日本のMMT(現代貨幣理論)のファンたちは、公式入門書といわれるL・R・レイ『現代貨幣理論』の翻訳が出たので、MMTに対する批判が姿を消したなどといっているらしい。しかし、現実はまったく逆で、いよいよMMTのブームも秋風とともに下火になりつつあるようだ。 文句を言わなくなったのは、翻訳を手にしてみたけれど、お手軽に書かれた日本人による入門書に比べると、何を言っているのかさっぱりわからず、批判の材料すら見つけるのが面倒くさいと思ったのかもしれない。あるいは、ちゃんとした理論書かと思っていたら、酒場で自慢げに「政府はいくらでも金が出せる」「財政赤字はないと同じだ」と論じていた酔っ払いと同じことしか書いてないので、あきれ果てたのではないだろうか。 簡単に私の感想を述べておけば、翻訳が出て寝っ転がって読めるようになると、最初から希薄だった有難味もオーラもまったく感じられなくなり、薄っぺらな断言癖の
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