東京都が、国境離島である沖ノ鳥島(小笠原村)と南鳥島(同)の様子をCG(コンピューターグラフィックス)や実写映像などで紹介するVR(仮想現実)コンテンツ「東へ南へ 国境離島VR」の公開を始めた。周辺海域には豊富な資源が存在するとされ、都は国益も絡む島の保全に向け、多くの人の関心を喚起したい考えだ。小池百合子知事は「実際に島を訪れたような体験ができる。2つの島を知るきっかけにしてほしい」と話している。 体感ツアーVRコンテンツのトップページを開くと「日本最南端の島 沖ノ鳥島」「日本最東端の島 南鳥島」という2つのリンクが表示され、視聴者を360度の景色が広がる「体感ツアー」へといざなう。音声をオンにすれば、打ち寄せる波の音や鳥の鳴き声も流れる。 都によると、北回帰線より南に位置する沖ノ鳥島の年平均の気温は26・8度、海水温は27・7度。毎年多くの台風が通過する厳しい海域に存在しながらも、熱帯