記事:じんぶん堂企画室 高頭佐和子さん=吉野太一郎撮影 書籍情報はこちら 本屋大賞が生まれるまで 日本屈指のオフィス街・丸の内。1階の入口付近にはビジネス書の新刊やベストセラーが並ぶが、2階に上ると文芸書やコミック、実用書、雑誌などが広がる。 このフロアの売場長である高頭佐和子さんは、書店の売り場だけでなく、本屋大賞の創設以来の実行委員や雑誌の書評などを通じて、多くの人に本の魅力を伝えている。 2021年で18回目となった本屋大賞。発表日は、全国各地の書店が、店頭で受賞作を大展開する写真をSNSに投稿する一大イベントになっている。高頭さんは、「会うはずのなかった同業者と交流を持てることが一番うれしい。新型コロナでここ2年は集まれなかったのですが、(授賞式には)全国から書店員がやってきます」と微笑む。 「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」を掲げ、書店員だけの投票で決まる賞。2004