世の中では、ソフトウエアの開発に多くの種類のプログラミング言語が使われている。このコラムでは前に「広く使われている言語であれば、どの言語を学んでもそれほど差はない」と説明した。 そうした数あるプログラミング言語の中で、今まさに消えつつある言語がある。COBOLだ。COBOLは1959年に事務処理用に開発され、企業のITシステムを中心に広く使われてきた。しかし最近では、COBOLに関わる仕事は保守運用が中心で、新規のシステム開発にはほぼ使われなくなってきている。 COBOLの退潮を象徴するのが、IT関連資格の定番である「基本情報技術者試験」で、2019年の秋期試験を最後にCOBOLの出題が廃止されるというニュースだ。COBOLはもはや、情報技術者が理解する必要がない言語だと見なされるようになったのだ。COBOLの代わりに採用されるのは、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの言語Pythonである。 COB