タグ

Critiqueと書評に関するquasimoto_sanのブックマーク (77)

  • 表徴としての憂鬱と官能を教えた学校:音楽理論:バークリー・メソッド独学BLOG

    はーい!バルトでーす!ポストモダンな世界のみんな、元気にしてたかな? してないね。はいはい。 それにしても「ポストモダン」って便利な言葉ですね。なんか一言で「IQ高いぞ」ってポーズが出来るけど、何にでも付けられて、モダン批判ってことだけしか意味が無い。 それって同じようなこと私も言ってたんだけどね。いやぁ、リオタールのポップセンスに感心しちゃうわ。 ただ、飲み会の席で口にすると、一瞬にして「空気読めない奴」って思われるみたいだから気をつけような。バルトも先日、白木屋で大変だったよ。 ロシアン・ビギン系のバンドの打ち上げにかわいい娘がいたから、ちょっとモテるかなぁと思ったんだけどさ、ってこんな話は別にいいよね? ということで、今回は「憂と官能を教えた学校」をチェックしてみましたよ。 バルト、時間と死を超越したにも関わらずノーギャラです。褒めてください。 でも今日は、キューバン・ポルカのバン

    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/10/01
    この書評超ヤバい
  • アイドルは殺されなければならない『金枝篇』

    100年前、英国のフレイザーによって著された『金枝篇』を読むと、「王殺し」は世界的に共通な風習であることが分かる。そして、現代では王の代わりに「アイドル」が、その役割を果たしていると考えることができる。 物語作家にとって、『金枝篇』は宝の山だ。人類学・民俗学・神話学・宗教学の基書であり、世界中の魔術・呪術、タブー、慣習、迷信が集められている。スケープゴート、死神の追放、外在魂、樹木崇拝、王と祭司のタブー、王殺し……おびただしい事例と、膨大な文献の引用で成り立っており、「からできた」という異名の通り。 物語背景や世界観、ガジェット、仕掛けとなる材料がてんこ盛りで、たとえば『まどか☆マギカ』のソウルジェムは、「民話における外在の魂」の章に出てくる「ソデワ・バイの首飾り」から拝借しているだろうし、シャーリイ・ジャクソン『くじ』は、「スケープゴート」の章で紹介される風習そのままだ。独創的であ

    アイドルは殺されなければならない『金枝篇』
  • ミュージックマガジンのボカロ特集と歴史の空白 - ボカロとヒトのあいだ

    音楽情報誌の権威(といっておく)『ミュージックマガジン』が「10年目のボーカロイド入門」なる特集を組むと知り、発売前から楽しみにしていた僕は今日、期待に胸を膨らまして書店に向かったのでした。 MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2013年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: ミュージックマガジン発売日: 2013/09/20メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る うーん・・・・・困った、面白くない。冒頭の「ボーカロイドはいかにして歌うキャラクターになったのか」論は "レコーディング芸術" の視点からボカロ音楽の「新しい/新しくない」部分を捉え直す試みですが、「入門」のわりにはさらっと読めないし、ざっくりと分かるには入り組んでいるし、これを読んで、ボカロ曲に興味を持って、聴きたくなるかといったら、ちょっと難しい。内容は興味深く、同意する点もあれど、導入に

    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/09/21
    禿同すぎてワロタ。
  • 【書評・感想】「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本

    書評・感想】「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる 2013-09-19-1 [BookReview][献][Mac] 献いただきました。ありがとうございます。著者は私の高校時代の同級生で優秀な切れ者であります。そして編集者も同じ高校で同学年。そんな書ですが、贔屓フィルターをはずしても、かなりの良著です。目的に合う人には、救いの書になるはず。 ■柏木吉基 / 「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる ◎データと統計で、誰もが納得する「根拠」がつくれる! 「プランに数字的な裏づけをつけたい」もしくは、「それ、根拠あるの?」、「計画通り行くの?」と突っ込まれて何も言えなくなってしまう……。 そんなとき、データ・統計分析が使えます。 書は、はじめてデータ分析をする新人が、データ集めから始め、分析をして、プレゼン資料を作成するまでを、ストーリ

    【書評・感想】「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/09/20
    “本書は、はじめてデータ分析をする新人が、データ集めから始め、分析をして、プレゼン資料を作成するまでを、ストーリーを交えて紹介。”
  • 遠藤薫『廃墟で歌う天使 ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』を読み直す』 - ENDING ENDLESS 雑記帖

    廃墟で歌う天使―ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』を読み直す (いま読む!名著) 作者: 遠藤薫出版社/メーカー: 現代書館発売日: 2013/06/01メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る タイトル通り、ベンヤミンの古典を題材にしたメディア論の教科書的なであり、初音ミク論でもある。 このような情報が記録される記憶媒体(映画フィルムや写真のネガ、レコードなど)、つまり物質性を持ったものの複製ではなく、デジタル(データ)化され実体も場所も持たない抽象世界での「情報それ自体」の「再製」を可能にした技術を、書では「メタ複製技術」とよぶ。 遠藤薫はそのように定義したうえで、インターネットなどでの「N次創作」的な状況を「メタ複製技術」の観点で考察し、初音ミクからベンヤミンの複製芸術論をとらえ直す。 初音ミクのほか、Perfume、“江南スタイル”などへの言及もあり、『ソーシ

    遠藤薫『廃墟で歌う天使 ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』を読み直す』 - ENDING ENDLESS 雑記帖
  • 『自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』 分類学の進化 - HONZ

    世界は名前であふれている。 街ゆく若者が凝視する手のひらサイズの四角い機械には「スマートフォン」、鋭い目つきでゴミをあさる黒い鳥には「カラス」、体毛がほとんどなく出歯のネズミには見たままの「ハダカデバネズミ」という名前がある。これらの名前はもちろん、自然に授けられたものではなく、ヒトによってつけられたものである。名前のないものを見つけることが難しいほどに、ヒトはあらゆるものを分類し、命名してきた。世界を分類し命名することは、ヒトのDNAに組み込まれた能なのかもしれない。 それではヒトは、この分類し命名する能を抱えて、どのように世界と対峙してきたのか。人類の誕生以来能に任せて行っていた分類と命名が、学問へと昇華したのは18世紀。古典物理学がアイザック・ニュートンの『プリンキピア』から始まったように、生物の分類学はカール・リンネの『自然の体系』から始まった。書はリンネがどのように生物界

    『自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』 分類学の進化 - HONZ
  • サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ

    サービス終了のお知らせ NAVERまとめは2020年9月30日をもちましてサービス終了いたしました。 約11年間、NAVERまとめをご利用・ご愛顧いただき誠にありがとうございました。

    サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ
  • サブカルの終わり──渋谷直角がえぐり出した問題(松谷創一郎) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    コミュニケーションツールでしかないサブカル 渋谷直角のマンガ『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』(扶桑社/以下『ボサノヴァ女』)は、とても身も蓋もない内容だ。収録されている5つの短編には、音楽、お笑い、写真、雑誌(同人誌)など、“サブカル的なもの”を愛好する若い男女の悲喜こもごもが辛辣かつ直截に描かれている。 表題作のボサノヴァ女は、枕営業してまでも有名になろうとし、お笑いマニアの小太りの青年はファミレスでバイトをしながら周囲にお笑い的コミュニケーションを吹っかけ、ブロガー男子はおセンチな感傷を日々ブログにアップしつつ小太りの女と付き合い、ライター青年は文学フリマで売ってそうなミニコミの企画を有名ライターに持っていかれ、『TV Bros.』ファンの女性はこれまでの男性遍歴(2人)について語る。 この5編に共通するのは、必ず恋愛や性愛について言及されているこ

    サブカルの終わり──渋谷直角がえぐり出した問題(松谷創一郎) - エキスパート - Yahoo!ニュース
  • 生命を生物学から解き放つ - 『流れとかたち』 - HONZ

    デザインという言葉が、これほど広い意味で使われるようになったのはいつ頃からだろうか。僕が広告業界に足を踏み入れた時にはまだ、デザインとは特定の職群の人たちの美的関心事を指していたように思う。だが同じ頃、営業の仕事とは「絵を描くことである」と教わった記憶も残っているから、既に現在使われているような広義の意味は含まれていたのかもしれない。 この言葉がこれほど頻繁に用いられるようになった理由の一つに、創造性と能動性のイメージを伴なっていることが挙げられる。たとえば営業の仕事を「アカウントをデザインする」と表現すれば業務の意味が変わってくるだろうし、書評を書くことだって「文脈をデザインする」と置き換えると、書く内容も変わってくるかもしれない。 だが、書はこのような「デザイン」という言葉の持つイメージを真っ向から否定する。それどころか、ダーウィン以来定説になっている「進化に網羅的な方向性がない」と

    生命を生物学から解き放つ - 『流れとかたち』 - HONZ
  • クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたち - むしブロ

    このたび、『クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたちー』という書籍が新潮社から出版された。書はブログとメルマガに執筆したコンテンツの一部を加筆修正し、まとめたものだ。一部、書き下ろしも含んでいる。クマムシさんの表紙が目印。 クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたちー このは、常識破りの極限生物とその生きざまのエピソードを、クマムシ博士が読者にわんこそばをべさせる感覚で紹介する生物学講座である。書に登場するのは、クマムシから人間までの多岐にわたる、私が愛してやまない生き物の数々だ。 私は幼い頃より、生き物、とりわけ昆虫が好きだった。昆虫の姿や生態は、我々のものと随分と違う。言い換えれば、我々の常識と彼らの常識はまったく異なる。常識の異なるアナザーワールド。昆虫たちのもつ異世界に、私は虜になった。 それでは以下に、書の目次を紹介する。 クマムシ博士の

    クマムシ博士の「最強生物」学講座ー私が愛した生きものたち - むしブロ
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/08/28
    「生物学のとば口に立ったばかりのいたいけな高校生共を生物学の泥沼へと誘う魔道の禁書」
  • 勝手な意味を作る言葉の厄介な性質/柳父章『翻訳語成立事情』 - ピアノ・ファイア

    『「ゴッド」は神か上帝か』という、中国の聖書翻訳をテーマにしたがあるのですが、これがなかなか面白い内容でした。読んだのは七年前くらいでしょうか。 同じ著者の『翻訳語成立事情』というも面白そうだ、と最近書評を見掛けて気付き、合わせて読むことにしました。 「ゴッド」は神か上帝か (岩波現代文庫―学術) 柳父 章 岩波書店 2001-06-15 売り上げランキング : 409933 Amazonで詳しく見る by G-Tools翻訳語成立事情 (岩波新書 黄版 189) 柳父 章 岩波書店 1982-04-20 売り上げランキング : 21450 Amazonで詳しく見る by G-Tools 『ゴッドは〜』で提唱されていた「カセット効果」を、より多くの具体例を挙げて論じているので面白い。 カセットというのは「箱」の意味で、直訳しがたい外国語を「イメージだけの漢字の組み合わせや、近くても微妙

    勝手な意味を作る言葉の厄介な性質/柳父章『翻訳語成立事情』 - ピアノ・ファイア
  • 高橋健太郎 『ポップミュージックのゆくえ ―― 音楽の未来に蘇るもの』 - Jablogy

    書は、twittertogetterでもおなじみの音楽評論家、高橋健太郎が1991年時点での「これからのポップミュージックに対して持っているビジョンを表現することに重きを置いて」(あとがき、p. 216)書き下ろしたした評論集を2010年にアルテスパブリッシングが再販したものです。 ポップミュージックのゆくえ 音楽の未来に蘇るもの 作者: 高橋健太郎出版社/メーカー: アルテスパブリッシング発売日: 2010/06/30メディア: 単行 クリック: 14回この商品を含むブログ (3件) を見る ハウスやテクノといった言葉がまだ新しく、ノートPCもネットもない時代に書かれたものとは思えないくらいの今日的な視点を含んでいて驚きました。 書名からはうかがい知ることができませんが、書のサブ・テーマはおそらくポップ・ミュージックに広く潜在/遍在するアフロ・カリビアン音楽の要素を描き出すことだ

    高橋健太郎 『ポップミュージックのゆくえ ―― 音楽の未来に蘇るもの』 - Jablogy
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/08/11
    ブクマしわすれてた
  • トップページ - マトグロッソ|イースト・プレス

    四方井ぬい 『探鉱ドワーフめしをくう。』 べて寝て、岩を砕く!!!! かわいいドワーフが織りなすほのぼのグルメファンタジー『探鉱ドワーフめしをくう。』地下水に流され絶体絶命!? なルチルでしたが──

    トップページ - マトグロッソ|イースト・プレス
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/07/30
    菊地成孔が書評ってた
  • ボカロ批評ライターが選ぶオススメ『ボカロ小説』ベスト5 | ダ・ヴィンチWeb

    最近、初音ミクや鏡音リン・レンといったボーカロイド楽曲をモデルにした小説、いわゆる『ボカロ小説』が次々と発表され話題となっているみたい。でも、一体どんな歌詞の楽曲がどんな物語になっているのか気になるところ。そこで最近のボカロ事情に詳しいライターの朝永ミルチさんに作品のあらすじや楽曲の名フレーズを紹介していただいたラコ。 朝永ミルチ ボカロ批評誌『VOCALO CRITIQUE』スタッフ・ライター。 GACCOH小説読書会を主催するなど関西を中心に活動している。 『NETOKARU』『アニメルカ』サブカルチャー・ポップカルチャーの批評などを寄稿している。 初音ミクの消失 小説版 著者名:cosMo@暴走P 発売元 : 一迅社 価格:689円 cosMo@暴走Pによる動画再生数500万を超える有名楽曲。小説では、ある日、大学生の篠里の前に人造人間“初音ミク”が贈られてくるのだが、その初音ミクに

    ボカロ批評ライターが選ぶオススメ『ボカロ小説』ベスト5 | ダ・ヴィンチWeb
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/07/30
    『リンちゃんなう!SSs』がないぞ。
  • 汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOG

  • works

    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/07/28
    “小野島大『音楽ライター養成講座』(音楽之友社)”なんて本もあるのか
  • 【書籍】音楽ライターになる方法/宮子 和真、岡村 詩野 他 : Moved type ethnic music -RoMa-

    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/07/28
    音楽批評の書き方とかは載ってないのか。
  • Hang Reviewers High / ゼロ年代の想像力

    夏風邪をひいた。ひどい熱と腹痛と下痢で、何というかもう、最悪だ。ここ数日、自宅でうずくまって「痛い」とか「熱い」ばかり言っている。起きている間ずっと腹が痛く、しかも晩になると必ず熱が上がり、変な汗がどばっと出たり、急に寒くなってガタガタ震えだしたりする。とにかく仕事にならないので弱った。「SMスナイパー」のウェブサイト「WEBスナイパー」にて、書評を執筆させていただくという名誉な仕事を承ったのだが、おかげで進んでいない。とても申し訳ない。でも取りあえず宇野常寛「ゼロ年代の想像力」の書評はアップしていただいた。このは連載時の内容に大きく加筆されており、加筆の中でも時代にとって非常に重要と思われる問題提起を行っているためこのブログで取り扱う必要を感じていた。書評をご依頼いただいたことから、字数の指定がなかったのでブログに書こうと思ったことを全部組み込もうとして調子に乗って書いたらずいぶんと長

    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/07/25
    “自分の愛する物語があるように、他者が愛する物語もある。それは自分にとって相容れない物語かもしれないが、しかし他者も自分と同じように何かを愛しているということを認める。”
  • 限界研編『ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF』 - logical cypher scape2

    店頭に並ぶのは25日からの予定ですが、見が届きました! というわけで今日は宣伝記事 こちらのに、瀬名秀明「希望」論を書かせていただきましたので、是非皆さん読んでみて、よければお買い上げお願いしますw 概要 現代日SFをめぐる評論集 タイトルにある伊藤計劃だけでなく、宮内悠介や長谷敏司、飛浩隆、円城塔などを論じた、いわゆるSF小説の作品論を中心にしつつ、アニメや映画について論じたものや、SFミステリ、ネット小説といった近隣ジャンルの小説について論じたものもあり、SFど真ん中じゃない人にも興味を持って読んでもらえるものが何かしらあるかと 個人的にお薦めなのは、冒頭の岡和田晃「「伊藤計劃以後」と「継承」の問題」と末尾の飯田一史「ネット小説論――あたらしいファンタジーとしての、あたらしメディアとしての」の2編。 岡和田論は、現在のいわゆる「伊藤計劃バブル」に対して疑義を呈して、伊藤計劃の問題

    限界研編『ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF』 - logical cypher scape2
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/07/21
    扱う話題がけっこう幅広いっぽい
  • 数学は正しいか『数学の想像力』

    数学の「正しさ」について、ぎりぎり迫った一冊。 何によって数学的な「正しさ」を認識するのか、その根拠とでもいうべきもの、正しさの深層にあるものを掘り起こす。 書の結論はこうだ。数学の正しさの「規準」は明快だが、正しさの「根拠」は極めて非自明である。そもそも「正しさ」に根拠などというものがあるのか?この疑問への明快な解には至らないにせよ、そこへのアプローチにより、数学の「正しさ」が少しも自明ではないこと、そしてその非自明性が数学を柔軟性に富んだものにしている―――この結論のみならず、そこへ至る議論の数々が、読み手に知的な揺さぶりをかけてくる。数学の正しさを疑わない人には、頭にガツンと一撃を喰わされる。 もちろん数学は「正しい」。[Wikipedia]によると、数学とは「いくつかの仮定から始めて、決められた演繹的推論を進めることで得られる事実(定理)のみからなる体系の研究」である。そこにおけ

    数学は正しいか『数学の想像力』