今年も昨年末に放送された紅白歌合戦の成否について、様々な報道や議論が続いています。 特に今年は視聴率が歴代ワーストを更新した関係もあり、メディアとしてもその視点から批判する記事が多いようです。 一方でNHK側は、1月10日になってタイムシフトを含めた視聴人数のデータを公開し、NHKプラス経由の視聴数が1.5倍になったことを強くアピールしています。 ただ、こうした紅白歌合戦の数値を細かく分析してみると、紅白歌合戦とNHKの本当の成功と失敗、そしてNHKが抱えるジレンマが浮き彫りになってきますのでご紹介したいと思います。 視聴率の減少は想定の範囲内?まず、視聴率の面で言うと昨年末の紅白歌合戦は、歴代ワーストの視聴率を更新してしまっていますので、成功か失敗かと言われれば、当然「失敗」と捉えるのが自然でしょう。 この最大の要因は、ジャニーズ事務所の性加害問題の影響を受け、NHK側が旧ジャニーズ事務