有線LANポートを搭載しないノートパソコンが増えている。スマートフォンを社内ネットワークにつながせる企業も増えている。無線LANは、企業ネットワークにとって不可欠な存在になった。 無線LANの最新規格であるWi-Fi 6は最大伝送速度が9.6Gビット/秒に達し、一般的な有線LANの1Gビット/秒を大きく超える。 しかし実際の環境では、有線LANを超えるような性能は出ない。規格の最大伝送速度を実現するには8チャネル(160MHz幅)と8ストリームが必須だが、オフィス環境では通常2チャネル(40MHz幅)以下で運用するからだ。アクセスポイント(AP)同士の干渉を防ぐためである。 またノートパソコンやスマホなどの端末のストリーム数は最大でも2である。40MHz幅および2ストリームの環境では、Wi-Fi 6でも最大伝送速度は573Mビット/秒になる。 高いスループットが魅力 それでもWi-Fi 6