“出世をする”ことと、“革新的な事業を始める”こと。 特にその事業が、会社全体の方向性とは反するものだった場合、この2つを両立させることは難しいように思える。伝統ある企業であればあるほど、その中で新しい流れを作ることには大きな苦労が伴う。だが、それを両立した男がいた。滝沢秀明である。 新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出ていた4月――。ジャニーズ事務所が防護服を3万3000枚、医療用マスク30万枚と抗菌マスク20万枚などを医療従事者に寄付する旨を発表した。5月に入ると所属アーティスト76人(編注:後に手越祐也の参加を見合わせることになったため75人)からなる期間限定ユニット「Twenty★Twenty」を結成し、チャリティーソング「smile」を制作すると発表。チャリティーソングの曲と詞は、Mr.Childrenの櫻井和寿が手掛ける。チャリティーソングの売り上げを医療機関などに寄付す