全国で初めて開設された長崎県の地域生活定着支援センター。4人体制で相談を受ける 30年以上を刑務所で過ごしてきた男性。7人きょうだいの5男だが、身内との交流はない 71歳で初めて手にした療育手帳 「障害者が幸せになることが再犯防止になる」と強調する田島理事長 再犯への不安 受け入れ難色 路面電車やJRが行き交う長崎市の中心部。その一角のビル内に、全国に先駆けて1月に開設された「長崎県地域生活定着支援センター」がある。 センターは、犯罪を繰り返す知的障害者を福祉へと橋渡しするのが役割だ。刑務所や保護観察所から依頼を受け、出所後に必要な福祉サービスを整える。国は本年度中にすべての刑務所に社会福祉士を配置し、都道府県ごとに設置されるセンターと連動させる計画だ。 長崎県のセンターは、社会福祉法人「南高愛隣会」(雲仙市)が県の委託を受けて運営している。7月中旬までに支援を手がけたの