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Critiqueと書評に関するquasimoto_sanのブックマーク (77)

  • 数学は正しいか『数学の想像力』

    数学の「正しさ」について、ぎりぎり迫った一冊。 何によって数学的な「正しさ」を認識するのか、その根拠とでもいうべきもの、正しさの深層にあるものを掘り起こす。 書の結論はこうだ。数学の正しさの「規準」は明快だが、正しさの「根拠」は極めて非自明である。そもそも「正しさ」に根拠などというものがあるのか?この疑問への明快な解には至らないにせよ、そこへのアプローチにより、数学の「正しさ」が少しも自明ではないこと、そしてその非自明性が数学を柔軟性に富んだものにしている―――この結論のみならず、そこへ至る議論の数々が、読み手に知的な揺さぶりをかけてくる。数学の正しさを疑わない人には、頭にガツンと一撃を喰わされる。 もちろん数学は「正しい」。[Wikipedia]によると、数学とは「いくつかの仮定から始めて、決められた演繹的推論を進めることで得られる事実(定理)のみからなる体系の研究」である。そこにおけ

    数学は正しいか『数学の想像力』
  • 出発点としての『ジャズの明日へ』(村井康司)、そして中間地点としての・・・ | オラシオ主催万国音楽博覧会

    オラシオ主催万国音楽博覧会 自称「日でただ一人のポーランドジャズ専門ライター」オラシオのブログです。「百文は一聴にしかず」をモットーに、世界有数の豪雪都市青森市から世界最先端の情報をお届けしています。出張CDコンサートのご依頼はaladyhasnoname@ヤフーまでお願いします。 ジャズの明日へ コンテンポラリー・ジャズの歴史 まず最初に恥ずかしい告白をしておく。私は書を、発売当時に新刊で読んだ記憶がある。が、完全に「ディスクガイド」として読んでいたので、このが書かれた意図を全く理解もせず「何だかありがちなものばかり選んでるな~」と感じ、文も一応全部は目を通したが、全然集中していなかった。とどのつまりが、当時の私は「音楽」についてその程度の役割しか期待していなかったのだろう。今なら解る。書はそこに鋭く斬り込んだものなのだと。 このは、正確に言うと、ジャズというものがどういう

    出発点としての『ジャズの明日へ』(村井康司)、そして中間地点としての・・・ | オラシオ主催万国音楽博覧会
  • 沖野修也 「DJ選曲術」 | Mix Tape Troopers 「ミックステープ・トゥルーパーズ」

  • 筑摩書房 PR誌ちくま

    エッセイでとりあげるを選ぼうとしてちくま新書の哲学関連ラインナップを眺めていたら、ほとんどすべてを読んでいることに気づいた。我ながらよいお客さんだなあ、と感じ入る。とくに『誰それ入門』シリーズにはお世話になりっぱなしだ。永井均さんの『ウィトゲンシュタイン入門』や石川文康さんの『カント入門』。とりわけ『カント入門』は、「やっ、今日の授業で『判断力批判』に触れるんだった」というときなど(私にもそういうことがあるのだ)、あんちょことしていつも目を通す。誰それ入門シリーズは粒ぞろいで、どれも安心して推薦できる。 しかし「安心して推薦」されちゃったりしたら、著者の皆さんは愉快ではないだろう。それには理由がある。「誰それ哲学のポイントを明快に解説」したりするのは、あまりホントウの哲学じゃないんじゃないかと、書いた人もうすうす感じているからだ。じゃ、ホントウの哲学って何だ。 この問いに答えようと、哲

    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/06/25
    このコラム全体の妥当性は判断つかないけど「文脈主義」ということばには興味を惹かれるな。 私が読んだ「ちくま新書」・「哲学的思考」をやめる技術/戸田山和久
  • 『読んだ』さわやか / AKB商法とは何だったのか ★★★★★ 激ヤバ鬼マスト : HARDCORE TECHNORCH : Gabba, Happy Hardcore & J-Core

    『読んだ』さわやか / AKB商法とは何だったのか ★★★★★ 激ヤバ鬼マスト カテゴリ:推薦書籍 AKB商法とは何だったのか [単行(ソフトカバー)] 著者:さやわか 出版:大洋図書 (2013-06-03) 大変な名著、激ヤバ鬼マスト。 ブログサイドバー「私の人生を変えた一冊」へ追加です。 最大限客観的にひいて書かれており、それでいて熱意120%に書かれている。リスナーとしてはAKB48の見方が180°変わり、クリエイターとしては販売戦略への考え方が180°変わる影響力の強い音楽家DJ TECHNORCHはこれを読んでついに「販売戦略の争いごとはもう争いのプロに任そう、自分は純粋に音楽的進歩だけを目指そう」と心に決めることになった人生を変える一冊。 AKB48がこれだけ大量の歴史的事実を踏まえた上での戦略的そして政治的に周到な販売戦略でこうしてミリオンセラーという事実

  • 『アフロ・ディズニー エイゼンシュテインから「オタク=黒人」まで』菊地成孔 大谷能生<div align="right">結城秀勇</div>

  • 「音楽の科学」はスゴ本

    音楽とは何か? 音楽を「音楽」だと認識できるのは、なぜか? 音楽を「美しい」と感じたり、心を動かされるのは、なぜか? 音楽好きなら、誰でも一度は思ったことを、徹底的に調べ上げる。そして、究極の問いかけ、「音楽は普遍的なものか」に対して真正面から答えている―――答えは"No"なのだが、そこまでのプロセスがすごい。 類書として「響きの科楽」を読んでいるが、こちらのほうが入りやすい。リズムや平均律、協和音、周波数といった音楽に関するトピックを取り上げ、音楽と快楽のあいだにあるものを浮かび上がらせる。 いっぽう「音楽の科学」はかなり踏み込んでいる。音楽の定義から、楽曲と使う音の恣意性、「良い」メロディの考察、音楽のゲシュタルト原理、協和・不協和音、リズムと旋律、音色と楽器―――ほぼ全方位的に展開される。さらに、音楽を聴くときの脳の活性状態についての研究成果と、音楽に「ジャンル」がある理由、「音楽=

    「音楽の科学」はスゴ本
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/06/05
    こっちと迷ったけど値段が安かったのとさくっと読めそうだったので『響きの科楽』の方にした。
  • 分析美学の古典を読んで、ニコマスMAD動画の気持ちよさについて論じてみた!‐ニコニコインフォ

    4月に行われたニコニコ超会議2で、 「超文学フリマの同人誌を、ニコニコ静画で配信する」という企画が行われました!! 販売されたのは、なかなか普段目にすることのない評論や批評の同人誌などです。 現在も、ニコニコ静画で5月末まで販売中!(※購入したものはずっと閲覧できます) せっかくの機会なので、他の電子書籍サービスでは 売ってない同人誌を、読んでみませんか? ということで、購入できなくなる前に、おすすめのものをピックアップしちゃいます! で、ぜひぜひチェックしてみてくださいね!! まずは、これぞ評論・批評同人誌!という印象の 「筑波批評2013春」から紹介します! ◆筑波批評2013春 ニコニコ超会議2での発表ということもあり、「アイドルマスター」を題材にとり、 評論「天海春香は遊具となって揺動す」が掲載されています。 特にダンスに注目した内容で、哲学者であるグッドマン(同じ同人誌の巻頭特集

    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/05/24
    『フミカ1.5』復帰早よ
  • 『聴衆をつくる』その2: 研究ノート

    増田聡『聴衆をつくる』 2~4章です。 このに出てきたタイトルで、いくつか読みたいのがあったのですが、うちの大学にはほとんどないのばかりでした。 そういえば、スマートフォンに変えたので、色々便利で楽しくて、しばらくはまりそう…。 ---------------------------------------------------------------------- 2章では、ジャンルについてその恣意性を指摘し、ジャンルの機能とそれを生産する人々の欲望について述べる。 増田によると、音楽のジャンルは恣意的であるという。「ジャンルはその作品の『質』や成立根拠の別に基づいて分類されなければならない、とされる」(54)が、「ジャンル理論がどれほど厳密かつ体系的に見えようとも、作品群が持つ様々な『共通の特質』のどれを『質的標徴』とみなすかの判断によって、異なる分類体系へと編成されうる余地を

  • 増田聡『聴衆をつくる』その1: 研究ノート

    こんばんは。 すこし間が空いてしましました。 BSで放送してた核のドキュメンタリーとか、「ヒロシマナガサキ」っていうドキュメンタリーを見たりしたのですが、なんとなく記事にできず…。 「ヒロシマナガサキ」のほうは、トラウマの証言って感じで、トラウマの映像や画像もたくさん出てました。これ、近くの市民図書館にあったんですが、小学校や中学校の戦争教育で見せたりするのでしょうか。 文脈や、これにつける解説によって、受け取る側の印象がすごく変わるんじゃないかなと思いました。 今日は増田聡『聴衆をつくる』を読みました。 だいぶ前に先生に貸していただいたものです(すいません…)。 当時は事例以外あまり言っている意味がわからなかったのですが(意味がわかってないこともわからなかったのですが)、今になってやっと論旨がわかったのでした。 この感覚は、当時全く意味のわからなかったジジェクを、今になって読むと少しは通

  • theoretical theft: 増田聡『聴衆をつくる―音楽批評の解体文法』

    2011年9月3日土曜日 増田聡『聴衆をつくる―音楽批評の解体文法』 「愛着のディスクール」から遠く離れて 図書館で何げなく手にとったのだが、まえがきにざっと目を通し、これはぜひ通読しなければならないだろう、と感じて借りてきた。私がなぜ音楽の感想文を書けないか、或いは巷でいわゆる音楽批評と呼ばれている文章の多くに拒絶反応の混じった違和感を覚えてしまうのはなぜか、そういうことを説明しているであるにちがいない、と思ったのだ。その直感は概ね外れてはいなかった。著者の問題意識と私の問題意識が通じているというよりは、著者の問題意識が現代的かつ普遍的なものである、というべきだろう。つまり、音楽(批評)をめぐる現状に意識的な現代人であるならば、たいていの人にとって書は共感しうるテーマをめぐって書かれているはずだ、ということだ。 ロラン・バルトからの引用を孫引きする。 …音楽の注釈に悪魔祓いを施

  • 井手口彰典のウェブページ

    稿は、とりわけ卒業論文・修士論文等で同人音楽を取り上げようと考えている学生諸氏、また同人音楽を純粋に学術的視点から捉えたいとお考えの各位を読者に想定し、研究をすすめる上で重要になると思われる文献を紹介するものである。目次に挙げた第1〜4節では、同人音楽と直接ないし密接な関係を持つ文献を個別に取り上げ解説を加えた。各文献は節単位で年代順(旧→新)に並べているが、同年代内においては画一的なルールを設けず内容的なまとまりがよいよう配列している。これらに対し第5節では、同人音楽の文脈からは若干離れるものの研究に際し一読を勧めたい関連文献をテーマに沿って自由に取り上げた。無論、それぞれの区分けや順序付けは各文献間の内容的な優劣を示すものではない。 なお、稿で言及する文献のピックアップに際しては、書店や大学図書館等を通じて入手・参照が可能なものに限定した。入手が困難な同人誌等については稿では取り

    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/03/28
    “「同人音楽」関連重要文献レビュー”
  • 強姦、ミステリ、そして倫理。―『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI』 - 脳髄にアイスピック

    今から約一年ほど前にHJ文庫大賞にて『せんせいは何故女子中学生にちんちんをぶちこみ続けるのか?』という作品が奨励賞を受賞したとき、僕は大いに落胆したものだ。 「一見過激そうなタイトルをつけてはいるものの、どうせそれは単なる言葉遊びで、問題作と謳いながらも結局内容は毒にも薬にもならないラブコメなんだろう? そういうのはもううんざりなんだよ」 それから一年の時が流れ、とうとうその問題作が発売された。流石にタイトルは変更されたものの、これはこれでろくでもないタイトルである。「こんなろくでもないタイトルをつけて、いったい中身はどんなもんなんだろうね」と手に取ってみたら主人公が当に強姦魔で、物語開始時点ですでに中学生たちを強姦していた…………ああ、こういうの有りなんだ。ごめん、舐めてた。 この記事の人みたいにぜってーブラフだと思ってたわー。いやいやいやってか強姦魔って。あれかな? HJ編集部はGA

    強姦、ミステリ、そして倫理。―『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI』 - 脳髄にアイスピック
  • 【読書感想】統計学が最強の学問である ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    統計学が最強の学問である 作者: 西内啓出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/01/24メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 209回この商品を含むブログ (127件) を見る 統計学が最強の学問である 作者: 西内啓出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/01/28メディア: Kindle版購入: 9人 クリック: 25回この商品を含むブログ (26件) を見る あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。 どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、現代社会で強まる一方である。 「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、はたしてどれだけの人が、その当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。 書では最新の事例と研究結果をもとに、基礎知識を押さえたうえで統計学の主要6分

    【読書感想】統計学が最強の学問である ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 読んだ。 - 死に舞

    ほぼについてメモっているブログなのに、このカテゴリーは無意味になってきた。やっぱはやくはてなから引越しする!(でも書評だけははてなダイアリーつかうかもしれん。) 脳は美をどう感じるか: アートの脳科学 (ちくま新書) 川畑 秀明 神経美学については以前、このシンポジウム(http://www.gcoe-cnr.osaka-u.ac.jp/?p=2954)に行っていたし、大体どういう研究しているのかは知っていた。だが、ちゃんととか論文読むのは始めてで、こういう新書は格好の一冊だ。 しかし残念ながら、全体としてはそれほど面白くもなく、内容も雑駁としていた。これは仕方ないことかもしれない。というのも「書のねらいは、あくまでも、アートの魅力を改めて感じてもらうのと同時に、脳科学に面白さを感じてもらうことだ」と書いているように、どちらかといえば、脳科学の入門的な部分が多い。そして実際に心理学の

    読んだ。 - 死に舞
  • 川畑秀明『脳は美をどう感じるか』 - logical cypher scape2

    神経美学の一般向け紹介の。 似たタイトルのとして、セミール・ゼキの『脳は美をいかに感じるか』があるが、ゼキは川畑の師にあたるらしい。 筆者の専門は心理学であるとのこと。 神経美学とは、脳科学的アプローチによって芸術鑑賞や制作について迫るというもの。芸術として扱われるものは、書においては、基的に絵画。 各章ごとにテーマが分かれていて、ちょっと雑学集っぽくなっている。心理学で知られている○○効果が、絵画の鑑賞や制作においてはこういうところで見られるというようなことが、いくつも並んでいる感じ。 第一章 アートの脳科学とは何か ロスコ・ルームでの筆者の体験の話から。ロスコの絵と、トロクスラー効果 ゼキ「優れた芸術家は、優れた神経科学者である」(脳の振る舞いを生かした表現をしている) 絵画鑑賞時の視線の動き 視線方向についての実験(視線方向にあるものにより注意が向かう、また、より好ましく感じ

    川畑秀明『脳は美をどう感じるか』 - logical cypher scape2
  • 本が好き! Book ニュース

    Bookニュースをリニューアルしました! 新しいデザインでより読みやすくなったと自負しております。 http://www.honzuki.jp/news/ 今回のリニューアルに伴い、RSSのURLも変更になりました。 リーダーなどにご登録してくださっている場合は、 お手数ですが併せて設定の変更をお願いいたします。 http://www.honzuki.jp/news/?feed=rss 今後も、マニアックな情報を配信していきますので、 よろしくお引立てくださいますようお願いいたします。