「博物館疲労」については、1920年代にはすでに研究が行われていた。つまり、この言葉は何も新しいものではない。発表されたその研究結果によると、来場者が本来持っている関心の程度を超えるペースで集中的に博物館(美術館を含む)を回り歩くと、展示作品などへの関心が低下するという。 何1つ見逃したくないと思う一方で、博物館が単調で退屈なものに感じられたり、旅の計画の中で「こなさなければならない」負担のように思えたりするのだという。 そうした「博物館疲労」を克服し、旅を楽しむためにはどのような対策を講じればいだろうか? いくつかの方法を紹介する。 特有の疲労感の原因は? 例えば、パリのルーブル美術館で丸1日過ごしたり、シカゴに滞在中、午後から科学産業博物館とフィールド自然史博物館の両方を見て回ったり、ニューヨークに1週間滞在する間、(複数の博物館が立ち並ぶ)「ミュージアム・マイル」を毎日行ったり来たり