嫌われ者アメリカ軍人、島の偉人になる 在所のふるさと文化センターの外は小さな緑地になっており、島とゆかりが深い米陸軍のポール・W・キャラウェイ中将の像と、彼の業績を顕彰する石碑がある。 キャラウェイ中将の像。沖縄本島では嫌われ者。 かつて第二次大戦中、沖縄本島は悲惨な地上戦の舞台となり、戦後に沖縄県の領域全体が本土から分離された──。のだが、その過程において南大東島も自動的にアメリカの統治下に編入された。結果、従来は日本政府の地方行政がおよんでいなかった島では、なんと米軍の指揮によって史上初の自治行政が施行されることになり「南大東村」が成立した。 島の土地は製糖会社が所有し続けていたが、自由への希望を得た島民たちは粘り強い土地所有権の獲得闘争を展開。やがて、当時の軍政府支配の最高指導者だったキャラウェイ米国民政府高等弁務官に直訴するにいたり、南大東島は1964年にようやく会社支配から解き放