首都圏を中心に「ハッピースマイル」の名称で保育所や放課後に児童を預かる学童クラブなど計二十九施設を運営している「エムケイグループ」(東京都豊島区)は三十一日、資金繰りの悪化による経営難を理由に、全施設を閉鎖した。七カ所の保育所の運営は、早ければ四日から別会社に移行。残りの保育所の利用者は、自治体や民間保育園に受け入れを要請するという。 同社は東京と埼玉、神奈川、兵庫の一都三県で保育所などを運営し、約三百人が利用。自治体独自の認証制度によって、補助金を受けている施設も多い。既に十月末に、十一月分の保育料などが利用者の口座から引き落とされているが、返金する方針という。 初見雅人社長の弟の司副社長によると、同社は七月ごろから、社員への給与支払いの遅れがあり、十月中旬にメーンバンクが銀行口座を凍結。一度解除されたが、二十七日に再び凍結された。融資も断られて、三十日に全施設の閉鎖を決定。同日夜から翌