「何でこんなゲーム映画がヒットしているの? 映画見るよりゲームで遊べばいいじゃん」 といった意見を耳にすることも多い。言うまでもないが、ゲームと映画は違う。これまでの「ゲームの映画化」は、その違いをまざまざと見せつけられてきた歴史がある。失敗し続けてきた「ゲームの映画化」と『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は何が違うのか? ゲーム映画の歴史とともにその謎を紐解いていきたい。 ゲーム映画の歴史は1988年にはじまった。この年に2つのゲーム映画が誕生する。ひとつは『未来忍者 慶雲機忍外伝』。ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)のアーケードゲームの実写映像化だ。 和風の世界にサイボーグの戦士、‟機忍”が存在するという時代劇とサイバーパンクをミックスさせた独特な世界観の作品で、のちに仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズを皮切りに90年代以降の日本特撮作品史に多大な影響を与