boidマガジンにて「宝ヶ池の沈まぬ亀」を連載中の映画監督、青山真治さんが3月21日に亡くなられました。 今年に入ってからの急激な病状の悪化で特にこの1ヶ月は本当にハラハラし通しでしたが、そんなこちらの心配を超えて、本人から送られてくるメールや文章は軽快で明晰で見晴らしが良く、このままどこまでも共に旅ができるのではと思っていました。 実は今もまだそう思っています。あまりに急な死がそう思わせるのかもしれません。悲しみの強さがそんな思いを増幅させているのかもしれません。 書籍化された『宝ヶ池の沈まぬ亀』は前書きも後書きもなく最後は「つづく」で終わっています。これは本人の強い希望でした。続けることに意味を持たせるのではない、だからと言って無意味に続けることをよしとするわけでもない、ただ毎日の当たり前の営みとしての「つづく」。そんなそっけないひとつの終わりである「つづく」が今回不意に訪れたというこ