西濃運輸(岐阜県大垣市)は22日、大卒の総合事務職の新入社員を対象にした「奨学金立替制度」を創設したと発表した。新入社員の奨学金を会社が肩代わりして一括返済し、社員には元本のみ返済を求める仕組み。社員の利息負担をなくし生活への負担も軽減する。若手の待遇改善の一環で、優秀な人材確保につなげる狙いもある。 会社が肩代わり返済する奨学金の上限額は設けず、社員が一定の年収を超えるまで返済を猶予する。返済開始後は月に一定額を返すほか、賞与の一部を充てるなど生活に支障がない範囲で返済できるようにする。4月から始め、既存の若手社員も対象にする。 同社によると、2020~22年に入社した大卒総合事務職の社員160人にアンケートしたところ、25%が奨学金を利用し、借入金額は100万~300万円が6割超を占めた。