東京都が28日に発表した4月1日現在の人口推計は1395万7179人と前年同月より2万5443人減った。減少幅は、4月としては1994年以来、過去2番目の大きさ。都の人口は3カ月連続で前年割れとなっており、新型コロナウイルス感染拡大の長期化による人口減の流れが浮き彫りになった。 4月の人口が前年同月比で減ったのは、バブル崩壊の影響が残る96年4月以来、25年ぶり。背景には、新型コロナの感染拡大とともに都外に転出する人が増えたことがある。 都の推計によると、3月中に都外に移った日本人は6万7007人と前年同月比で6019人増えた。一方で、都内に住居を移した日本人は前年同月比5224人減。例年3月の東京は進学や就職で人口流入が大きく増えるが、流入の鈍化が顕著となった。 今回の結果について、みずほリサーチ&テクノロジーズの岡田豊・上席主任研究員は「約2万5000人もの減少は一つの町の人口規模に匹