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第一章とはの検索結果241 - 280 件 / 1578件

  • 2015年の1年間に読了した119冊の記録

    メディアマーカーのHTML出力機能で作りました。読了した逆順(新しい順)にずらっと並べてるだけです。あんまり誤字とかチェックしてないです。 ◇ Bluesmantakaのバインダー 期間 : 2015年 読了数 : 119 冊 曠野の花―石光真清の手記 2 (中公文庫) 石光 真清 / 中央公論新社 (1978-11-10) 読了日:2015年12月30日 石光真清3部作の第2巻。100年前の和製冒険小説だよと渡されたとしてもたぶんそのまま信じて読んでしまったと思う。巻頭にある満洲要図をなんども見ながら読み進めるが、そのうちiPadで地名を検索しGoogleマップでその位置関係を調べたり、そのままWikipediaでいろいろ調べたりしているうちに1日のほとんどをこの本に注いでしまった。ウラジオストク、ブラゴヴェヒチェンスク、ハバロフスク、哈爾浜。登場するのスパイ家業の本人に加え馬賊の頭目、

    • 『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本|青幻舎 SEIGENSHA Art Publishing, Inc.

      編著: 速水豊(三重県立美術館館長) 弘中智子(板橋区立美術館学芸員) 清水智世(京都府文化博物館学芸員) アートディレクション: LABORATORIES 今から100年前の1924年、アンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言」を発表し、20世紀の文化にもっとも幅広く影響を及ぼした芸術運動「シュルレアリスム」が創始されました。日本では、1920年代後半に知られ始め、若者たちを中心に翻訳や詩の実践が行われ、絵画の領域では古賀春江、福沢一郎といった画家が、不可思議で超現実的イメージを日本の画壇に導入して注目されました。30年代には東京のみならず、京都、名古屋、福岡など地方都心にも波及していきます。 本来的に人間精神の解放と自由を求めたシュルレアリスムは、やがて第二次世界大戦に直面し、軍国主義下の日本において検閲や弾圧の対象となり、福沢一郎や瀧口修造の逮捕・勾留、そして表現の自粛を迫られるこ

        『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本|青幻舎 SEIGENSHA Art Publishing, Inc.
      • 存在と無 - Wikipedia

        この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "存在と無" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2022年3月) 『存在と無―現象学的存在論の試み 』(原題: L'Être et le néant: Essai d'ontologie phénoménologique、英題: Being and Nothingness: An Essay on Phenomenological Ontology)は、フランスの哲学者ジャン=ポール・サルトル(Jean-Paul Sartre)の哲学的主著であり、20世紀に一躍、実存主義ブームを巻き起こした著作としても有名である。 概略[編集]

        • 「趣味のニーチェ的基準について」資料公開 - #EBF6F7

          美学会で「趣味のニーチェ的基準について」という発表を行いました。 趣味(センス)の良し悪しが問われる際の基準にはどんなものがあるんだろう、という問いを探究しています。 こちらで発表資料を公開しておきます。 タイトルにもあるように、今回の発表では、フリードリヒ・ニーチェとその二次文献を参照しました(議論の枠組み自体は分析美学のそれですが)。 私の研究をある程度知っている人からすると、分析美学とコリングウッドについて研究していた人が、いきなりニーチェを扱いだしたということで、唐突に映ってもおかしくないはずです。 そこで、以下では、その経緯について記すことにします(実際に発表を聴いているか、発表資料に目を通している方に向けた裏話です)。 簡単に言うと、二つの流れがあります。 一つは、アレクサンダー・ネハマスの影響です。 ネハマスは今回の発表でも盛んに参照しましたが、彼は哲学史研究と美学研究の両方

            「趣味のニーチェ的基準について」資料公開 - #EBF6F7
          • ウクライナ戦争は何から何になったのか――松里公孝著『ウクライナ動乱』を読み解く 東京大学名誉教授・和田春樹 | 長周新聞

            ウクライナ戦争は核大国ロシアが隣国ウクライナに大軍を侵攻させたことであるのは間違いない。当代のウクライナ戦争解説の最高の権威小泉悠氏は『世界』10月号に「ウクライナ戦争をめぐる〈が〉について」なる一文を書き、ウクライナ戦争がロシアの侵略であったが、考えられなければならない「複雑さ」があると主張する「異論派」のすべてを斥けて、この「が」をとり、ロシアの侵略に対抗するためには「日米同盟の堅持と日本の防衛力増強」という日本の国策を支持すべきだと宣伝している。『世界』の誌面からこのように呼びかけられて私は茫然とせざるをえなかった。 ロシアの行為は侵略だ、兵器をくりだして、ロシアを追い出せ、国連総会決議をふりかざして、ロシアを追い出せといっても、それはかなわなかった。戦争は1年半もつづき、現在のウクライナの総反攻も行き詰まりの様相を呈している。停戦が必要である。ロシアとウクライナは停戦会談をただちに

              ウクライナ戦争は何から何になったのか――松里公孝著『ウクライナ動乱』を読み解く 東京大学名誉教授・和田春樹 | 長周新聞
            • 李克強は習近平のライバルではない(遠藤誉) - エキスパート - Yahoo!ニュース

              李克強前首相が逝去した。まだ若いのにと、残念に思う。日本ではもっぱら「習近平のライバル」と位置付け、「権力闘争に敗北した」といったトーンの報道が目立つ。もし習近平が権力闘争のために反腐敗運動をしたのなら、なぜ側近の秦剛(元)外相や自身が昇進させたばかりの李尚福(元)国防部長を更迭したのか。権力闘争論者には説明がつかないだろう。反腐敗運動は軍にはびこる底なしの腐敗を撲滅し、軍のハイテク化を図るのが目的だった。その証拠に中国はいま軍民融合により軍や宇宙分野で強大化している。 李克強は清廉潔白で素晴らしい人格者だったが、ガリ勉さんタイプで生真面目(きまじめ)。ガチガチの共産主義者でもあり、そもそも彼の出身の共青団というのは、生粋の共産党員を育てる組織だ。 一方、中国のトップに求められる資質は「絶対に第二のゴルバチョフになってはならない!」という鉄則を貫けるか否かにある。善良でありさえすればいいの

                李克強は習近平のライバルではない(遠藤誉) - エキスパート - Yahoo!ニュース
              • 慶應義塾大学出版会 | 近代日本の「情報革命」 | 杉山伸也

                序 章 一 「交通・通信革命」の時代 二 近代日本における通信事業 三 近代日本の「情報革命」 四 本書の構成 第一章 郵便事業収支統計の再検討 はじめに 一 明治初期の財政・会計システム 二 郵便事業システムの形成 三 郵便事業の収支統計 四 郵便事業の収入構造 五 郵便事業の支出構造 六 郵便収支統計の再検討 おわりに 第二章 収支統計からみた電信事業の発展 はじめに 一 電信事業の開始とネットワークの拡張 二 財政・会計制度と電信収支統計 三 電信事業の収入構造 四 電信事業の支出構造 五 電信事業の収支構造 おわりに 第三章 明治前期における郵便ネットワーク はじめに 一 郵便制度の創設 二 郵便ネットワークの形成──全国的概観 三 一八八〇年代の郵便ネットワーク──府県別検討 おわりに 第三章補論 欧米人のみた幕末・明治初期の日本の郵便 はじめに──飛脚便から郵便へ 一 オールコ

                  慶應義塾大学出版会 | 近代日本の「情報革命」 | 杉山伸也
                • 男が男を解放するために 非モテの品格・大幅増補改訂版 | ele-king

                  山上徹也への応答を起点に「弱者男性」論を問い直す 「弱者男性」論の第一人者による名著、渾身の書き下ろしを加えて復刊! 恋愛/性体験、収入の格差や労働のつらさ、社会的地位の低さ、強要される「男らしさ」といった、現代男性をめぐる生きづらさについて真摯に考察し、2016年に刊行され大きな話題を呼んだ『非モテの品格』(集英社新書)。 この名著がオリジナルの10万字に9万字の大幅増補を加えて復刊! 山上徹也容疑者への応答を起点として「弱者男性」論をあらためて考え直す集大成! 目次 増補改訂版・まえがき 第一章 男にとって弱さとは何か? 自分の弱さを認められない、という〈弱さ〉/男たちの自己嫌悪──フェミニストたちの死角/男性は女性よりも自殺しやすいのか?/「男性特権」を自己批判する、その先へ/男性たちは自分の性愛を語ってこなかった/「男の子」に産んで申し訳ない、という気持ち/メンズリブを再起動する/

                    男が男を解放するために 非モテの品格・大幅増補改訂版 | ele-king
                  • こうりの旅 vol.1 - 勉強もバイクも好きだ!

                    にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ランキング参加中バイク ランキング参加中マンガ ランキング参加中イラスト こうりの旅 vol.1 第一章 こうりのバイク kouri50.hatenablog.com バイク擬人化菌書1 作者:鈴木秀吉 モーターマガジン社 Amazon つづく! ( ̄▽ ̄) (あとがき) 今回からclipstudio paintを使って、イラストを描きながらマンガを描いてみました。 基本的にイラストは綺麗に描こうと思ってます。 ただ、マンガの方は「ストーリー重視」にしてかなり「雑」ですので、軽い気持ちで見てください。 マジでマンガ描くには時間が全然足りてないのと、まだまだストーリーが「未熟」なので「練習」しつつ、この物語の最後にはちゃんとしたモノになれば良いな?と思ってます。 (注意!) この物語は当方読者様のブログ主様を題材に作成しておりますが、キャラクタ

                      こうりの旅 vol.1 - 勉強もバイクも好きだ!
                    • 世界への信頼と希望、そして愛 | アーレント『活動的生』から考える | みすず書房

                      〈この世界に信頼と希望、そして愛を抱いてもよいのだということ――アーレントが『活動的生』を通じて私たちに伝えようとしたのは、このあまりにも素朴な、しかしどこまでも力強い、たったひとつのメッセージである。…全体主義の時代を生きたアーレントこそ、まさにこうしたメッセージを切に求める者だったのではないか。否定されるべきものとして世界が眼前に現われる状況にあって、それでもなお、世界を否定し去ることができなかったアーレントこそ、まさにこうしたメッセージを誰よりも必要としていたのではないか〉 ここに鮮やかで瑞々しいハンナ・アーレント論が誕生した。26歳の著者は、アーレントの主著のひとつ『活動的生』(『人間の条件』ドイツ語版)を、「世界」概念を主軸として、「労働」「制作」「行為」「始まり」「出生」などのキーワードともども、「死」「可死性」「不死性」「記憶」「忘却」「過去」「痕跡」といった一連の視座から読

                      • 清文堂出版:新しい中世古文書学 料紙総論編〈上島 有著〉

                        古文書学とは何ぞや。この難しい問いについて、著者は「古文書原本を精査することによって、その本質を究明し、たんに歴史学研究の補助手段などとしてではなく、広く一般の知的情報資源として積極的に活用しようとする独立した学問である」と考える。最新の料紙研究の結論である新稿を第一部とし、前提となる既発表論文を第二部として収める。さらに福井県越前市大滝に関する論稿を第三部におく。 ■本書の構成 第一部 新しい中世文書の料紙研究 第一章 新しい中世文書の料紙研究とその課題(前編)――二つの中世文書の料紙研究―― わが国の古文書の料紙研究の変遷/古文書学としての料紙研究/古文献史料による料紙研究は成立しうるのか/上島の「七分類」に対する評価/歴史的名称論の「紙種の定義」/上島の研究は「独善的な思い込み」で「七分類は破綻期のもの」か 第二章 新しい中世文書の料紙研究とその課題(後編)――文書原本の料紙の研究が

                        • 温かさとひりひりする寂寥と『さやかに星はきらめき』村山早紀著 - あとは野となれ山となれ

                          また良い本に出合えた。今よりはるか未来の、すでに地球は人類が住めない星になってしまい、月を始めとする宇宙のあちこちに移住して、ネコビトやイヌビトやさらにヒトとはまるで違った異星人とも共存するようになった時代のお話。そうSFファンタジー小説だ。 著者は児童文学作家のようなので、この本も若い読者のために書かれたのかも知れない。この本の「あとがき」でも、ご自分が少女時代に愛読したハヤカワSF文庫やサンリオSF文庫に触れ、深夜ふとTwitter(今のX)に『昔のSFみたいなお話を書きたいな』と呟いたことからこの本が生まれたと書かれている。もしかしたら、私はこの本の最高齢読者かもしれない。 母なる星地球が生物の住めない惑星と化し、人類と共に地球を離れた犬猫は、新しい人類ネコビト・イヌビトとなり、「古き人類」ヒトとともに星の海で暮らしている。月に住むネコビトの編集者キャサリンは、新聞社の記念事業として

                            温かさとひりひりする寂寥と『さやかに星はきらめき』村山早紀著 - あとは野となれ山となれ
                          • ポップ・シーンをオルタナティヴな表現でハックするNewJeansと奇才ディレクター、ミン・ヒジン | TURN

                            2020年代に入り、メインストリームの音楽市場は完全にアメリカからグローバルへと開かれた。2012年、PSYの「江南スタイル」がYouTube経由で世界的ヒット。同時期に、ダディー・ヤンキーを筆頭にグローバルでのレゲトン・ムーヴメントが始まり、「外国語」のポップスを世界が許容し始めた。グローバル化以降のK-POPに限って言えば、フックありきのソングライティングがメソッド化し、「インダストリー・プラント」となった10年間であったが、BTSは今や世界最大のボーイ・バンドとなり、BLACKPINKはコーチェラのヘッドライナーを務めるなど、国家戦略としても促進されてきたこのカルチャーは、大成功と言える形で一つの周期が終わりを迎えたと言っていいだろう。 そんな中、2022年7月にNewJeansは「Attention」のMVと共に文字通り彗星の如くデビュー。BTSも所属する、韓国最大手のレコード会社

                            • カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 - 集英社新書

                              【どこにでもある「インドカレー店」からみる移民社会】 いまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。 そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか? どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか? 「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか……その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。 おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。 【目次】 はじめに 「ナン、おかわりどうですか?」 第一章   ネパール人はなぜ日本でカレー屋を開くのか 第二章   「インネパ」の原型をつくったインド人たち 第三章   インドカレー店が急増したワケ 第四章   日本を制覇するカレー移民 第五章   稼げ

                                カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 - 集英社新書
                              • ディスガイア後継としての魔女シリーズ再考 - kokamumo’s blog

                                はじめに ディレクターの泉達也氏がXアカウントを設立し、日本一ソフトウェアを退社されたことが発表されたのもあり、改めて氏のディレクションIPである「魔女シリーズ」について、思い出を振り返りたい シリーズが3作と続き設定が続々と明らかになっていく中で、所謂「考察」的な楽しみはプレイヤー間で存分に行われていると思うので、物語の設定について考えたり感動を掘り下げるというよりは、魔界戦記ディスガイア時代を含めた日本一ソフトウェアの歴史の一本の枝葉として、シリーズの物語をより俯瞰的捉え直したいというのが本記事の主な目的であり、魔女シリーズから同社のゲームに触れたプレイヤーに、新しい視点を提供できれば幸いです (本記事は「魔女と百騎兵」「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」「魔界戦記ディスガイア」のストーリーに言及しています また、特殊な読み方ではあると思いますので、与太

                                  ディスガイア後継としての魔女シリーズ再考 - kokamumo’s blog
                                • 神大根王 - Wikipedia

                                  神大根王(かむおおねのみこ、生没年不詳)は、古墳時代の人物で初代本巣国造(三野前国造・美濃国造)。 概要[編集] 『古事記』では別名を八瓜入日子王(やつりのいりひこのみこ)と伝え、開化天皇記では三野国之本巣国造・長幡部連の祖、景行天皇記では大根王が美濃国造の祖としている。『日本書紀』でも『古事記』とほぼ同様に記され、景行天皇紀に神骨(かむほね)が美濃国造とされる。一方、『先代旧事本紀』「国造本紀」では八瓜命を開化朝に三野前国造に定めたとされ、これら三書の記述から三野国之本巣国造と三野前国造は同一の国造とされる[1][2][3]。なお、神大根王の名は「鴨の大根」を意味するものと見る説がある[4](後述)。 岐阜県本巣市宗慶にある宗慶大塚古墳は神大根王またはその子孫の墓といわれ、その築造時期は古墳時代前期(4世紀)にまで遡る。このため、古くから王塚古墳と称されてきた。 高坂神社や伊波乃西神社で

                                  • MACC – Media Arts Current Contents

                                    川﨑 寧生 ゲームセンターが日本に現れてから約50年。オリンピックの開会式でゲーム音楽が採用されるなど、ゲーム文化はすっかり根づいているかに見えます。しかし一方で、eスポーツの練習所やミュージアムでの展示に複雑な「風営法」に基づく手続きが必要になるなど、誕生以来つきまとう社会統制の影響が根深く残ります。本稿ではアメリカ、ドイツ、韓国などの事例を扱った前編に続き、日本におけるゲームセンターと社会の関わりを取り上げます。 ゲームセンターが拡大し、社会に認知されるきっかけとなった「テーブル型ビデオゲーム筐体」で遊ぶ当時の人々。「事例紹介 この店のテーブルTVゲーム導入法」(『月刊コインジャーナル』1978年12月号、エイ・クリエイト社、84ページ)より引用 前編を振り返って―他国における「ゲームセンター」と社会との関わり― 前編では、アメリカ、ドイツ、韓国の事例を中心に、ゲームセンターを対象とし

                                      MACC – Media Arts Current Contents
                                    • 「サヨク」を「パヨク」と呼び始めたネット論争とその余波

                                      かつてはネット上だけでとどまっていた論争が、リアルにあふれ出ることも珍しくなくなった。最近、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が注目している、リアルにはみ出したネット論争について、解説する。 * * * 出版不況が叫ばれて久しいが、小規模出版社の中にはネットを駆使し、確実な商売をしている会社もある。「そのやり方はどうよ……」と思うものの、表現の自由もあることだし、他人の商売にケチをつけるのはここでは慎む。 それは「ガロ」で知られる青林堂である。同社の本は、アマゾンでは軒並み好調。『余命三年時事日記ハンドブック』は3月21日現在全体21位に。同書の第一章は〈在日韓国・朝鮮人の正体―日本人虐殺の歴史と「在日特権」〉とある。他にもシリア難民を揶揄していると批判された絵を含む『そうだ難民しよう!』や、排外デモを繰り返す在特会の桜井誠・前会長の『大嫌韓時代』もアマゾンで1ケタの常連だった。 これらは

                                        「サヨク」を「パヨク」と呼び始めたネット論争とその余波
                                      • 『日本とは何か――日本語の始源の姿を追った国学者たち』(みすず書房) - 著者:今野真二 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                        日本語の始原の姿を突き止めることで「日本の始め」を明らかにしようとした、4人の国学者たち。契沖(1640-1701)がたどりついたのは「漢字」だった。仮名発生以前、中国語をあらわす文字であ… 日本語の始原の姿を突き止めることで「日本の始め」を明らかにしようとした、4人の国学者たち。 契沖(1640-1701)がたどりついたのは「漢字」だった。仮名発生以前、中国語をあらわす文字である漢字によって、日本語はどのように文字化されていたのか。 賀茂真淵(1697-1769)は「音」に言語の根幹を見いだす。「語を意味を有する各音に分解する」という真淵の方法は、音節、五十連の音の気づきをもたらした。 言語化されたことばを精緻に読み解くことで上代の人間のこころを知ろうとした本居宣長(1730-1801)。その先に結実した係り結びの研究、漢字の字音研究は、今日までその価値を失っていない。 「異端の国学者」

                                          『日本とは何か――日本語の始源の姿を追った国学者たち』(みすず書房) - 著者:今野真二 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                        • 夜更かしの社会史 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版

                                          夜間も積極的に生産・消費をするようになり、不眠化した都市の活動。人びとはいかに夜を明かし、眠りについてどんな認識や習慣を生み出してきたか。夜の活用に対する志向や動き、安眠グッズ・睡眠学習器・眠気覚ましなどの商品の変遷を取り上げ、眠る/眠らないことの両方を同時に要請する産業社会の特性を追究。私たちの生活と睡眠の関係史に迫る。 序章 安眠/不眠を欲望する社会…右田裕規 Ⅰ部 眠らない工場の出現―生産領域の不眠化 第一章 規範化する睡眠とロマン化する不眠―二〇世紀初頭における睡眠言説のマッピング―…近森高明 はじめに―「この俺の不眠」と「みんなの睡眠」 一 睡眠言説のマッピング―睡眠はいかに語られたか 二 規範化される睡眠―睡眠言説の構造分析 三 ロマン化される不眠―例外者の括り出し おわりに―現代に続く「よき睡眠」と「よき人生」のループ 第二章 「夜なべ」の近代史…右田裕規 はじめに 一 近世

                                            夜更かしの社会史 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版
                                          • 新刊紹介_20240130

                                            鷲田清一『所有論』講談社 所有論 著:鷲田 清一 Amazon Rakuten ポチップ 概要 主体と存在、そして所有。著者の重ねる省察は、われわれを西欧近代的思惟が形成してきた「鉄のトライアングル」の拘束から解き放つ! 「ほかならぬこのわたし」がその身体を労して獲得したものなのだから「これはわたしのものだ」。まことにもっともな話に思われる。しかし、そこには眼には見えない飛躍があるのではないか……? ロックほか西欧近代の哲学者らによる《所有》の基礎づけの試みから始め、譲渡の可能性が譲渡不可能なものを生みだすというヘーゲルのアクロバティックな議論までを著者は綿密に検討する。そこで少なくともあきらかにできたのは、「所有権(プロパティ)」が市民一人ひとりの自由を擁護し、防禦する最終的な概念として機能しつつも、しかしその概念を過剰適用すれば逆にそうした個人の自由を損ない、破壊しもするということ。そ

                                              新刊紹介_20240130
                                            • 台湾の半世紀 若林 正丈(本文) - 筑摩書房

                                              紹介 日中国交正常化で日本が台湾と断交したのと同じ年に研究の道へ進んだ第一人者が、自身が体験した要人取材や政治事件などを交えながら激動の台湾史を問い直す。 今、台湾政治がおもしろい 一九七二年日中国交樹立によって、日本は中華民国(=台湾)と断交した。その同じ年に大学院に進学、研究をスタートさせた著者の研究人生は奇しくも台湾が民主化し、中国とは明らかに異なるアイデンティティ(=台湾化)へと進んだ道程と重なる。政府要人や台湾人研究者、歴史的事件の関係者との交流……。いまや中国は経済的にも軍事的にも大国となって、アメリカのライバルへと躍り出た。黎明期から台湾を見つめ続けた著者が、米中両大国に翻弄されつつも主体性を模索する台湾のこれまでを振り返り、現状と今後のゆくえを分析する。 目次 プロローグ 台湾現代史における一九四九年と一九七二年 第Ⅰ部 民主化の現場を歩く──オポジションから入る 第一章 

                                                台湾の半世紀 若林 正丈(本文) - 筑摩書房
                                              • 揚げ物のカロリーについて!串揚げ屋大将が徹底解説 | 【公式】東京都立川の居酒屋 宴会・貸し切り|串揚げ えん

                                                みなさんこんばんは。 突然ですが、皆さん昨日の夜ご飯は何を食べましたか?? 国や地域に関わらず、老若男女みんなが大好き揚げ物料理! でもカロリー高いから食べたいときに食べられなかったり、食べてしまった次の日は罪悪感が残ったり 揚げ物とカロリーは切っても切れない赤い糸で結びついています。。 そこで!今回は、食べても太らない?!揚げ物別のカロリーを紹介するとともに、 太らない揚げ物料理をご紹介していきたいと思います! 第一章 なんで揚げ物って太るの?? まずはじめに、揚げ物=太りやすい?ダイエットの天敵なんてイメージは誰もが持っているのではないでしょうか? しかし、なんで揚げ物が太りやすいといわれているのか、詳細までは知らない方も多いです。 まずはなんで揚げ物が太りやすいと言われているのか、そこの疑問を解消していきましょう! 結論:カロリーが高いからである。 人間の体はシンプルで、摂取カロリー

                                                  揚げ物のカロリーについて!串揚げ屋大将が徹底解説 | 【公式】東京都立川の居酒屋 宴会・貸し切り|串揚げ えん
                                                • コンサルタントの知的生産術 対話篇 その1|山口周

                                                  で、先ほどファイルをガサゴソと掘り返していたら、この本を書くにあたって作成した、プロトタイプの「対話篇」が出てきまして、これがなかなかに味わい深かったので、NOTEで少しずつ共有していきたいと思います。 結果的にこちらの対話篇はボツになり、通常の独白型になったのですが、読者の理解と歩調を合わせるということでいうと、こっちの方が良かったのじゃないかしら、と思うところもあり。 皆さんの感想をいただければと思います。いかが「外資系コンサルの知的生産術 対話篇」の冒頭になります。 ちなみにここでのPはパートナー、Jはジュニアの略語で、コンサルファーム用語ですね。 第一章:知的生産の「戦略」を策定する1.        深さと新しさP:仕事でもプライベートでも構わないのだけど、なんらかの知的生産を行う、ということになったらまず何をやる? J:そうだなあ、まずは資料を集めるとか、その領域に関連する本を

                                                    コンサルタントの知的生産術 対話篇 その1|山口周
                                                  • 青土社 ||哲学/思想/言語:人種差別の習慣

                                                    日常に織り込まれた差別とは 差別を体現する行動や仕草は、日常生活に知らぬ間に入り込んでいる。それは差別される者にしか気づかれない。誰もが意図せずに行ってしまう/向けられている可能性を孕む「習慣的な人種差別」。メルロ=ポンティの現象学に軸を据えながら、差別する・される身体の多様なありようを明らかにする。マジョリティのまなざしを捉え直すための必読書。 [目次] 日本語版への序文 謝辞 序論 第一章 人種差別の習慣――身体的な仕草、知覚、方向づけ 第一節 習慣と習慣的身体 第二節 習慣は社会的でありうるのか 第三節 習慣的で身体的な仕草や知覚のなかの人種差別 第四節 習慣的な人種差別と責任 第二章 人種差別と人種化される身体性の生きられた経験 第一節 人種差別と人種化の身体的な経験 第二節 白人の身体性と存在論的な拡張性 第三章 不気味さ――人種化された居心地悪い身体 第一節 不気味さ(Unhe

                                                    • やまと絵展 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく

                                                      昨日11月11日の土曜日、今日11月12日の日曜日と、肌寒い日が続きました。先週まで季節外れの暑さが続き、夏日の日もあった。昨日と今日が平年の11月上中旬の気温に比べてより寒かったのかどうかはわかりませんが、続く日々の流れのなかでは、まるでいきなり断層に落ち込んだように寒くなりました。昨日はコットンベストと薄いジャンパーを、今日は防寒度を高めて、ベストをセーターに、ジャンパーはダウンの入ったものにしました。それでも首筋がすーすー寒かった。そんな今日の日曜、霧雨が降ったり止んだり。午前は上野にある国立博物館にやまと絵の展示を観に行きました。写真は博物館本館前のユリの大木。もう少し紅葉が進んでから散るのかもしれません。 私の父(1927-2001)は油絵を描くのが趣味で、私が子供の頃には父に連れられて、上野や鎌倉の美術館に絵の展示を観に行きました。といっても実は数回のことだったのかもしれない、

                                                        やまと絵展 - 続々・ノボリゾウ日録 by 岬 たく
                                                      • METEORA所属になります。|山田姫奈

                                                        ご報告この度株式会社METEORAに所属する運びとなりました。 そして、新しい事務所に所属するにあたり心機一転、本名「山田姫奈」へと改名することになりました。 このnoteを読んでくださる皆様にはきちんと理由を説明させて頂けたらと思い、ここに想いを綴ります。 きっかけ2月末、デビューからお世話になっていた事務所の倒産をきっかけに、私が役者としてどうなっていきたいのかを時間をかけて真剣に考えました。 ウルトラマンブレーザーも終盤になり、役者搗宮姫奈としての第一章が終わったという感覚が強い中のこの出来事だったので、役者の仕事をやめるという事も視野に入れたくさんたくさん考えました。 、、、どれだけ考えても やはり私はお芝居が大大大好きで、もっともっとお芝居をしたい!!!!お芝居を通して「1人でも多くの人の明日を生きる活力になりたい」!!!!と強く想いました。 なので私はまだまだ役者という仕事を続

                                                          METEORA所属になります。|山田姫奈
                                                        • 【ヘブバン】メインストーリー振り返りトーク 第四章後編「凍てつく伊吹と爆ぜる感情」

                                                          00:00:00 オープニングトーク 00:03:10 【プロローグ】バスに揺られる逢川めぐみ 00:05:05 【プロローグ】逢川めぐみが基地を後にして到着した場所 00:09:12 【プロローグ】習志野ドームでの生活 00:13:12 【茅森サイドDay3】5人で活動することになった31A 00:15:53 【茅森サイドDay3】國見タマの想い 00:29:35 【逢川サイドDay6】ルミと一緒に釣りへ 00:33:59 【茅森サイドDay6】虎徹丸の一番の思い出 00:55:55 【逢川サイドDay12】お祭りのランタン飛ばし 01:05:45 【逢川サイドDay13】診断屋を訪れる逢川めぐみ 01:08:50 【逢川サイドDay14】ドームを助ける逢川めぐみ 01:29:52 【茅森サイドDay14】SkullFeatherと対峙する31A 01:44:06 【茅森サイドDay14

                                                            【ヘブバン】メインストーリー振り返りトーク 第四章後編「凍てつく伊吹と爆ぜる感情」
                                                          • Irreversible Damageの翻訳 第一章

                                                            https://anond.hatelabo.jp/20231209190425 第一章 女の子たちあなたが 1990 年より前に生まれたアメリカ人なら、「十代の少女」という言葉を聞くと、ショッピング モールで笑い合っている若い女性の集団を思い浮かべるでしょう。寝室の床のパイルカーペットに背を向け、髪を広げ、歌を繰り返し聴きながら、会話も同様の回路を巡り、少年か少女とのあいまいなやりとりを追いかけている。数え切れないほどの時間を無駄に過ごした結果、どういうわけか真の友情が生まれました。初めてのキスや心の痛み、あるいはその両方への憧れやどちらでもないことを思い出し、マニキュアの除光液がテレビン油のように空気を台無しにする。 10代の少女の間で流行している現代のトランスジェンダーを理解するには、少女時代がこの状況からどれだけ離れているかを探る必要がある。 CD の場合は Spotify、通話の

                                                              Irreversible Damageの翻訳 第一章
                                                            • 陰陽師とは何者か : うらない、まじない、こよみをつくる|小さ子社 京都の人文書出版社

                                                              いま「陰陽師」といえば、多くの人が思い浮かべるのは、小説やマンガなどに描かれる、人知を越えた霊的な能力を持つ平安時代のマジカルな存在、安倍晴明の姿だろう。 しかし陰陽師は平安貴族の政争のなかにだけいるのではなかった。 歴史を通じて、古代から明治はじめまで陰陽師は存在し、社会のなかで大きな役割を果たしてきた。 時間と空間(方位)の吉凶を調整し、占い、祭祀、まじないに携わることによって、国家の存立からお産・病など個人のくらしにいたるまで、人々に安心をもたらし、未来への指針を示してきた。各時代の暦の作成・頒布にも深く関わった。 そのために最新の知識・技術や経験を継承し、時間と空間に対する感覚をつちかい、磨き上げ、それらを人々に伝える真摯な努力を続けてきたのが陰陽師である。 本書は、具体的な資料にもとづいて、古代から近代にいたる歴史のなかで、陰陽師がどのような役割をはたし、どういった文化を担ってい

                                                                陰陽師とは何者か : うらない、まじない、こよみをつくる|小さ子社 京都の人文書出版社
                                                              • クラスター分析で『日本書紀』区分論を見直し、巻でなく天皇ごとの検討を提唱:松田信彦「日本書紀「区分論」の新たな展開」 - 聖徳太子研究の最前線

                                                                森博達さんの区分論と加筆の指摘は、『日本書紀』研究に圧倒的な影響を与えました。私が三経義疏の変格漢文研究などを始めたのもその影響です。 ただ、同じ巻の中でも天皇によって記述の形が違う場合があるのが気になっており、基づいた史料の違いかと思っていたのですが、この点についてクラスター分析を用いて検討した研究が出ています。 松田信彦『『日本書紀』編纂の研究』「第四部第二章 日本書紀「区分論」の新たな展開-多変量解析(クラスター分析)を用いて-」 (おうふう、2017年) です。 松田氏は、「序 研究史と問題点の整理」において、これまでの区分論は、別伝注記の用語、分注の偏在、歌謡表記に用いられた仮名、様々な用語、多義性のある漢字の用法、漢籍の出典、助動詞的な用字、などに注目して区分分けしてきたと述べます。 その結果、ほとんどの研究結果が、巻13(允恭・安康)と巻14(雄略)の間で区分の線を引くことで

                                                                  クラスター分析で『日本書紀』区分論を見直し、巻でなく天皇ごとの検討を提唱:松田信彦「日本書紀「区分論」の新たな展開」 - 聖徳太子研究の最前線
                                                                • 飯田泰之『財政・金融政策の転換点 日本経済の再生プラン』読んだ|はむっち@ケンブリッジ英検

                                                                  最近は積極的にマクロ経済学のお勉強をすることもなくなってしまったので、たまにはこういう本も読まなくてはならないのである。 全体としてはタイトルのように、マクロの経済環境が変化していることを踏まえて政策も変わっていくよ、ということが述べられている。 昔からのリフレ派の中で、いまだにマネーを発行すればいいのだとSNS等で主張するひともいる。 原理原則を理解していないから環境の変化を認識できずに醜態をさらしている。これは似非MMTerも同様である。 つまり過少な需要によるデフレは終息し、供給サイドが制約になる時代に突入したのである。リフレ派が待ち望んでいた状況がやってきたのである。 供給に対する需要の超過が常態化することで、需要に引っ張られる形で供給サイドも強化されていく。これを高圧経済と著者らは呼んでいる。 そして著者も指摘するように、高圧経済は必ずしも心地の良いものではない。だから理解の浅い

                                                                    飯田泰之『財政・金融政策の転換点 日本経済の再生プラン』読んだ|はむっち@ケンブリッジ英検
                                                                  • 『力と交換様式』(岩波書店) - 著者:柄谷 行人 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                    生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式から生まれる「力」を軸に、柄谷行人の全思想体系の集大成を示す。戦争と恐慌の危機を絶えず生み出す資本主義の… 生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式から生まれる「力」を軸に、柄谷行人の全思想体系の集大成を示す。戦争と恐慌の危機を絶えず生み出す資本主義の構造と力が明らかに。呪力(A)、権力(B)、資本の力(C)が結合した資本=ネーション=国家を揚棄する「力」(D)を見据える。 【目次】 序論 1 上部構造の観念的な「力」 2 「力」に敗れたマルクス主義 3 交換様式から来る「力」 4 資本制経済の中の「精神」の活動 5 交換の「力」とフェティッシュ(物神) 6 交換の起源 7 フェティシズムと偶像崇拝 8 エンゲルスの『ドイツ農民戦争』と社会主義の科学 9 交換と「交通」 第一部 交換

                                                                      『力と交換様式』(岩波書店) - 著者:柄谷 行人 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                    • 仮面の世界をさぐる―臨川書店

                                                                      仮面の世界をさぐる アフリカとミュージアムの往還 フィールドワーク選書 19 吉田憲司著 *「吉」の字は上が「土」です 四六判・並製・紙カバー装・帯付・256頁 税込2,200円(本体2,000円+税) ISBN978-4-653-04249-5【2016年3月刊】 ひとを変身させる仮面とは一体何なのか 邪術が息づくザンビア・チェワの社会で葬送儀礼として営まれる仮面舞踊。その秘密結社に加入し、調査研究を進める一方、文化を展示する博物館のあり方を見据える。人びとの生活のなかで生まれ、育まれてきた仮面の魅力を伝えるとともに、人と人の関わりのなかで他者と自己を掴んでいくフィールドワークの意義を感じさせる一書。 <目次> はじめに (あれはニャウだ/秘密結社「ニャウ」/仮面の普遍性/仮面への関心、山への傾倒) 第一章 仮面の森・以前――遠山霜月祭から上ナイル踏査まで (フィールドワークの洗礼/遠山

                                                                      • 町内会はいま必要なのか|ちくま新書|玉野 和志|webちくま

                                                                        加入率低下や担い手の高齢化により、各地で町内会が存続の危機に瀕しています。回覧板、清掃、祭り、防災活動など、その活動は多岐にわたります。そもそも参加は任意であるはずなのに全戸加入が原則とされてきた、この奇妙な住民組織は、いつどのようにして生まれたのでしょうか。町内会・自治会というありふれたコミュニティの歴史を繙くことで、日本社会の成り立ちを問いなおす、玉野和志さんの新刊『町内会』より、「はじめに」を公開します。 町会、町内会、部落会、自治会……、時代により、地域により、さまざまによばれているが、そのような住民組織が、日本の地域にはだいたい存在している。世代により、生まれ育った地域により、そのような組織を身近に感じる人もいれば、縁遠い人もいるだろう。昔はハエや蚊の消毒に協力していたとか、用水の掃除や道普請をやっていたとか、果ては町内会対抗の運動会まであったというと、びっくりする人も多いだろう

                                                                          町内会はいま必要なのか|ちくま新書|玉野 和志|webちくま
                                                                        • 大泉洋子(編著):『音楽(ビート)ライター下村誠アンソロジー 永遠の無垢』(虹色社)

                                                                          下村 誠(しもむら まこと / 1954年12月12日-2006年12月6日)という音楽ライター兼シンガー・ソングライターをご存知だろうか。 1974年武蔵野美術大学在学中から劇画製作プロダクションでアシスタントを務め、その人脈を切っ掛けに翌年ロサンゼルスに渡米し、当時のリアルなライヴ体験をしたことがその後の人生に強く影響されたと考えられる。 帰国後月刊誌や週刊誌に音楽評を寄稿したことで、本格的に音楽業界に関わることになり、76年には自由国民社の新譜ジャーナルに入社する。同年バンド「舶来歌謡音楽団」を結成し、本格的な音楽活動も開始していく。このバンドには後に佐野元春をバックアップするTHE HARETLANDのメンバーとなり、セッション・キーボーディストとして知られる西本明が参加していた。  79年12月の新譜ジャーナル退社後は、フリーの音楽ライターとして多くの音楽誌に寄稿していて、音楽家

                                                                            大泉洋子(編著):『音楽(ビート)ライター下村誠アンソロジー 永遠の無垢』(虹色社)
                                                                          • 過去の再文脈化が駆動させるダイナミックで「新しいなにか」──書評 : 柴崎祐二著『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』

                                                                            Guest 0 Collections Redeem Passcode Sign In Sign Up Guest mode has some restrictions. Please sign in or sign up for free to use all the features of OTOTOY. Guest Mode Messages Collections My Page Settings Register Your Card Purchase History Points History Sign Out オトトイ読んだ Vol.17 文 : imdkm 今回のお題 『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』 柴崎祐二 : 著 イーストプレス : 刊 出版社サイト Amazon.co.jp OTOTOYの書籍コーナー“オトトイ読んだ”。今回は柴崎祐二による『ポップミュ

                                                                              過去の再文脈化が駆動させるダイナミックで「新しいなにか」──書評 : 柴崎祐二著『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』
                                                                            • 養老孟司とC・W ニコルが自然環境の問題などを語る対談集 - mojiru【もじをもじる】

                                                                              ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人 『ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人』目次 『ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人』Amazonでの購入はこちら ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人 インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける山と溪谷社は2023年11月17日に、解剖学者・養老孟司氏と作家・冒険家の故C・Wニコル氏が、2014年に黒姫の「アファンの森」と箱根の「箱根昆虫館」で実施した二人の対談をもとに構成した『ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人』を刊行いたしました。 『ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人』では現代の森や川といった自然環境の話から始まり、日本人の食や住まいに関すること、教育のこと、意識のこと、生物のこと―。 自然が大好きでさまざまな経験をしてきた二人の軽快なやり取りを挟みつつ、話は進んでいく。 アレルギーになる子ども、災害時に火をおこすことが出来な

                                                                                養老孟司とC・W ニコルが自然環境の問題などを語る対談集 - mojiru【もじをもじる】
                                                                              • アダム・スミスの道徳理論 太田 浩之著

                                                                                スミスが共感を基準とする道徳理論を示したという従来の説に対し、本書はスミスが慣習的判断、共感的判断、一般的規則に基づく判断、功利的判断という異なる道徳判断を認識し、道徳判断の多様性を認めた道徳論を提示しようとしたことを解明する。『道徳感情論』の新解釈を示し、スミス研究に一石を投じる挑戦的書。 ◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です あとがきたちよみ はじめに 序 論 第一章 『道徳感情論』におけるスミスの経験的分析 はじめに 1 『道徳感情論』第七部におけるスミスの批判的観点 2 「天文学史」におけるスミスの理論理解 3 ハチスンの美的感覚とスミスによるハチスン批判 第二章 『道徳感情論』の基本的原理 はじめに 1 共感と道徳判断 2 功績と罪過 3 自己に対する道徳判断 4 自己に対する道徳判断と自己欺瞞 補論 自己欺瞞をめぐる問題について――スミスとバトラーとの比較分析 はじめ

                                                                                  アダム・スミスの道徳理論 太田 浩之著
                                                                                • 報告書などを書く際のタイトルや見出しで「~について」という言葉を使わないこと #71

                                                                                  今回は報告書などを書く際のタイトルや見出しで「~について」という言葉を使わないようにすると良いという話しをします 仕事をするようになると報告書を書く機会が多くなります。日報や月報のように定期的な報告もあれば、視察報告のように不定期な報告もあります。いずれにしても、上司から「報告書を書いて出しておいて」と指示されることは日常茶飯事です。しかしながら、学生時代に改まって報告書の書き方のような訓練をしていないことが多いため、社会人に成りたての頃はとかく苦労するものです。 今回はそんな報告書の書き方で苦労されている人に対するちょっとしたアドバイスをします。それは、報告書などを書く際のタイトルや見出しで「~について」という言葉を使わないようにするというものです。 ところで、今回テーマにしたい「タイトル(見出し)」とは? 今回は報告書を書く際の「タイトル(見出し)」のつけ方に関するアドバイスをします。

                                                                                    報告書などを書く際のタイトルや見出しで「~について」という言葉を使わないこと #71