最近テレビCMやニュース、街中で見かけることが多くなってきた、Visaカードのタッチ決済。駅などの交通機関でも使える場所が増えてきているが、大都市圏を中心にSuica(スイカ)をはじめとする交通系ICカードが普及している日本で、なぜVisaのタッチ決済の展開が進んでいるのだろうか。日本でこのサービスを展開しているビザ・ワールドワイド・ジャパンと、実際にVisaのタッチ決済を導入している北陸鉄道や京福バスら交通事業者に話を聞いた。 【詳細な図や写真】南海電鉄特急こうや号(写真:筆者撮影) ●交通機関で見かけるようになった「Visaのタッチ決済」 筆者が初めて交通分野でVisaのタッチ決済に出会ったのは関西だった。大阪なんばから関西国際空港や高野山に向かう、南海電気鉄道の主要駅に用意されていた。その後九州に向かうと、福岡市の地下鉄や熊本市の路面電車などで、やはりVisaのタッチ決済が使えた。