【5月27日 AFP】スイス連邦工科大学ローザンヌ校(Ecole Polytechnique Federale de Lausanne、EPFL)の研究チームは、長寿遺伝子の影響に注目し、基本的な抗生物質の投与で線虫の寿命を60%延ばすことに成功したとする研究結果を22日の英科学誌ネイチャー(Nature)で発表した。研究チームは、この研究で加齢の謎の解明に一歩近づいたとしている。 同じ生物種の中で一部の個体が他の個体よりも長生きする理由を解明することを目的としたこの研究。研究を主導したEPFLのヨハン・アウウェルクス(Johan Auwerx)氏によると、線虫たちは単により長く生きただけではなく、同時により健康だったことにも言及している。 研究チームはまず、細胞の「エネルギー工場」ともいえるミトコンドリアをマウス研究を通じて調べ、そこで遺伝子発現の速度によって寿命に影響を与える3つの遺伝