①Blanket Swimming『Archway』(Somnimage) この過酷な世界において生きるものの心を休ませる必要がある。アメリカの南部出身のアンビエント作家による霞んだアンビエンスに浸っていると、騒々しい世界から離脱し、音と音が織りなす静謐なサウンドスケープの時間の中につつまれるような感覚を得ることができた。環境音。アンビエンス。微かなざわめき。霧のような持続音。夜の、森の音。真夜中のアンビエント。1月、もっともよく摂取(?)した音響空間/アンビエント音楽だ。 ②Ian Hawgood & Wil Bolton『Floral Forms and Subsequent Interactions』(Home Normal) こちらは朝のアンビエント音楽とでもいうべきか。澄んだ空気の中に溶け込むような美しいサウンドスケープが麗しい。どうやら「自然の相互作用が私たちに与えるポジテイブ