な始皇帝の墓は手つかずのまま。その理由とは? : カラパイア
      • 『史記』に学ぶべき知識人の役割とは - 山形浩生の「経済のトリセツ」

        Executive Summary 司馬遷『史記』に登場する焚書坑儒は、儒者どもが体制批判したせいだとされるが、実は穴に埋められた儒者たちにもそうされる十分な原因があったのかもしれない。かつて儒者を厚遇していた始皇帝だが、封禅の儀式のやりかたに結論を出せず、しかも後から揚げ足をとって悪口を述べた儒者の役立たずぶりに呆れた可能性がある。 これは二千年以上の時をこえた現代であっても、儒者=知識人の役割について何かしらの示唆を与えるものかもしれない。いやあ、古典って本当にすばらしいですね。 落合『殷』を読んでちょっと興味が向いて『史記』を実際に読み始めておるですよ。 史記 全8巻セット (ちくま学芸文庫) 作者:司馬 遷筑摩書房Amazon 一応歴史記録で話は淡々と進むし、本紀ではなぜか各種エピソードが何度か繰り返されて、続きを読んでいるつもりが話が戻っていたりして面食らうし、おもしろいからみん

          『史記』に学ぶべき知識人の役割とは - 山形浩生の「経済のトリセツ」
        • 遊牧民@インド遠征軍 on Twitter: "始皇帝、マジでやばいのは軍事的功績とかではなくて「あの時代に文書行政を行政組織の末端まで徹底させていたことが出土史料から明らかなこと」です やべーよあいつら……"

          始皇帝、マジでやばいのは軍事的功績とかではなくて「あの時代に文書行政を行政組織の末端まで徹底させていたことが出土史料から明らかなこと」です やべーよあいつら……

            遊牧民@インド遠征軍 on Twitter: "始皇帝、マジでやばいのは軍事的功績とかではなくて「あの時代に文書行政を行政組織の末端まで徹底させていたことが出土史料から明らかなこと」です やべーよあいつら……"
          • アニメ『宝石の国』をニコ動で見てて、とあるコメントに対する返しに「教養が要る笑い」を感じた「教養は無駄遣いしてこそ」

            ルルビイ @ruruvi 宝石の国のアニメをニコ動の公式配信で観てるときに流れた「シンシャちゃんペロペロ」ってコメントに「始皇帝ニキおっすおっす」みたいなレスが付いてたの、だいぶ教養が要る笑いだったなって(始皇帝は水銀を不老不死の妙薬と信じて摂取し死亡したとされる+辰砂は赤色硫化水銀で水銀製造の原料) 2021-08-15 14:45:01 ルルビイ @ruruvi 何見てんだよいやらしいわね。人間として多々ブレる。妄言を吐き続ける限界カプ厨。FGOとポケモンが多め。人類最古のキュケオニスト。ご歓談勢。二次創作えっち絵は気が沈んでしまうタイプ、地雷まみれ。生まれる時代を間違えた。フレポルは万病に効く。全人類くら寿司のマンガを読め。 リンク Wikipedia 宝石の国 『宝石の国』(ほうせきのくに)は、市川春子による日本の漫画。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2012年12月号より連載

              アニメ『宝石の国』をニコ動で見てて、とあるコメントに対する返しに「教養が要る笑い」を感じた「教養は無駄遣いしてこそ」
            • 古代中国の性生活は想像以上に激しい? 早大教授が語る、驚きと発見の日常史

              始皇帝、項羽と劉邦、武帝ら英雄が活躍した中国の秦漢時代において、人々はどんな私生活を送っていたのかーーどんな家に住み、何を生業として、如何にして異性との関係を築き、どのように日々の楽しみを求めていたのか? もしも現代人が古代中国にタイムスリップをして、24時間を過ごしたらどうなるかを検証した新書『古代中国の24時間』がヒット中だ。画期的な切り口で古代中国の日常を鮮やかに描き出したのは、早稲田大学文学学術院教授の柿沼陽平氏。同書を著した理由や、古代中国の恋愛事情などについて話を聞いた。(編集部) あまりにも平凡な出来事は記録に残りにくい 柿沼陽平教授 ーー『古代中国の24時間』は、まるでロールプレイングゲームや異世界転生のライトノベルのように、二千年前の中国の1日を追体験するようなユニークな「日常史」の新書です。この新鮮なアイデアはどのように生まれたのですか? 柿沼:もともと僕は実家が客商売

                古代中国の性生活は想像以上に激しい? 早大教授が語る、驚きと発見の日常史
              • 【書評】殷の女性兵士から兵馬俑の髪型の秘密まで、古代中国史の最新知見を得られる『戦争の中国古代史』 - 明晰夢工房

                戦争の中国古代史 (講談社現代新書) 作者:佐藤信弥 発売日: 2021/03/17 メディア: Kindle版 古代中国史の入門書として文句なしにおすすめできる本が出た。本書『戦争の中国古代史』はタイトル通り軍事についての記述が多いものの、殷~前漢の政治史を要領よくまとめているので古代中国史の概説書としても使える一冊になっている。古代中国史の最新知見を盛り込みつつ、殷の女性兵士や武霊王の「胡服騎射」改革の真の目的、「宋襄の仁」が当時の「軍礼」に基づく行為だったことなど、興味深いトピックを数多くとりあげているので、中国史に少しでも関心のある人なら楽しく読みすすめられる内容になっている。 以下、興味を引かれた内容についていくつか紹介する。 殷に「女性兵士」は存在したか 殷の王妃・婦好は「戦う王妃」として有名だ。実際に彼女と軍事とのかかわりを示す甲骨文が出土している。だがこの本によれば、殷代に

                  【書評】殷の女性兵士から兵馬俑の髪型の秘密まで、古代中国史の最新知見を得られる『戦争の中国古代史』 - 明晰夢工房
                • 【書評】桑畑がナンパスポット、市場では受刑者の悲鳴……見てきたように秦漢時代の生活を描く『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』 - 明晰夢工房

                  古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで (中公新書) 作者:柿沼陽平 中央公論新社 Amazon こんなに秦漢時代の生活がくわしくわかる本はほかにない。当時の人間になりきり、午前五時頃から時間帯ごとに古代中国の民衆の生活を追っていく内容なのだが、扱う対象が幅広く、庶民の服装や食生活などから市場や盛り場の様子、果ては夜の営みにまで及ぶので読んでいて飽きることがない。画像も非常に豊富で、この時代の俑から痰壺、尿瓶、張型など下世話なものもたくさんとりあげているので、ビジュアル的にも庶民の生活がよくわかるようになっている。注記も豊富で、とりあげている話題がどの史料を根拠にしているか巻末にすべて記してあるので、この時代をさらに詳しく知りたい読者にも便利。 この本では色恋の話題が多い。古代中国における男女の出会いの場のひとつが桑畑だ。この本の9章で書かれている桑畑での出会いの様子は以下のよう

                    【書評】桑畑がナンパスポット、市場では受刑者の悲鳴……見てきたように秦漢時代の生活を描く『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』 - 明晰夢工房
                  • 国宝の金印が偽物、ではないことがわかった - Meiji.net(メイジネット)明治大学

                    「漢委奴國王」金印は江戸時代に作られたのか?  「漢委奴國王」金印は、日本史の教科書に必ず登場するので、多くの人によく知られた歴史資料だと思います。  そもそも、AD1世紀から3世紀にかけて中国を治め

                      国宝の金印が偽物、ではないことがわかった - Meiji.net(メイジネット)明治大学
                    • 秦の始皇帝はアレクサンドロス大王にそっくりの模倣者だった!?神話研究の最先端の論文に当惑も?

                      巫俊(ふしゅん) @fushunia 2022年12月刊行の『神話研究の最先端』(笠間書院)に、秦の始皇帝は、アレクサンドロス大王の模倣者で、アレクサンドロス大王の神話を意識した自らのイメージを持っていたはずだが、それは秦帝国の崩壊によって失われたと主張する論文が載っていて驚愕したところです。比較神話学で儲かるかは不明ですが twitter.com/akagitsuyoshi/… 2023-06-18 22:29:07 赤城毅/大木毅 @akagitsuyoshi オレも老後の資金を稼がなければならないので、とりあえずアレクサンドロス大王は実はひそかに日本に渡ってきていて、その子孫が日本武尊であるという妄説を唱えることにしたい。 2023-06-18 21:21:20 巫俊(ふしゅん) @fushunia 著者によるほぼ同じ内容の論文がこちらに掲載されてて、リンク先でダウンロードできます。

                        秦の始皇帝はアレクサンドロス大王にそっくりの模倣者だった!?神話研究の最先端の論文に当惑も?
                      • 荊州胡家草場漢簡すごい

                        さとうしん @satoshin257 湖北考古业务成果交流会召开 盘点2018我省那些重大考古发现 zy.cnhubei.com/dongxiang/xMpq… 「荆州胡家草场M12出土3000多枚西汉简牍,内容包括历谱、编年纪、律令、病方和遣册,具有重要价值。」 また荊州から編年記が… 2019-01-22 17:52:28

                          荊州胡家草場漢簡すごい
                        • 吉本稔@コミケ98・5/2(土)初日・南イ-37a on Twitter: "「始皇帝が水銀を飲んでた」問題、ググってみても出典の記述が無い与太ばかりが並んでどうも怪しい。 やっぱり横山光輝翁『若き獅子たち』をいい加減に咀嚼した人間がまき散らしてるんじゃないか、魏晋期のあのうさん臭い道教下で作られた丹砂の… https://t.co/A6oq581YXt"

                          「始皇帝が水銀を飲んでた」問題、ググってみても出典の記述が無い与太ばかりが並んでどうも怪しい。 やっぱり横山光輝翁『若き獅子たち』をいい加減に咀嚼した人間がまき散らしてるんじゃないか、魏晋期のあのうさん臭い道教下で作られた丹砂の… https://t.co/A6oq581YXt

                            吉本稔@コミケ98・5/2(土)初日・南イ-37a on Twitter: "「始皇帝が水銀を飲んでた」問題、ググってみても出典の記述が無い与太ばかりが並んでどうも怪しい。 やっぱり横山光輝翁『若き獅子たち』をいい加減に咀嚼した人間がまき散らしてるんじゃないか、魏晋期のあのうさん臭い道教下で作られた丹砂の… https://t.co/A6oq581YXt"
                          • 漢代の墓から2千年前の日用品が多数出土 陝西省西安市

                            【5月6日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)西安市(Xi’an)でこのほど、前漢時代中・後期の高位者の墓が見つかり、約2千年前の人々の日用品が多数出土した。 M553墓と名付けられた同墓は、同市南東郊外、杜陵邑(とりょうゆう、前漢宣帝の陵墓・杜陵に仕える人々が住んだ町)遺跡の北境界から約1・5キロの地点にある。墓道と耳室、墓室からなり、墓道は長さ16・8メートル、墓室は幅4・1メートル、長さ5・3メートル、深さ9・2メートル。盗掘を受けており、盗掘穴を埋めた土の中から、歯を加工した円筒形の装飾品や玉猪握(富の象徴とされたブタをかたどった玉器で死者に握らせた)などの器物が出土した。 重要な発見となったのは、幸運にも度重なる盗掘を免れた二つの耳室で、うち東側の耳室からは土器や灰釉陶器の罐(かん、水がめ)などの器物が見つかり、彩色土器の首には年代を示す文字が朱書きされていた。

                              漢代の墓から2千年前の日用品が多数出土 陝西省西安市
                            • 「治療方法がなく、死ぬまで痛みに耐えるしかない」三国志の曹操も苦しんだかもしれない"ある病気" 古代中国でもっとも恐れられていた

                              虫歯に苦しんでいた古代の中国人 官吏や貴族の家では、朝早くから使用人が動きだしている。かれらは井戸で水を汲くむなどの作業をしている。一軒一軒の屋敷に井戸が備わっているところもあれば(※1)、ムラごとに井戸を共有しているところもある。(※2) 身体に烙印らくいんを帯びた家々の奴隷は水を汲むたびに(※3)、井戸で顔をあわせている。分をわきまえた奴隷ならば、ご婦人らの井戸端会議に加わらず、そそくさと水を汲み、主人へ届けたことであろう。 主人とその家族は、井戸から汲まれてきた水で顔を洗い、手を洗う。歯みがきはしない。起床時と食後に口をすすぐだけである(※4)。最古の歯ブラシは唐代のもので、それ以前には確認できない。ほぼ同じころ、古代インドの人びとは朝から木ぎれをくりかえし噛かみ、それを歯ブラシのかわりにしていた(※5)。これを「歯木しぼく」や「楊枝ようじ」というのであるが、こうしたものは古代中国に

                                「治療方法がなく、死ぬまで痛みに耐えるしかない」三国志の曹操も苦しんだかもしれない"ある病気" 古代中国でもっとも恐れられていた
                              • 習近平の歴史観が鮮明に-潘岳『東西文明比較互鑑-秦・南北朝時代編』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                『労働新聞』に月1回で寄稿している書評コラムですが、今回は潘岳『東西文明比較互鑑-秦・南北朝時代編』です。 https://www.rodo.co.jp/column/136494/ 潘岳という名前は、よほどの中国政治の専門家でないとあまり知られていないかも知れませんが、今年6月に国家民族事務委員会主任に就任したばかりの中国の少数民族政策の大元締めです。 コロナ禍の収まらぬ現代世界で、プーチンのロシアがウクライナに侵攻し、習近平の中国はウイグルなど少数民族を抑圧し、香港を圧殺し、台湾を恫喝する。そうした帝国主義的行動の背後にどのような思想があるのか、いかなる歴史観に動かされているのか、隣国日本の住人として関心を持たざるを得ない。ウクライナ民族の存在を否定し、大ロシア民族の裏切り者とみなすプーチン史観はまだ分かりやすい。しかし、声高に「中華民族」の統一を掲げる習近平史観は分かりにくい。 それ

                                  習近平の歴史観が鮮明に-潘岳『東西文明比較互鑑-秦・南北朝時代編』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                • ある地方官吏の生涯―臨川書店

                                  ある地方官吏の生涯 木簡が語る中国古代人の日常生活 京大人文研東方学叢書 9 宮宅 潔著 四六判・上製・紙カバー装・帯付 総256頁 税込3,300円(本体3,000円+税) ISBN978-4-653-04379-9【2021年7月刊】 始皇帝の踏みしめた大地 劉邦を取り巻いていた空気 歴史書からは十分に伝わってこない古代人の姿と彼らの日常生活。簡牘に記された「喜」という人物の生涯を軸として、古代社会を構成した市井の人々の姿をいきいきと描き出す。出土資料から見えてくるのは、歴史書に記された傑出した人物ではない、従来知りようのなかった基層社会を生きた古代人の姿である。 <目次> はじめに 第一章 人の誕生 第一節 出生の吉凶 第二節 いのちの始まり 第二章 出生届――中国古代の戸籍制度―― 第一節 戸籍制度のあらまし 第二節 戸籍制度の整備 第三章 喜をとりまく人たち――家族制度・郷里制度

                                  • 中国で古代レンガを収集するコレクター その数3000個近く

                                    【4月21日 CNS】中国・陝西省(Shaanxi)西安市(Xi’an)でコレクターとして知られる謝涛(Xie Tao)氏は、これまで3000個近くの古代のレンガを収集している。 唐と宋の時代には、古いレンガを使って硯(すずり)を作る趣味を持つ文人や書道家も多かったとされる。それより以前の秦と漢の時代以降、ほぼすべての時代から古代レンガが見つかっており、そこに刻まれた碑文の内容や書体も豊富であることから、古代レンガにはかけがえのない学術的価値がある。 謝氏は、書道への興味から古代レンガを集め始め、それから碑文に関心を持ち、さらに碑文の書体のなぞに引きつけられたという。 謝氏が集めた古レンガは漢代から明・清代にかけてのものが多く、時代の変化に伴って書体も変化し、次第に楷書に変わっていく。謝氏の書道も、古代のレンガからインスピレーションを得ることがよくあるという。 謝氏が収集したレンガのうち、

                                      中国で古代レンガを収集するコレクター その数3000個近く
                                    • 成都で古代墓6千基余りが出土、年代幅は「四川の歴史の半分」

                                      【5月17日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の成都文物考古研究院は14日、同市南部で戦国時代から明王朝時代にかけての墓葬6千基余りが見つかり、数万点の貴重な遺物が出土したと発表した。 発掘チームのリーダーを務める左志強(Zuo Zhiqiang)氏によると、発掘調査は「シンガポール・四川科学技術イノベーションパーク(新川創新科技園)」の建設に合わせ、同研究院が国家文物局の承認を得て2015年3月から実施した。 数年がかりの調査では多くの成果が得られ、新石器時代末期の住居跡が見つかったほか、墓葬6千基余りが出土した。 墓の種類は主に断崖に横穴を掘った「崖墓(がいぼ)」、岩山の斜面に横穴を掘った「岩窟墓」、塼(せん)と呼ばれるれんがで築いた「塼室墓」などで、土器や陶磁器のほか、銅、鉄、ガラス、石などの素材で作られた遺物が出土した。 中でも「郫(ひ)

                                        成都で古代墓6千基余りが出土、年代幅は「四川の歴史の半分」
                                      • 記録へのこだわりと執念|ちくま新書|佐藤 信弥|webちくま

                                        2024年大河ドラマ『光る君へ』で、主人公のまひろ(紫式部)が学んでいた歴史書『史記』。その執筆にあたって、司馬遷はどのようなものを参照したのでしょうか。古代中国王朝の「記録」を出土文献に探り、歴史観の興りや歴史認識の変遷を読みとく『古代中国王朝史の誕生』冒頭を公開します。 中国古代の歴史書に関して、筆者には好きな話がひとつある。『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』の襄公(じょうこう)二十五年に見えるエピソードである。春秋時代、現在の山東(さんとう)半島に位置する斉(せい)の国に崔杼(さいちょ)という重臣がいた。この人が棠姜(とうきょう)という未亡人にひと目ぼれして妻に迎えた。 ところが悪いことに斉の君主の荘公(そうこう)が以前からこの棠姜と私通していたのである。だから彼女が崔杼と再婚したあとも、荘公は崔杼の邸宅に通って関係を続けた。それだけでなく彼の冠を持ち出して人に与えて辱(はずかし

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                                        • 成都の東華門遺跡、唐代の御苑「摩訶池」の調査進む 四川省

                                          【7月26日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)で22日、成都都市考古学研究会が開かれ、市の中心部で近年調査が進む東華門遺跡のこれまでの発掘成果や最新の調査状況が紹介された。 遺跡では、秦代から魏晋南北朝時代の「成都大城」居住区、隋・唐時代から宋代の「摩訶(まか)池」池苑園林区、明代の「蜀王府」宮殿建築群など戦国時代から明代にかけての遺構が多数見つかっている。 東華門遺跡の考古発掘チームの責任者、易立(Yi Li)氏は、成都市文物考古作業チームが2013年から2019年にかけて同遺跡の発掘調査を行い、青羊区の東華門街から体育センターに至る広いエリアで都市遺構を発見したと説明した。 摩訶池は、隋代(6世紀末~7世紀初め)に建設が始まり、約600年後の宋代に至るまで整備が続けられた。唐代には皇室所有の「皇家園林」とされ、詩人の杜甫(Du Fu)も訪れた

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                                          • 馬王堆漢墓出土の帛書に新たな断片 原文復元に一役

                                            【4月28日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)の湖南省博物館は26日、前漢時代の墓葬群「馬王堆(ばおうたい)漢墓」の出土文化財に対しこのほど実施した体系的な悉皆(しっかい)調査(全点調査)で、帛書(はくしょ、絹に書かれた文書)の断片数十点を発見したと明らかにした。帛書「刑徳」丙篇の一部も含まれており、関連研究の新たな資料となった。 「刑徳」には甲、乙、丙の3篇があり、いずれも1973年に長沙市の馬王堆3号墓から出土した。甲篇は漢代初期の刑徳(刑罰と恩賞)理論における重要な章で、乙篇は主に同理論の運用規則の解説や「刑徳九宮図」の解釈、雲霞や風、雨、雷などの天文気象で戦争の勝ち負けや吉凶を占う決まりが書かれている。丙篇は損傷が激しいため、断片のつなぎ合わせと句読が困難な状態にあった。 同館馬王堆漢墓・所蔵品研究展示センターの喩燕姣(Yu Yanjiao

                                              馬王堆漢墓出土の帛書に新たな断片 原文復元に一役
                                            • 日本も中国も古代が熱い!(後編)/【鼎談】会田大輔・柿沼陽平・河上麻由子

                                              古代中国を扱った中公新書が好評を博しています。それぞれ2021年10月、11月に刊行された会田大輔『南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで』、柿沼陽平『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』は発売前から話題になり、刊行後すぐに増刷がかかりました。また、2019年3月に刊行した河上麻由子『古代日中関係史 倭の五王から遣唐使以降まで』は複数の賞を受賞し版を重ねています。今回、同世代で普段から仲がよい三人による鼎談が実現しました。 【内容紹介】始皇帝、項羽と劉邦、曹操ら英雄が活躍した古代の中国。二千年前の人々はどんな日常生活を送っていたのか。気鋭の中国史家が文献史料と出土資料をフル活用し、服装・食卓・住居から宴会・性愛・育児まで、古代中国の一日24時間を再現する。口臭にうるさく、女性たちはイケメンに熱狂、酒に溺れ、貪欲に性を愉しみ......。驚きに満ちながら、現代の我々ともどこか通

                                                日本も中国も古代が熱い!(後編)/【鼎談】会田大輔・柿沼陽平・河上麻由子
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