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  • 【評伝】キア・スターマー新首相 インディー・キッドからイギリス首相になるまで - BBCニュース

    2021年5月のことだ。労働党は、イングランド北部ハートリプールの下院補選で、ボリス・ジョンソン首相(当時)率いる保守党に敗れたばかりだった。 この選挙区で労働党が敗れたのは、初めてのことだった。 わずか3年前のことだが、今となってはこの間に政界では一生分の時間が過ぎていったかのような感覚だ。

      【評伝】キア・スターマー新首相 インディー・キッドからイギリス首相になるまで - BBCニュース
    • 『精選女性随筆集 須賀敦子 川上弘美選』文庫化記念! 若松英輔さんが綴る「須賀敦子の魅力」 | 文春オンライン

      ◆◆◆ 須賀敦子の拠点「コルシア書店」に集う者たち ミラノは二度、行ったことがある。どちらの旅も目的は、須賀敦子の作品に出てくる場所を丹念にというよりも思うままにめぐってみることだった。最初は彼女の評伝を書こうと心に決めたとき、そして、二度目は雑誌の連載を終え、本にまとめようとしていたときだった。須賀敦子のイタリアでの生活の拠点だったミラノというよりも、かつてコルシア書店があった街、それが私にとってのミラノだった。 『コルシア書店の仲間たち』が彼女の代表作の一つであることは異論がないように思う。この「書店」は単に本を売る場所ではなかった。出版機能を有したいわゆる書肆でもあるのだが、何よりも「カトリック左派」の拠点、つまり、開かれた教会の「建設」を企図した人々が自分の立場を忘れて集える場所だった。さらにいえば、キリスト教の伝統の上に立って、「キリスト教の殻」を打ち破り、人間が「ことば」によっ

        『精選女性随筆集 須賀敦子 川上弘美選』文庫化記念! 若松英輔さんが綴る「須賀敦子の魅力」 | 文春オンライン
      • 朝ドラ「虎に翼」法律のリアル支えるキーパーソン 取材経験生かして | 毎日新聞

        「虎に翼」の「取材」担当の清永聡・解説主幹(左)と、制作統括の尾崎裕和チーフプロデューサー=佐々本浩材撮影 裁判所など法曹の世界は、私たちの生活からは縁遠いものかもしれない。4月に始まったNHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合・月~土曜午前8時など)は、日本初の女性弁護士の一人で戦後は裁判官になった、三淵嘉子(みぶちよしこ)をモデルにしたオリジナルストーリー。昨年2月に制作が発表された後も、朝ドラには向かないテーマではと心配する声があった。そんな取っつきづらいテーマと、制作スタッフや視聴者をつないでいる縁の下の力持ちがいる。「取材」の役割でドラマに関わるNHKの清永聡・解説主幹だ。実際にどんな仕事をしているのか、本人に聞いた。 清永さんは1993年にNHKに入局。社会部記者として司法の取材が長く、2016年からは解説委員を務めている。「みみより!解説」(総合・月~木曜午後0時20分)などの番

          朝ドラ「虎に翼」法律のリアル支えるキーパーソン 取材経験生かして | 毎日新聞
        • 南方科学研究所設立に奔走する羽田亨京都帝国大学総長と民族研究所の岡正雄 - 神保町系オタオタ日記

          大佛次郎の戦時中の日記*1に戦後奈良教育大学教授となる地理学者林宏とジャカルタの南方文化研究所が出てくることは、「戦時下ジャカルタで南方文化研究所を開設する地理学者林宏ー大佛次郎『南方ノート』からー - 神保町系オタオタ日記」で紹介したところである。一部の地理学者、民俗学者、更には同大学の先生にも届いたようでアップした甲斐があった。そこに追記した昭和17年京都帝国大学文学部に設置された南方文化研究会の顧問に羽田亨の名があるので、「清野謙次教授による窃盗事件の報に接した浜田耕作京都帝大総長の心情 - 神保町系オタオタ日記」などでも利用した京都大学大学文書館編『羽田亨日記』(京都大学大学文書館、平成31年3月)を調べてみた。そうすると、「南方研究会」、「南方研究所」や「南方科学研究所」に関する記述があった。一部を引用しておこう。 (昭和十七年) 三月十一日 (略) 三時ヨリ海軍調査課長高木大佐

            南方科学研究所設立に奔走する羽田亨京都帝国大学総長と民族研究所の岡正雄 - 神保町系オタオタ日記
          • 第198回:石原慎太郎氏をめぐって(鈴木耕)

            死者に鞭打ってはいけないのか やや旧聞に属するが、石原慎太郎氏が亡くなったのは、2月1日のことだった。断言するけれど、ぼくには彼を悼む気持ちはまったくない。 山口二郎さんはツイートで、「石原慎太郎の訃報を聞いて、改めて、彼が女性や外国人など多くの人々を侮辱し、傷つけたことを腹立たしく思う。日本で公然とヘイトスピーチを撒き散らしてよい差別主義者たちを安心させたところに、彼の大罪がある」と書いた。むろん、「その通りです」「私もそう思います」という賛同の声が多かったけれど、これがある種の人々をいたく刺激したようで、山口さんはプチ炎上に見舞われた。 その典型的な意見が「礼節を重んじるのが日本人だ」「死者を鞭打つな、というのが日本の伝統だ」などというものだった。やたらと「日本人」や「日本の伝統」が出てくるところが、なるほどな、である。 だが、ぼくは「死者でも鞭打て」と書いた。 慎太郎氏の口汚いヘイト

              第198回:石原慎太郎氏をめぐって(鈴木耕)
            • 「誰にも気づかれぬように消えていきたい」伝説となった女優・原節子が引退するまで | 文春オンライン

              2023年12月12日、小津安二郎監督が生誕120年・没後60年を迎えた。今も国内外から支持される小津作品を語るうえで欠かせないのが、『晩春』『麦秋』『東京物語』の“紀子三部作”でヒロインを演じた女優・原節子の存在だ。 ここでは、ノンフィクション作家の石井妙子氏が丹念な取材をもとに書き上げた評伝『原節子の真実』(新潮社)より一部を抜粋して紹介する。小津の通夜で魅せた姿、そして映画に抱いていた思いとは——。(全2回の2回目/はじめから読む) 1920年、神奈川県に生まれた原節子(本名・会田昌江)。42歳で映画界を去ってから、その後亡くなるまで、公の場に姿を現すことはなかった。2015年9月15日、肺炎のため95歳でその生涯を閉じた ©文藝春秋 ◆ ◆ ◆ 節子にとって最後の作品となった『忠臣蔵』が公開されて間もなく、松竹系の映画館では、小津安二郎監督の『秋刀魚の味』がかかった。 『秋刀魚の味

                「誰にも気づかれぬように消えていきたい」伝説となった女優・原節子が引退するまで | 文春オンライン
              • <書評>『ルディ・ドゥチュケと戦後ドイツ』井関正久 著:東京新聞 TOKYO Web

                ドイツでは近年、政治の保守化が進む。それを象徴するのが「ドイツのための選択肢」(AfD)の伸長である。移民や難民の流入に反対し、EUからの離脱を掲げる排外的民族主義の極右政党だ。 同党は「68年」を仮想敵にする。1960代後半に高揚した学生運動のことだが、なぜ現在ではなく半世紀以上前の運動と、その担い手の68年世代を敵視するのか。理由は多文化主義やフェミニズム、エコロジーなどリベラルな価値観の源流がここにあるからだ。そして同党が嫌うこの世代の偶像こそ本書の主人公、ルディ・ドゥチュケ(40~79年)である。 学生運動の指導者となったドゥチュケをめぐっては、神格化や伝説化の一方で、激しい武装闘争やテロリストとの関係が取り沙汰されてきた。本書はこれまでの対照的な評価や論争の次元を超えて、ドゥチュケという人物の本質に迫る初の本格的評伝である。

                  <書評>『ルディ・ドゥチュケと戦後ドイツ』井関正久 著:東京新聞 TOKYO Web
                • 有坂汀さんの感想・レビュー

                  ALS(筋萎縮性側索硬化症)をわずらい、懸命に死と戦いながらも自身が一代で築き上げた医療グループ「徳洲会」を隅々まで見通す男、徳田虎雄。本書は彼の本格的な評伝です。壮絶な生き様です。 本書はジャーナリスト・青木理氏が描く”不随の病院王”徳田虎雄の本格評伝です。 本書が出版されてから読もう読もうと思っておりましたがつい延び延びになって、先日 やっとのことで読み終わりました。 いやはや…。 一代で日本でも最大規模の医療法人を作った男の なんとも苛烈なる生き様に読み終えたすぐのころは 頭の中が朦朧としました。 何でも、作者のインタビューを受けたころの徳田虎雄はALS(筋萎縮性側索硬化症) の闘病真っ最中のことで、身体を動かす神経系が壊れ、 全身の筋肉が縮んでいく難病であり、ホーキング博士や 空手家の芦原英幸氏がこの病気を患ったといわれております。 全身が動かない中、なんと彼はそれでも眼球の動きで

                    有坂汀さんの感想・レビュー
                  • 全書・叢書・大系・文庫の類を適当に

                    袖珍名著文庫(冨山房) 冨山房「漢文大系」 国民叢書(民友社) 立川文庫(立川文明堂) 岩波文庫(岩波書店) 岩波現代文庫(岩波書店) 岩波書店「日本思想大系」 岩波書店「日本近代思想大系」 岩波書店「シリーズ世界周航記」 岩波書店「日本古典文学大系」 岩波書店「新日本古典文学大系」 岩波書店「新日本古典文学大系 明治編」 講談社文庫(講談社) 講談社学術文庫(講談社) 講談社ブルーバックス(講談社) 講談社文芸文庫(講談社) 講談社「興亡の世界史」 ちくま文庫(筑摩書房) ちくま学芸文庫(筑摩書房) 筑摩書房「近代日本思想大系」 筑摩書房「現代日本思想大系」 筑摩書房「明治文学全集」 筑摩書房「世界古典文学全集」 中公文庫(中央公論新社) 中公クラシックス(中央公論新社) 中央公論社「世界の名著」 中央公論社「日本の名著」 平凡社ライブラリー 平凡社東洋文庫 平凡社「世界教養全集」 平凡

                      全書・叢書・大系・文庫の類を適当に
                    • ほとんどの人が老後を「大失敗」するのにはハッキリした原因があった…実は誤解されている「お金よりも大事なもの」(丹羽宇一郎)

                      元伊藤忠商事会長、そして民間人初の中国大使を務めた丹羽宇一郎さん。仕事に生涯を捧げてきた名経営者も85歳を迎え、人生の佳境に差し掛かった。『老いた今だから』では、歳を重ねた今だからこそ見えてきた日々の楽しみ方が書かれている。 ※本記事は丹羽宇一郎『老いた今だから』から抜粋・編集したものです。 圧力を受けた音楽家 私が学生時代に読んで感銘を受けた本の一つに、フランスの作家ロマン・ロラン(一八六六〜一九四四)が書いた長編小説『ジャン・クリストフ』があります。 この小説は、ジャン・クリストフという架空の音楽家が、人生の苦悩と喜びを経験しながら、魂の成長を遂げていく過程を、八年かけて描いた作品です。作者ロランは、ベートーヴェン、ミケランジェロ、トルストイの各評伝を遺したことでも知られており、主人公クリストフの人物像は、まさにこの三人の偉人の生き方や思想がモチーフになっているのです。 正義感が強くて

                        ほとんどの人が老後を「大失敗」するのにはハッキリした原因があった…実は誤解されている「お金よりも大事なもの」(丹羽宇一郎)
                      • 松房子|「ゲバルト:制度の暴力に対する抵抗の変遷」 – artscape

                        会期:2024/5/18~2024/6/16 会場:東京日仏学院、CAVE-AYUMI GALLERY、神楽坂セッションハウス 2Fギャラリー[東京都] 公式サイト:https://gewaltdantai.com/ja/「ゲバルト」展/ 太湯雅晴の《立て看 パビリオン》を横目に通り過ぎ、エントランスのドアを押す。一時的に野外彫刻と化した立て看は、歩きながら眺めたり、立ち止まったり、立ち去ったりしてもよい強制力のなさがよいと思う。 有事の際にはシールドとして、文字通り大学と学生のはざまに立つだろう「タテカン」から始まるゲバルト展は、「制度の暴力の中で特定の芸術形態がどのように発展していくか」「革命的な闘争における芸術の役割」を問うという。東京日仏学院とCAVE-AYUMI GALLERYを主な開催場所とし、それぞれに14作家、2作家が出品した。 中に入ってハンドアウト2種をもらう。入口脇に

                        • 書評家・杉江松恋が読む第171回直木賞候補作 〈令和一おもしろいミステリー作家〉青崎有吾「地雷グリコ」に本命を打ちたいが……。「日出る処のニューヒット」特別編|好書好日

                          書評家・杉江松恋が読む第171回直木賞候補作 〈令和一おもしろいミステリー作家〉青崎有吾「地雷グリコ」に本命を打ちたいが……。「日出る処のニューヒット」特別編 初候補が3人、難しい事前予想 7月17日、第171回直木賞の選考会が行われる。前回は、絞り切れなかったのか6作が残ったがそれはあくまで異例(受賞作は河﨑秋子『ともぐい』と万城目学『八月の御所グラウンド』)、今回の最終候補は5作である。 青崎有吾『地雷グリコ』(KADOKAWA)初 麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』(文藝春秋)初 一穂ミチ『ツミデミック』(光文社)3回目 岩井圭也『われは熊楠』(文藝春秋)初 柚木麻子『あいにくあんたのためじゃない』(新潮社)6回目 今回は新鮮さを感じる顔ぶれとなった。初候補が3人いる。3回目が一穂ミチ、柚木麻子が6回目である。『ツミデミック』の一穂ミチは2007年のデビューだから長い筆歴があるが、ジ

                            書評家・杉江松恋が読む第171回直木賞候補作 〈令和一おもしろいミステリー作家〉青崎有吾「地雷グリコ」に本命を打ちたいが……。「日出る処のニューヒット」特別編|好書好日
                          • 興亜民族生活科学研究所の創立者戸田正三と石田英一郎ーー本田靖春『評伝今西錦司』の誤りーー - 神保町系オタオタ日記

                            斎藤清明『メタセコイア:明治天皇の愛した木』(中公新書、平成7年1月)によると、昭和14年6月京都帝国大学内に興亜民族生活科学研究所が、興亜院(のち大東亜省)の所管する研究組織として設立された。前医学部長の衛生学教授戸田正三(戦後、金沢大学学長)が中心となって作られた。そして、医学者だけでなく、生物学者も必要ということで、植物学から三木茂、動物学から今西錦司が所員に迎えられたという。 本田靖春『評伝今西錦司』(山と渓谷社、平成4年12月)を見ると、石田英一郎が戸田の養子だったという目を疑う記述がある。勿論そのような事実はないはずで、石田の全集の年譜にも記載はない。本田が「主な参考文献」として挙げる藤枝晃述、原山煌・森田憲司編註「[談話記録]西北研究所の思い出ーー藤枝晃博士談話記録ーー」『奈良史学』4号,昭和61年には、次のような発言がある。 (略)戸田さんの養子が同仁会病院に来てましたな。

                              興亜民族生活科学研究所の創立者戸田正三と石田英一郎ーー本田靖春『評伝今西錦司』の誤りーー - 神保町系オタオタ日記
                            • 「クソミソです。ケチョンケチョンです」原節子が小津映画の「紀子役」に抱いていた“ある不満”とは〈小津安二郎生誕120年〉 | 文春オンライン

                              2023年12月12日、小津安二郎監督が生誕120年・没後60年を迎えた。今も国内外から支持される小津作品を語るうえで欠かせないのが、『晩春』『麦秋』『東京物語』の“紀子三部作”でヒロインを演じた女優・原節子の存在だ。 ここでは、ノンフィクション作家の石井妙子氏が綿密な取材をもとに書き上げた評伝『原節子の真実』(新潮社)より一部を抜粋する。小津と原の出会い、『晩春』がつくられた背景、原がこの作品に“ある不満”を抱いた理由とは?(全2回の1回目/続きを読む) 「小津は古い」と言われるなかでつくられた『晩春』 映画界では、すでに次世代の黒澤明、木下惠介、吉村公三郎、今井正や山本薩夫らが台頭し、つぎつぎと民主主義的な映画を発表して評判を取っていた。 「小津は古い」「終わった」と言われるなかで、あえて広津和郎の小説『父と娘』を原作に選び、娘の結婚をめぐる父娘の心の動きという古風なテーマに挑んだ、そ

                                「クソミソです。ケチョンケチョンです」原節子が小津映画の「紀子役」に抱いていた“ある不満”とは〈小津安二郎生誕120年〉 | 文春オンライン
                              • 戦後最大の脚本家・橋本忍、アカデミー賞初受賞作『羅生門』から数々の傑作を生み出した謎多き映画人の真実 今月読みたい本(第10回) | JBpress autograph

                                先日発表された第96回アカデミー賞では、『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション映画賞、『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞をそれぞれ受賞する快挙を成し遂げた。日本映画界における記念すべきオスカー初受賞は1952年の『羅生門』(黒澤明監督)だが、その他『七人の侍』『白い巨塔』『日本沈没』『砂の器』『八つ墓村』といった幾多の日本映画の傑作を生みだした脚本家が橋本忍だ。戦後最大の脚本家と呼ばれる不世出の映画人とは? 選・文=温水ゆかり 『羅生門』、『七人の侍』、『私は貝になりたい』、『白い巨塔』、『日本のいちばん長い日』、『日本沈没』、『砂の器』、『八甲田山』、『八つ墓村』、『幻の湖』など、歴史的傑作、怪作のシナリオを生み出した、日本を代表する脚本家・橋本忍の決定版評伝。著者が生前に行った十数時間にわたるインタビューと、関係者への取材、創作ノートをはじめ遺族から譲り受けた膨大な資料をもとに、その

                                  戦後最大の脚本家・橋本忍、アカデミー賞初受賞作『羅生門』から数々の傑作を生み出した謎多き映画人の真実 今月読みたい本(第10回) | JBpress autograph
                                • 時を創った美しきヒロイン 瀬戸内 寂聴|化粧品・スキンケア通販[オージオ(OZIO)]

                                  作家、僧侶 瀬戸内 寂聴 Setouchi Jakucho 出家遁世と放浪は、 いまや私のもっとも深い憧れとなって、 日夜、心をそそのかしてくる 1973(昭和48)年11月14日、奥州平泉の中尊寺で51歳の人気作家・瀬戸内晴美が出家し得度しました。突然の出来事であり、報道陣が押し寄せ大騒ぎに。法名は寂聴、剃髪もします。無数のシャッター音とフラッシュの中、本人は冷静で、「私の唯一の自慢だった黒髪の供養のためにも、もっともっと戦闘的に生き、自分でも許せる小説を書きつづけなければならない」と思いを新たにしたのです。 瀬戸内晴美(本名)は、大正11年に徳島市で神仏具の製造販売をする商家に次女として誕生。大勢の内弟子や奉公人がいる大世帯でした。四国という土地柄、物心つく頃から巡礼の鈴の音と御詠歌を耳にして育ち、般若心経もそらんじます。そんな晴美は病弱で友達もなく、文字を覚えると姉の本や家中の雑誌を

                                  • 細田昌志 - Wikipedia

                                    細田 昌志(ほそだ まさし、1971年(昭和46年)11月18日 - )は、日本のリポーター・司会者・放送作家・ノンフィクション作家。岡山県生まれ。 来歴[編集] 幼少から番組制作時代[編集] 生後1週間で鳥取市に移住。1990年に鳥取城北高等学校卒業、大阪で田中正悟の経営する中華料理店「西遊記」でアルバイト。1994年に上京。1997年から『サムライTV』にリポーターとして出演。1998年、初の格闘技情報番組『格闘ジャングル』のメインキャスター。2000年、放送作家としてのキャリアをスタート。主な担当番組は『5時に夢中!』。2020年に一切の番組を降板。 ノンフィクション作家として[編集] 2021年『沢村忠に真空を飛ばせた男:昭和のプロモーター・野口修評伝』(新潮社)にて講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞[1][2]。本作は、書き上げるまでに約10年の歳月を費やした、縦二段組みで約

                                    • 笑いと風刺の花咲かせ 『冗談音楽の怪人・三木鶏郎(みき・とりろう)』 コラムニスト・泉麻人さん(63):東京新聞 TOKYO Web

                                      今や三木鶏郎(一九一四~九四年)という名前を聞いてピンと来る人は少数派だろう。しかし、ある世代以上なら、彼がつくったCMソングやテレビアニメの主題歌を誰もが口ずさめるに違いない。本書は、終戦直後から昭和三十年代にかけて活躍し、日本のポップカルチャーの始祖となった“怪人”の初の評伝である。 「僕が初めてトリローの名を知ったのは小学校一年生。テレビ漫画『鉄人28号』でした」と明かす。「♪ビルのまちに ガオー」で始まる主題歌に、多くの子供たちが胸を躍らせたことだろう。後に、耳になじんでいた「♪ワ・ワ・ワー・輪が三つ」「♪カーンカン・カネボウ」「♪明るいナショナル」などのCMソングを手掛けた、その道の大家であることも知る。 連合国軍総司令部(GHQ)による占領下の一九四七年、NHKラジオで始まった番組『日曜娯楽版』で「冗談音楽」コーナーを担当。自作のしゃれた音楽の合間に、時事風刺などのコントを盛り

                                        笑いと風刺の花咲かせ 『冗談音楽の怪人・三木鶏郎(みき・とりろう)』 コラムニスト・泉麻人さん(63):東京新聞 TOKYO Web
                                      • <評伝>天野天街さん、心揺さぶる「唯一無二」の舞台 何だかよく分からないけれど、すごい―:中日新聞Web

                                        何だかよく分からないけれど、すごい-。天野さんの演劇は見る者にそんな感想を抱かせる。俳優のせりふや動作、照明や美術の変化など、舞台上のあらゆる動きのタイミングが計算されていて、それらが不思議な化学反応を起こし、観客の心を揺さぶる。だから、例えば「言葉遊びは独特のリズムを生み、複数の意味を内包する」といった説明は枝葉であり、駆け出し演劇記者の私はいつも劇評に困った。

                                          <評伝>天野天街さん、心揺さぶる「唯一無二」の舞台 何だかよく分からないけれど、すごい―:中日新聞Web
                                        • 「紫陽社」50年 新人発掘、詩の活性に功績 | 催し・文化 | 論説 | 福井新聞ONLINE

                                          【論説】坂井市出身の現代詩作家、荒川洋治さんが執筆活動のかたわら1974年に始めた個人出版「紫陽社」が50周年を迎えた。新人の第1詩集を中心に計283点を刊行。井坂洋子さんや伊藤比呂美さん、蜂飼耳さんら後に大きく飛躍した詩人を見いだし、新しい詩の潮流を世に示してきた。H氏賞や中原中也賞といった受賞作も数多く、詩の世界の活性化に大きな役割を果たしてきた。 1冊200~250部という少部数の詩集・詩書を制作。編集、チラシづくり、運搬といった作業を荒川さん一人で行っている。出版活動には「みんなが面白いものを書いて、刺激し合う」という目標がある。その先に、詩の世界全体を盛り上げ、新しくしたいと考える。 最初の詩集である清水哲男さんの「水甕(みずがめ)座の水」をはじめ3冊がH氏賞を受けるなど着実に評価を得てきた。半世紀の歴史で、最も注目されたのは79年に出した2冊。早い時期から才能を見いだした井坂さ

                                            「紫陽社」50年 新人発掘、詩の活性に功績 | 催し・文化 | 論説 | 福井新聞ONLINE
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