昨日、エイズ診療拒否する医療機関が多いことを指摘して、「応召義務違反だ、けしからん」というお怒りの言葉を複数もらいました。お怒り、ごもっともなのですが、話はそう単純ではありません。このへんの事情をご存じない方は若い感染症屋にも多いと思うのでちょっと解説。
仮に事前確率1%の場合、感度70%特異度99%の検査で陽性だと事後確率は41.4%半分以上間違いです。陽性でも感度は関係あるのです。いいですか。疑ってない無症状の人にコロナPcRしちゃダメですよ。
政府、首相、厚労省、専門家会議、専門家有志の会?、クラスターなんとかと、さらに感染研?など意思決定ボディのクラスタ化が著しくて、どこまでが科学の議論で、どこまでが本音で、どこからが行間読めよ的ネタで、どこまでは一致団結で、どこからが面従腹背なのかも分からない。
出た、空気を醸造して「みんなそれでいいよな、仕方ないよな」となってからゴーサインを出すやり方オリンピック延期もこれでした。ただしこの方法で出た遅れの損失は大きい。 https://t.co/XScv61WNss
太平洋戦争のときと同じ。「最良の形で負ける」方法を吟味するのはいつも大事。「まだ持ちこたえてる」「まだ耐えられる」と引きずって、これ以上ない最悪な形で負ける悪癖がまた、、、
申し訳なくはない。病人が謝罪しなくてよい文化を。 https://t.co/ZsRwY7vlFG
感染症専門医と「専門医じゃない人」みたいな対立構造を作るのには感心しない。PCRについてはシンプルなEBMを知ってれば別に専門医じゃなくても議論はできる。感染防御については学会専門医もほとんど素人な人が多い(看護師のほうがずっとよい)。「人」ではなく「言葉の中身」で吟味すべき。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く