農林水産省の九州農政局(熊本市)と福井農政事務所(福井市)の職員計3人が、コメの生産調整(減反)などを決める基礎データの調査をしていないのに、数値を勝手に捏造(ねつぞう)していたことがわかり、同省は、この3人を停職1か月や戒告の懲戒処分にし、当時の直属の上司(課長)3人を訓告処分にした。 うち1人は出張に出かけながら、公園で時間をつぶすなどして調査を怠っており、同省はほかにも同様の不正がなかったか、過去3年間にさかのぼり全国の出先機関の食糧部門の職員約1800人を対象に緊急点検を始めた。 同省によると、停職1か月となった九州農政局の男性職員(46)は、熊本県内のコメの在庫量調査などで生産者6人と3農協、36業者から調査したように装い、一昨年10月~今年3月、計49回もデータを捏造して報告。昨年5月~今年3月には調査対象を訪問するとして計17回の出張などをしながら、公園で時間をつぶすなどして