先日運転免許証を更新し、いわゆる「ゴールド免許」になった。筆者が運転免許証を取得したのは社会人になってからのこと。ゴールド免許になるには、「5年以上免許を保有する」必要があるため、同年代の友人と比べてかなり出遅れてしまった。そのためか「自分もついにゴールドか」と妙に感慨深い。 実はIT資格にも更新の度にカードの色が変わるものがある。情報処理推進機構(IPA)が試験を運営する情報処理安全確保支援士(支援士)だ。更新を重ねれば運転免許証のようにゴールドにもなる。IT資格には珍しい凝った仕組みを取り入れる狙いは何だろうか。 2023年10月、初のゴールド保持者が現れる 支援士は、サイバーセキュリティーに関する実践的な知識や技能を有する人材の育成と確保を目的とした制度だ。経済産業省は「情報セキュリティサービス基準」において、支援士資格を保持していれば「脆弱診断サービス」や「デジタルフォレンジックサ