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  • 単純化した構造で歴史を語る危うさ『グローバル・ヒストリー』

    「開国」という言葉に違和感がある。 なぜなら、江戸時代は鎖国をしていたというが、オランダや中国、朝鮮や琉球、アイヌと交易を行っていたからだ。近代化に向けた啓蒙のニュアンスを感じるからだ。 確かに、鎖国方針の停止は大きな転換点だ。しかし、普通にあった西洋以外との交易を無視して、欧米との交易開始を、「国を開く」と強調することにもやっとしている。 ドイツの歴史学者・ゼバスティアン・コンラートによると、この「開国」というレトリックは、日本だけでなく、中国、朝鮮にも適用されているという。西洋以外とのつながりを無視し、欧米との関係の開始を際立たせるために用いられる表現になる。 コンラートは同様に、「国民」「革命」「社会」といった概念に注意を向ける。あまりに馴染んでしまっているので普通に見えるが、これらは、ヨーロッパの局地的な経験を、普遍的な理論として他の地域に押し付けるための用語になるという。 ヨーロ

      単純化した構造で歴史を語る危うさ『グローバル・ヒストリー』
    • 時間厳守は残ったのに科学的で合理性のある考え方が根付かなかった理由 - 山下泰平の趣味の方法

      分かりやすく強制力のあるものが残っていく 明治あたりから普通の人たちに『科学的で合理性のある考え方』が求められていた。残念ながら、これは文化や社会の風習としては、あまり残らなかった。 その一方で『時間を上手く使うこと』も求められていた。こちらは『時間厳守』として今に残っている。 先人たちはみなが時間を上手く使い、科学的に分析し合理的な判断を下す社会を思い描いていたわけだが、先にも書いたように現代根付いているのは時間厳守の考え方だ。なぜそうなったのか、複雑な要因があるわけだが、単純化してしまうと、基本的に社会には分かりやすく強制力のあるものが残っていくといったところであろう。 時間厳守 時間を上手く使おうといった概念が流通する以前に、推奨されたのは早起きであった。 『早起の功能 望月誠 著 うさぎ屋誠[ほか] 明治一二(一八七九)年』では、 植物は日光で成長する 日光は健康に良いはずだ だか

        時間厳守は残ったのに科学的で合理性のある考え方が根付かなかった理由 - 山下泰平の趣味の方法
      • 選挙中に訴えたことや嫌がらせなど - 増田かおる通信

        (2022.11.27加筆) こんにちは、松戸市議会議員の増田薫です。 先の松戸市議員選挙において、1962名の方から再選をお認めいただき、3期目も仕事をさせていただけることになりました。私の役割を果たしていけるよう、精一杯頑張ります。 さて今日は、その松戸市議会議員選挙に関して、以下の3点を書きたいと思います。 1、訴えたこと 2、嫌がらせ 3、選挙違反 長くなりますが、どうか最後までお読みください。 1、訴えたこと 松戸市の税金の使い方と手続きの問題、 市民無視の政治を変えたい!ってこと 新松戸駅前での演説(動画) https://www.youtube.com/watch?v=W2BOGSJKofI 松戸市は3つの大型開発事業を抱えています。 ・松戸市庁舎の移転・建て替えと区画整理事業500億円以上?、 ・新しい焼却炉の建設400億円以上、 ・新松戸駅の快速列車停車と区画整理事業41

          選挙中に訴えたことや嫌がらせなど - 増田かおる通信
        • 家事のブレークスルー - 山下泰平の趣味の方法

          自分の行動を解説しつつ褒め称えると家事が上手くなる 私は家事をそこそこするんだけど、自分で自分を褒め称える活動を始めたことで、一気に家事が上達したような気がする。 自分で自分を褒め称えるっていうのがどういうことなのか解説するとそのままで『トイレの掃除道具を流せるシートとスプレーボトルに入れた薄めた中性洗剤、スクラビングバブルで構成している俺効率的』とか『風呂にバスタブクレンジングをスプレーし60秒待つ間に洗面所の鏡をサッと掃除する俺最高』など、自分の行動を解説しつつ褒め称えるといった行為である。別に声に出してもいいけど、頭がおかしい人間だと思われる可能性があるので、私は心の中で自分を褒め称えている。 【Amazon.co.jp 限定】トイレ掃除 スクラビングバブル トイレ 洗剤 3本セット 400g×3本 超強力トイレクリーナー ボトルタイプ お掃除用手袋つき まとめ買い 洗浄 除菌 抗菌

            家事のブレークスルー - 山下泰平の趣味の方法
          • 2020年を振り返って: 極東ブログ

            ブログは久しぶりになる。この間、ほとんど日々ツイッターでなにかしらつぶやいていたので、多少なり私に関心ある人がいても私の健在は伝わっていたかと思う。ブログを実際上休止していたのは、ブロクを書く気力がなかったことと、来年に向けて準備を進めていることに注力したかったからだ。後者についてはだいたい準備は終わった。来年の方向も見えてきた。何をするかというと、少しアカデミックな研究をしたい。世の中は「独学」がブームのようでもあるし、私も独学的な人であるが、できるだけそうではない方向になるだろう。 今年を振り返って、もう一つ私事の方向転換で次に心にかかっていたことは、現実に私を取り巻く人々の関連でもあるが、簡単に言えば、4人もいる子育てにそろそろ終止符を打ち、老後の人生に向かうことだ。この夏、63歳の誕生日をきっかけにいくつか年金書類の申請をした。自分が老人になったのだと思った。 さて、このブログにも

            • 児童手当は何のために作られたか、誰も記憶していない - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

              最近、政治方面で児童手当をめぐって騒がしいようですが、どうも出てくる登場人物の誰も、児童手当というものがどういう趣旨で作られたのかという歴史的経緯をさっぱりと忘れ去っているようなので、やや迂遠ではありますが、旧稿の関連部分をお蔵出ししておきたいと思います。 ただ、その前に、十数年前に当時の民主党政権が子ども手当を打ち出したときにも、肝心の彼ら自身がその意義を的確には理解していなかったことについて、当時『世界』の座談会で述べた一節を引用しておきます。 座談会 民主党政権の社会保障政策をどう見るか(宮本太郎・白波瀬佐和子・濱口桂一郎)(『世界』2010年8月号) 濱口 私は昨年、政権交代のときに書いた文章の中で、子ども手当を非常に高く評価したんです。ただ、高く評価した理由は労働政策の観点からで、子ども対策という観点からではない。 どういう趣旨か。いままでの日本の雇用システムでは、成人男子の正社

                児童手当は何のために作られたか、誰も記憶していない - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
              • 自助と立志はセットです - 山下泰平の趣味の方法

                自民党は「自助」って言葉をよく使うらしい。ちょっと調べたところ以下のようなものがあった。 自助・共助・公助、そして絆 日本の文化、伝統、歴史に裏付けられた英知の結集と「自助」「共助」「公助」の精神を総動員する 「自助」は、日本人が大切にしてきた価値観の一つ よく分からないのだが、要するに公的な支援を使いすぎるなくらいの意味で「自助」を使っているとのことだ。それなら「自助」じゃなくて「道徳」を活用したほうが効率が良いのではないのか……などと思ってしまうわけだ、とにかく自民党の「自助」はかなり評判が悪く、流石に最近はあまり使われなくなってきている。ただ今も「自助」は良いという流れは続いているようだ。 自助が良いなら良いでいいんだけれど、この『自助』が日本の歴史や伝統に基づく『自助』なのだとしたら、使い方を間違えている。一般的に日本の古き良き文化だとされているものは、だいたい明治から戦前、あと昭

                  自助と立志はセットです - 山下泰平の趣味の方法
                • もし、緊急事態宣言がなかったらどうなっていたか? (追記あり): 極東ブログ

                  もし、緊急事態宣言がなかったらどうなっていたか? 最初に明確なことがある。私にはわからないし、私には強い主張はないということだ。しかし、ある程度確かな典拠から推測できることはあるので、ブログにいち市民の歴史証言として記しておきたい。 その「ある程度確かな典拠」となるのは、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が 5月14日に発表した「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(参照PDF)での以下のグラフ「全国の実効再生産数 P4 発症日データを用いた推定、P5 発症日を特定できない感染者も含めた推定」である。 グラフで示されていることは次のとおり。「黄色の棒が感染時刻(日)別の推定感染者数であり、青の実線が推定された実効再生産数であり青の影が 95%信用区間を示す。感染から報告までの遅れの 80 パーセンタイルを考慮して全国では4月29 日以降、各地域では4月 30 日以降の推

                  • [書評] 戦後フランス思想(伊藤直): 極東ブログ

                    私は66歳にもなって自分を大人気なく思う。本書『戦後フランス思想』を読んで、ああ、こういう解説は簡素によくまとまっているけど、あの時代の日本の空気が感じられないなあ、と思ってしまった。ということを書くのも、大人げないが、本書はそんな郷愁をもたらした。と、いうのも、あまり正確ではない。後で触れるが、本書は実はとても現代的でもある。 もう少し、大人げない話をしたい。本書を読みながら、十代の自分が今も自分の中にいることに気がつく。アルベール・カミュは私の少年期そのものだったからだ。なんかもう自殺しようかなと思っていた中二の私は、確か、白井浩司の書いた、フランス哲学風人生論で、カミュを知った。曰く、『シーシポスの神話』を読みなさい、というのだった。読んだ。哲学の問題は今、自殺するかしないかだとする、本書にも引かれているが、その基調は、中二の心を掴んだ。不条理(なんですかコレという笑っちゃうね状況)

                    • 新書の読者はおじさんなんだから、男女平等の話なんて読まされたくないですよ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                      ハフポストというネットメディアで、高崎順子さんという方が西村博之さんという方にインタビューしている「ひろゆきさん、どうして「今の日本では“フェミニズム”って言葉を使わないほうがいい」のですか?」という記事があって、なんとはなしにぼんやりと読んでいたのですが、 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e3cb7f5c5b6b70886fd0627 その中で、高崎さんがこう言うことを言っていたので、思わず「へえ」とつぶやいてしまいました。 髙崎:思い出したんですが、2016年に少子化関係の新書(『フランスはどう少子化を克服したか』)を出版した後、新書編集部に男女平等の企画を提案したことがあったんですよね。 でもけんもほろろで、「新書の読者はおじさんなんだから、男女平等の話なんて読まされたくないですよ」と。なるほど〜!と。 その前の年に文春新書

                        新書の読者はおじさんなんだから、男女平等の話なんて読まされたくないですよ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                      • 千夜一夜物語レベルの面白さ『サラゴサ手稿』

                        この世でいちばん面白い物語は、『千夜一夜物語』だ。面白さのエッセンスを煮詰め、淫乱で低俗な世界に咲いた気高く美しい枠物語だ。 この世でいちばん面白いファンタジーは、『氷と炎の歌』だ。エロとグロと波乱と万丈と冒険と怪奇の群像劇だ。 この世でいちばん面白い小説は、『モンテ・クリスト伯』だ。究極のメロドラマであり、運命と復讐の逆転劇だ。 そして、『サラゴサ手稿』は、面白さのエッセンスを煮詰めた枠物語であり、エログロ波乱万丈の群像劇であり、究極のメロドラマである。惜しむらくは全三巻と短く、気のすむまで狂ったように読み続けることはできぬ(その点、千夜一夜は全11巻なので延々と没入できる)。 しおり無用の面白さだが、一気に読ませぬ迷宮が仕掛けてあるのでご注意を。ひとたび頁を開いたら最後、物語の物語の物語の中に入り込み、ストーリーのダンジョンを行ったり来たり、延々と彷徨うことになる。 説明する。 『サラ

                          千夜一夜物語レベルの面白さ『サラゴサ手稿』
                        • 嫌うことの自由: 極東ブログ

                          『嫌われる勇気』という本がベストセラーだったのは、2013年ころだろうか。今でも書店でも見かけるのは、今でも、人に嫌われるのはやだなあと悩む人が多いからではないか。と、考えてみて、ちょっと、変な感じがした。 「嫌われる勇気」というのは、ちょっと考えると、変な日本語だなと気がつく。「嫌われる態度」「嫌われる男」といった語法が自然に思えるので、その語法からすると、「勇気もいろいろあるが、うんたらの勇気は人から嫌われる」という意味になりそうだが、まあ、同書のタイトルではそうではない。「嫌われてもいいやという勇気を持て」といったところである。 そもそも、嫌われることに勇気が要るのか、というと、要るというのが、うっすら社会の常識になっているからだろう。日本社会だけとも限らないだろう。人の行動を抑制するのは、こんなことをしたら他者から嫌われるだろうなという感覚ではあるだろう。 そうした感覚を否定するも

                          • SEOに追いやられている「本当に有益な情報の載っているサイト」は実は存在しないのではないか - nomolkのブログ

                            WEB検索で情報が探しにくくなっている(食べログみたいな企業サービスかアフィサイトばかり出てくる)のをSEO汚染のせいだと考えている人が多いけど、自分はむしろ検索結果として求められているような情報自体がWEB上になくなってきているためそういうサイトばかり出てきてしまうのではと感じている— メルセデスベン子 (@nomolk) 2021年11月20日 例えば出先でこの辺に美味しいランチがあるだろうかと思ってWeb検索してみると、上位には食べログ等のグルメレビューサイトがずらっと並んで、実際そのページを見に行っても結局どこの店がいいのか全然わからん、ということが多い。 ゲームの攻略情報なんかも同じで、企業運営の情報まとめサイトなり攻略Wikiなりがずらりと並ぶが、情報が古かったり中途半端にしか網羅されておらずがっかりすることが結構ある。 仕事でGAS(Spreadsheetとかで動くスクリプト

                              SEOに追いやられている「本当に有益な情報の載っているサイト」は実は存在しないのではないか - nomolkのブログ
                            • 『ホラー小説大全 完全版』から選んだホラーベスト10

                              スタージョンの法則というものがある。 SF作家のシオドア・スタージョンが「SFなんて9割クズだ」と貶されたとき「どんなものでも9割はクズだ」と返したという逸話に由来する。低俗で凡庸な作品の山に、傑作が埋もれている。 重要なのはその1割にどうやって巡り合うかなのだが、ホラー小説についてその1割を集大成したものが、『ホラー小説大全 完全版』(風間賢二、青土社)になる。 18世紀のゴシック小説から19世紀のゴースト・ストーリー、20世紀のモダンホラー、そして21世紀のポスト・ミレニアルホラーまで、欧米を中心としたホラー小説を渉猟し、「読者を怖がらせる」ことに優れた作品をもりもり紹介する(1割といえど大量にある)。 さらに、近代が生み出した三大モンスター(吸血鬼、フランケンシュタイン、狼男)と現代が生み出したゾンビにまつわる膨大な映画や小説を紹介しながら、「なぜ”それ”が怖いのか」を、時代の集合的

                                『ホラー小説大全 完全版』から選んだホラーベスト10
                              • 検事長辞任など - 石破茂(いしばしげる)ブログ

                                異論正論 石破 茂 (著) 政策至上主義 石破 茂 (著) 日本列島創生論 地方は国家の希望なり 石破 茂 (著) 石破茂 非公認後援会 どんどろけの会(著) マンガで読む国防入門 石破 茂 (著) 原 望(著) 日本人のための「集団的自衛権」入門 石破 茂 (著) 日本を、取り戻す。憲法を、取り戻す。 石破 茂 (著) 真・政治力 石破 茂 (著) 国難 石破 茂 (著) こんな日本をつくりたい 石破茂 (著), 宇野常寛 (著), 田村昌裕 (写真) 国防(文庫版) 石破 茂 (著) 日本の戦争と平和 石破 茂 (著), 小川 和久 (著) 軍事を知らずして平和を語るな 石破 茂・清谷 信一 (著) 国防(単行本) 石破 茂 (著) 坐シテ死セズ 石破 茂 ・西尾 幹二 (著) 職業政治の復権 石破 茂 (著) 石破 茂 です。 週刊誌の報道により、黒川検事長の辞任・訓告処分という事態

                                  検事長辞任など - 石破茂(いしばしげる)ブログ
                                • アニメ『けいおん』を全部見終えて: 極東ブログ

                                  人は知らず、呪いの言葉を抱えて生きていることがある。私のその一つは、「第三発目の原子爆弾はまた日本の上に落ちると思います」という言葉だ。 エッセイ集『思索と経験をめぐって』の『木々は光を浴びて』の最後に、次の文脈に続いて唐突に現れる。 どういう話のきっかけだったか忘れたが、というのはその時かの女が言ったことばに衝撃をうけて、何の話の中でそうなったのかよく記憶していない。かの女は急に頭をあげて、殆ど一人言のように言った。 場所は国際基督教大学。森は1969年から同大の教授であった。時代は1970年代に至るあの空気のなかにあった。「かの女」というのは、当時の若いフランス人である。 森はこう続ける。 とっさのことで私はすぐには何も答えなかったが、しばらくしても私はその言葉を否定することが出来なかった。それは私自身第三発目が日本へ落ちるだろうと信じていたからではない。ただ私は、このうら若い外人の女

                                  • トレンドニュース|ニフティニュース

                                    トレンドニュースの記事一覧です。ネットで話題の新商品や、流行のイベント、テレビで話題のグルメやスイーツなど、新聞・通信社が配信する最新記事のほか、動画ニュースや雑誌記事まで、注目のトレンドニュースをまとめてお届けします。

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                                    • 惚れる言葉に必ず出会える『エモい古語辞典』

                                      引用元:朝日広告賞(2021年度)より せつない、うつくしい、はかない、なつかしい……感情が一気に押し寄せ、言葉にするのが間に合わない。そんなときにエモいというのだろう。昔の人が「あはれ」というのと同じかもしれぬ。 古語辞典で「あはれ」をひくと、かわいい、いとしい、なつかしい、尊い……など、「感動を覚えて自然に発する叫びから生まれた語」とある。推しが尊すぎてしんどくて言葉を失うほど心が揺さぶられるのを略して「語彙力……ッ」と叫ぶときもあるが、根っこは同じだろう。 そういう、エモい、あはれな言葉に出会える辞典がこれだ。 もともと、小説やマンガ、歌詞など創作のために古語を厳選したのだが、パラパラと見ているだけで、胸をうずかせ、心を揺らす言葉が見つかる。まるで宝石箱のような辞典なり。 たとえば、「可惜夜(あたらよ)」という言葉を知った。 「可惜」は、惜しいとかもったいないという意味はなんとなく知

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                                      • 萱野稔人・御田寺圭『リベラリズムの終わり』トークイベントまとめ

                                        世界中で嫌われている(らしい)リベラリズムの限界と未来について、萱野稔人さんと御田寺圭さんが考察するというトークイベントがあったので聴いてきた。 トピックハイライト 顔で選ぶと差別だが、頭で選ぶのは差別ではない 男女平等が大事なら、激務で過労死寸前の職場に女性を送り込むの? と聞くと、「そんなことは議論していない」 SNSで偉そうな教授はCiNiiで検索される リベラリズムでは財の再配分ができない理由 ≒ 仲間意識の限界 ←ここがリベラリズムの限界 多様性を重視するなら「リベラルを拒絶する人」をリベラルは受け入れるべきだが、リベラルを拒絶する人が子どもをたくさん産んでいる(ex.フランスのイスラム教徒) 日本は一夫一婦制ではなく、非同期型一夫多妻制 リベラリストとは「リベラルを共有できる社会を守りたいだけの集団」になってしまう リベラリストへの信頼が失墜しても、リベラルを捨てないために今で

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                                        • 今年は社会や生活に関していろいろ思うところがあった - 山下泰平の趣味の方法

                                          今年はいろいろと大変だった。 私は社会や集団があんまり好きではないので、昔から少し距離を置きながら生活をしている。だからコロナウイルスもあんまり関係ないだろうなと思ってたら、けっこうガッツり影響があって面倒くさかった。それなりに対処できたし感謝されたりもしたけど、感謝されずに平穏無事に生活できたほうが良い。あの人がいて良かったッ!! みたいな集団は良くなくて、感情が動かずいつもと同じみたいな集団のほうが好ましいと思う。 なのでマシな集団にいるようにしたらいいんだろうけど、そういう集団ってグーグルとかそういうレベルなんだろうなっていう感じがする。だからマシな集団に属し続けるためには、超社会性を発揮する必要があるわけで、その時点でかなり面倒くさい。あとそういうところに属するためには、ものすごい苦労も必要だと思う。ものすごい苦労しても駄目な人は駄目なので大変そうとしか思えない。 俺は超優秀で能力

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                                          • 文明と穀物の深い関係『反穀物の人類史』

                                            人類は、狩猟採集から農耕牧畜へと進歩した。 穀物による安定した食糧生産が人々の健康を増進し、余暇を生み、文字や文明を育んでいった。文明を狙う野蛮人は、狩猟採集のままの生活で、文字を持たぬ遅れた未開の人々だった。 ……と思っている? だったら『反穀物の人類史』をお薦めする。 著者はジェームズ・C・スコット、イェール大学の人類学部教授だ。メソポタミア、秦・漢、エジプト、ギリシア、ローマなど、文明の初期状態を検証することで、わたしが刷り込まれてきた「常識」に疑義を投げかける。 狩猟採集の方が豊かだった まず、農耕社会が豊かだったというのは誤りだということが分かる。少なくとも、初期の農業は酷いもので、反対に豊かで多様性に富んでいたのは狩猟採集の人々になる。 その証拠として、残されている農民の骨格を、同時期に近隣で暮らしていた狩猟採集民と比較する。 すると、狩猟採集民の身長が、平均で5センチ以上も高

                                              文明と穀物の深い関係『反穀物の人類史』
                                            • 『簡易生活のすすめ』について - 山下泰平の趣味の方法

                                              発売されました 2020/02/13日に『簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった!』が発売された。 2月号明治娯楽物語研究家 山下泰平Yamashita Taihei現代より進んでいた!? 明治にあった究極のシンプルライフ (1/2) |AERA dot. (アエラドット) 上の記事でも解説をしているのだが、書いた人としてどういう本なのかをもう少し踏込んで紹介しておきたい。 前作の『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』では明治娯楽物語、つまりフィクションの世界を扱い、今回の『簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった!』は生活法を描いている。全く違うジャンルなので、ずいぶんと節操のない人間だなと思われてしまうかもしれないが、『簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな

                                                『簡易生活のすすめ』について - 山下泰平の趣味の方法
                                              • 原文で読むからこそ味わえるヘミングウェイの文章の味『ヘミングウェイで学ぶ英文法』

                                                正直に告白すると、ヘミングウェイは苦手だった。 簡潔で、説明不足で、ぶっきらぼうな文体だったから。 しかし、この本を読んで、考えが変わった。 例えば、”Cat in the rain” における、雨宿りをしている子猫を見かけた妻が、夫に告げるシーンだ。 “I’m going down and get that kitty,” the American wife said. “I’ll do it,” her husband offered from the bed. “No, I’ll get it. The poor kitty out trying to keep dry under a table.” 本書の解説で、「現在進行形(I’m going)と will の違いが分かりますか」と問いかけられる。 え? be going ~って、結局、『~するつもり』だから、will と一緒で

                                                  原文で読むからこそ味わえるヘミングウェイの文章の味『ヘミングウェイで学ぶ英文法』
                                                • 伊坂幸太郎が薦める極上の短編小説19選『小説の惑星』

                                                  いまの時代、面白いアニメやゲーム、映画が沢山ある。しかも、Amazonやネトフリで、居ながらにして楽しめる。じゃぁ、どうして小説を読むの? その答えが、この2冊だ。小説の面白さを語るより、まずはこれを読んで欲しい。これを読んでダメなら仕方がない……という最強ばかりを集めたという。 名前は知っている作家だけど、未読が多かったので、たいへん楽しめた。 嫌悪感を抱きつつ、こいつ酷い目に遭えばいいのに……と思ってたらナナメ上の展開で吹き出してしまったり、まんま『はたらく細胞BLACK』やんけと思ったら、こっちが本家なことに気づいたり、ダブルプロットにしては変な構成だなぁと不思議だったのが、全てがカチっと噛み合う怖ろしいほど美しいラストに化けたりと、読む悦びに浸りまくった。 本書が良いのは、理由が書いてあるところ。数ある中から、なぜその作品なのか、どんな思い入れがあるのかが、あとがきにまとめられてお

                                                    伊坂幸太郎が薦める極上の短編小説19選『小説の惑星』
                                                  • 労働組合が賃上げできないのはイデオロギーのせい? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                    こういうツイートがありましたが、 https://twitter.com/kikumaco/status/1605167021473206273 労働組合はイデオロギー以前にまず賃上げを目指すべき この人が頭の中で想定しているのとは多分まったく違う意味で、この言葉は言い当てている面があります。 この呟いている人が想定している「イデオロギー」ってのは、多分マルクスだのレーニンだのスターリンだの毛沢東だのといった、いわゆる世間でそう言われているところの「いでおろぎー」って奴なんでしょうけど、正直このご時世で、そういうなんたら経みたいなものを抱きしめて旗振ってる労働組合なんてのは端っこの方のごく少数派であって、まあ絶滅危惧種みたいなもんでしょう。 ところが、ideologyという言葉の元来の意味からすると、もっとまともな、あるいはより正確に言うと世間でまっとうと見られているような、ある種の思考枠

                                                      労働組合が賃上げできないのはイデオロギーのせい? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                    • Extreme Explorations of TypeScript's Type System | Learning TypeScript

                                                      TypeScript's type system is Turing Complete: meaning it has conditional branching (conditional types) and works with an arbitrary huge amount of memory. As a result, you can use the type system as its own programming language complete with variables, functions, and recursion. Developers have pushed the bounds of type operations possible in the type system to write some pretty incredible things! Th

                                                        Extreme Explorations of TypeScript's Type System | Learning TypeScript
                                                      • ジョブ型とメンバーシップ型のねじれた議論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                        みずほ銀行のシステム障害の報告書をめぐって、こういうツイートがあったのですが、 https://twitter.com/_innocent2017/status/1406076301153386498 みずほ銀行のシステム障害に関する調査報告書が話題になってますね。 その中でも「声を上げて責任問題となるリスクを取るよりも、持ち場でやれと言われていることだけをやった方が組織内の行動として合理的となる企業風土」という趣旨の原因分析が、日本企業らしいとして話題になっています。 これは、本当に日本企業独特の企業風土なのでしょうか? 確かに「減点型」の人事評価をする組織ならそのようなことがあるかもしれませんが、いわゆる欧米型、ジョブ型雇用の組織こそ「自分の持ち場の外のことは口を出さない」という風土が強くなってもおかしくないと思います。 欧米型、ジョブ型雇用の組織で「あえて声を上げる」ことが組織の中で

                                                          ジョブ型とメンバーシップ型のねじれた議論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                        • Mac の Music アプリで困ること - Black Beauty

                                                          昨2019年10月、Mac コンピュター用の基本ソフト macOS が10.15になったとき iTunes が廃止され、音楽系の機能は Music というアプリになりました。iTunes はほかにも動画やポッドキャストなど機能を持っていましたがそれらもそれぞれ別個のアプリになったわけです。ぼくが頻用しているのは音楽機能だけなのでその話なんですが、iTunes 時代にはできたことが Music アプリではできなくなっているものがいくつかあり、ぼくは不満をかかえているんですね。仕様変更はしかたがないんですけど、やっぱり何点か記しておきます。 (1)まずもって昨年10月の macOS 10.15インストール直後は Music アプリがすぐに落ちて、それも毎回必ず起動後数分で落ちてしまいもう本当に困り果てていましたが、これはどうやらジャケット画像関係のトラブルだったようです。初期設定でこの「Aut

                                                            Mac の Music アプリで困ること - Black Beauty
                                                          • 「HP95LX」を趣味で日本語化した日本HP元社員が登場。iPhone用のLXケース?も - 価格.comマガジン

                                                            LXの操作感そのままで、iPhoneの文字入力が可能に! かづひ氏が作った「Bluetooth Keyboard for iPhone 5s」は、記事本文の最後でご紹介します モバイル黎明期に誕生したPDAを振り返る本連載。今回、HPのミニPC「HP95LX」を日本語化する際にキーマンとなった、かづひ氏に話をうかがった。 以前登場したNORI氏(関連記事:PDAの黎明期を下支えした「恵梨沙(えりさ)フォント」が25歳に。その誕生秘話とは?)とともに、LXの日本語化に尽力した、かづひ氏。LXユーザーの間では知らない人がいないほどの著名人だが、早々に活動の場を国外に移したこともあり、これまで、あまり実態が知られていなかった。 2019年11月、そんなかづひ氏から、Twitter経由で著者に連絡が入った。いわく、「PDA博物館の連載を目にして、何と、機長さんが顔出し名出しで登場していて、椅子から

                                                              「HP95LX」を趣味で日本語化した日本HP元社員が登場。iPhone用のLXケース?も - 価格.comマガジン
                                                            • 「面白そう!」から始まった81歳のアプリ開発。好奇心が自分の世界を拡大する|若宮正子の言葉 #ぼくらの履歴書 - ぼくらの履歴書|トップランナーの履歴書から「仕事人生」を深掘り!

                                                              AppleのCEO、ティム・クック氏は彼女を「世界最高年齢のアプリ開発者」と紹介しました。若宮正子さん、このとき82歳。「面白そう」の一心で、58歳でパソコンに触れ、やがてプログラミングを学び、独自にシニア向けスマホアプリ「hinadan」を開発し、リリースしました。 以降、講演や書籍執筆、ときに政府に招集された有識者など、幅広く活躍するようになりましたが、若宮さんは「面白そうと思うものに飛び込んでいったら、たまたまこうなった」と、きわめて自然体です。 今回は『ぼくらの履歴書』特別企画として、「履歴書」にとらわれることなく、人生を充実させる若宮正子さんに、その半生を振り返っていただきました。パソコン通信、インターネット、そしてVRなど、興味に導かれるままにテクノロジーに触れ、ご自身の世界を拡張し続ける若宮さんの、尽きない好奇心がどこからくるのか。若宮さんの言葉は、「これからを生きる人たち」

                                                                「面白そう!」から始まった81歳のアプリ開発。好奇心が自分の世界を拡大する|若宮正子の言葉 #ぼくらの履歴書 - ぼくらの履歴書|トップランナーの履歴書から「仕事人生」を深掘り!
                                                              • 質の高い仕事は、質の高い課題に宿る『イシューからはじめよ』

                                                                「なぜ、お客が望む通りに見積もりができないのか。顧客ファーストだろう?」とドヤ顔で言い放つマネージャーがいた。自社開発のソフトウェアを組み込む提案をしたときの話だ。 確かに顧客ファーストは重要だが、お客の要望をそのまま実現しようとすると、ソフト改修に設計思想レベルでインパクトがあり、コストも時間も莫大なものになる。見積もるだけでも大変だし、べらぼうな額になるのは必至なので、こう返答した。 「お客のいう通りに見積もるのが仕事じゃないです。お客が目指すビジネスにどう貢献できるかを提案するのが仕事です。見積もりはその一部に過ぎません」 愚かな思いつきばかり口走るマネージャーだが、バカではない。リジェクトされるのが分かっている非現実的なコストを見積もる作業はナンセンスであることを懇々と言って聞かせると、ようやく納得してもらえた。彼の言い分では、経営会議での参考になるからというが、選ばれない方に注ぐ

                                                                  質の高い仕事は、質の高い課題に宿る『イシューからはじめよ』
                                                                • 「桜を見る会」を見るに: 極東ブログ

                                                                  「桜を見る会」問題にまるで関心がわかない。またくだらないことやって国会を浪費しているなあと思うが、国民から選ばれた代議士がやっているのだから、くだらないと思わない国民もそれなりに多いのだろう。そうした国民の政治意識も民主主義というのは汲み取っていかないといけない。私としては、そういうものだろうと思うに留めるべきだ。 それでも、「桜を見る会」がなぜ問題なのかというのが、いま一つわからない。Huffpostに『「桜を見る会」が5分で分かる。安倍首相の関与、破棄された招待名簿など5つのポイント』(中崎太郎記)という記事があったので、目を通す。項目に自分のリアクションを添えてみる。 ポイント1:招待に安倍首相の関与は? →関与はあっただろう。 ポイント2:前夜祭の費用は誰が負担? →論点が理解できず。 ポイント3:不適切な人物が招待された? →論点が理解できず。 ポイント4:名簿・公文書の管理。政

                                                                  • いかに良く生きるかは猫が知っている『猫に学ぶ』

                                                                    生きる意味とは何か いまの自分に満足できない 人生の価値が分からない 自分は何者かになれるのか、あるいは、何者にもなれないのか これらを考えている人に、「猫を見ろ」とそそのかす。人は猫にはなれないし、猫のように生きることもできない。 なぜこんな悩みを抱えているのかまで掘り下げると、超リアリスティックな解に行き着く。いかに良く生きるかは、猫に学べと。人は、猫のように生きることはできない。だが、猫が生きるように生きることはできるという。 人生に意味を求める理由 そもそも人は、なぜ生きる意味を求めるのか? 自分自身の生活を超えたところに「価値」だの「生きがい」を探すことをやめられないのはなぜか? この疑問に、古今東西の哲学者や文学者を召喚する。プラトン、ピュロン、エピクロス、マルクス・アウレリウス、パスカル、スピノザ、モンテーニュ、ウィトゲンシュタイン、コレット、谷崎潤一郎、ゲイツキル……引き出

                                                                      いかに良く生きるかは猫が知っている『猫に学ぶ』
                                                                    • 一生ものの痛みとなる読後感『帰りたい/Home Fire』

                                                                      最後の頁を読んだとき、頭に入ってこなかった。 何が起こったのか、一読して分からなかった(分かりたくなかった)。 ありえない、嘘であってほしいと願い、読み直す。目に力を入れて、一字一句を読み直すことで、この悲劇を免れる別の解釈が得られるかもしれないと願う。 しかし、いくら読んでも変わらない。どんなに読んでもラストは変わらないことに気づいた時、ざっくりと胸が抉られていた。 この痛みは一生もの。 悲劇は沢山読んできたが、これは苦しい。人並み以上に耐性はあり、たいていの物語は飲み込めるが、これはダメだ、辛い、辛すぎる。毒が血液にのって隅々にまで行き渡るように、苦しみが全身を這いまわる。この作品から被った痛みは、最高レベルになる。 これは、イギリスのムスリムの家族の物語だ。 「ムスリム」とはイスラム教徒のこと。イギリスでムスリムとして生きる人々は、およそ300万人、総人口の5%になる。豚食やアルコー

                                                                        一生ものの痛みとなる読後感『帰りたい/Home Fire』
                                                                      • 師範学校に行きたくない秀才たち - 山下泰平の趣味の方法

                                                                        とある知識人が戦前は貧しい家の子供も優秀であれば、大学にすすむことができたなんてことを書いるのを読んだことがある。なにを根拠にそんなことを語っているのかよく分からないのだが、(条件が揃えば無料にならなくもない陸軍幼年学校などの可能性もあるが)おそらく学費が基本的には無償であった師範学校を念頭に置いた発言なのだろう。しかしこれはかなり雑な話で、貧しさや時代によっては高等小学校どころか、尋常小学校すらに通えない子供もいた。 もちろん師範学校経由で大学に進むことは可能である。しかしながら師範学校を卒業したのであれば、教育関係の職業に就くべきであるといった考え方が当時はあって、受験資格のある学校に願書を出したものの受付に門前払いをくらわされることもあった。(成功 成功雜誌社 明治四三(一九一〇)年 新年号)なんで受付にそんな権限があるのかって話になるかもしれないが、資料として残っているものは仕方が

                                                                          師範学校に行きたくない秀才たち - 山下泰平の趣味の方法
                                                                        • 電機連合出身の首相補佐官 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                          岸田改造内閣のニュースの中で、こんなのが飛び込んできました。 首相補佐官に前国民参院議員の矢田稚子氏を任命へ…「自公国」構想実現への布石狙い 岸田首相は、首相補佐官に国民民主党前参院議員で労働組合出身の矢田 稚子わかこ 氏(57)を任命する方針を固めた。近く正式に任命する見通しだ。国民との政策連携の仲介役となることを期待しており、自民、公明両党の連立政権に国民を加える「自公国」構想実現への布石とする狙いがある。 政治評論家や政治部記者的には、そういう政党関係の話が中心になるのでしょうが、矢田さんは立憲と国民に別れる前の民進党時代から、電機連合の組織内議員として活動してきた方なので、この人事は何よりも、岸田政権が労働組合の中に直接手を突っ込んできたということを意味し、その含意は自公国連立といった規模の小さな話を超える射程を持っているようにも思われます。 とりわけ、その所掌が、 補佐官としての

                                                                            電機連合出身の首相補佐官 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                          • 2024年版 おすすめ「検索エンジン」等28選とリサーチの重要性について - リスキリングネコドットコム

                                                                            本記事では、 「おすすめ検索エンジン等28選」 「リサーチの重要性」 にフォーカスしています。 おすすめ検索エンジン等28選 以下に筆者の「おすすめ検索エンジン等28選」のリンクを貼っておきます(2024年版ということで最新のおすすめを掲載しておりますが、定期的に更新していきたいと思います)。 SEO対策、企業のHPやブログのPV数、アクセス数の向上の一助になれば幸いです。 早速確認してみましょう! ※最終更新日 2024年2月10日 おすすめ検索エンジン等 No.1 DuckDuckGo ▶︎https://duckduckgo.com (Bang検索はhttps://duckduckgo.com/bangs) おすすめ検索エンジン等 No.2 Ecosia ▷https://www.ecosia.org おすすめ検索エンジン等 No.3 Yahoo!JAPAN ▶︎https://ww

                                                                              2024年版 おすすめ「検索エンジン」等28選とリサーチの重要性について - リスキリングネコドットコム
                                                                            • 成果主義が一般的でない米国社会で成果主義を普及させるには・・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                              先日の「牛島信さんの拙著への感想が面白い」というエントリに、野々宮さんという方からこういうコメントが付きまして、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-007763.html#comment-120755822 下記のような、togetter.を見ましたので参考までに ”米国大で「米国で成果主義を普及させるには」というお題に同級生が皆頭を抱えていた→ 「成果主義の国」という固定観念の日本人として大混乱した経験” その元ツイートはこちらですが、 https://twitter.com/Hiroshi99857672/status/1459306262877769729 以前授業でディスカッションの場があったんだけど、そのテーマが「成果主義が一般的でない米国社会で成果主義を普及させるには」で、米国人同級生は「それは米国では

                                                                                成果主義が一般的でない米国社会で成果主義を普及させるには・・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                              • 『後味が悪すぎる49本の映画』を読んだら、なぜファニーゲームが大嫌いなのか理解できた

                                                                                精神的ダメージがありすぎて、読んだことを後悔する小説のことを、劇薬小説という。生涯消えないほど深く心を傷つけるマンガのことを、トラウマンガと呼ぶ。 劇薬小説とトラウマンガは、このブログで追いかけているテーマだ。 最近なら、[BRUTUSのホラーガイド444] あたりが参考になるだろうし、最高傑作は、[スゴ本の本] の別冊付録で紹介している。許容範囲オーバーの激辛料理を食べると、自分の胃の形が分かるように、琴線を焼き切る作品を読むと、自分の心の形が分かるはず(痛みを感じたところが、あなたの心の在処だ)。 『後味が悪すぎる49本の映画』は、この映画版だ。観ている人の気分をザワつかせ、逃げ道を一つ一つ塞ぎ、果てしない絶望に突き落とし、胸糞の悪さを煮詰める―――そんな作品が紹介されている(49は主に紹介される作品であり関連する他の胸糞も合わせると100を超える)。 ハッピーエンド糞くらえとばかりに

                                                                                  『後味が悪すぎる49本の映画』を読んだら、なぜファニーゲームが大嫌いなのか理解できた
                                                                                • 静かなカタストロフの予感: 極東ブログ

                                                                                  先日、塩漬け株を処分した。バブル崩壊以前から抱えていた。死んだ父にまつわる思い出のある株で、損切するも嫌になるようなものだった。気がつくと、自分は父の享年を超えていた。いつか処分するはずが、ずるずると踏ん切りが付かなかった。 損切なので大した額になるわけでもないが、さらにどん底になるものもいやだなとは少し思った。そう、どん底が来るなと思った。我ながら、老いて、バブル崩壊もリーマンショックも経験した。あれクラスのが、もうすぐドカンと来るなあという予感がする。 誤解なきよう。個人的な、なんの裏付けもない予感だ。もうすぐこの世が終わり、最後の審判になると信じている人と似たようなものだ。狂気に近いかもしれないな。 なので、この予感を多くの人に共有してもらいたいということではない。幸い、あまり人が省みることのないブログに成り果てたので、気楽に書いてみたい。 先日の散歩で、普段そう通ることもない路地の