IoTデバイスの通信を効率化するために考案されたICNと一般のインターネット通信を、共通のIPネットワーク上で共存、両立させることを目的に開発された日本発の国際標準を解説する。 数百億に上るIoTデバイスが送受信するデータがネットワーク帯域を圧迫し、遅延が増大してサービスがうまく機能しない……そんなことがないように既存IPネットワークでもスムーズなIoT通信を可能にする日本発の技術が国際標準になった。それが「IoT DEP」(Data Exchange Platform、ISO/IEC 30161)だ。 IoT DEPとは何か? IoT DEPは、激増するIoT通信データをインターネットの基盤上で効率的にさばくために作られたデータ交換プラットフォームだ。IoTデバイスの通信を効率化するために考案されたICN(Information Centric Network/情報指向ネットワーク=IP