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フミコフミオに関するrumbabaのブックマーク (55)

  • ブログが妻にバレました。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    「もしかしてあなたはフミコフミオですか?」 突然のからのメールは僕を震撼させるに十分なものであった。友人からの指摘で亭主の正体を知らされ、内容を確認したらしい。身の回りのことを書いている日記なので、身近な人が見れば、そりゃ、バレる。の画像も少しだけ掲載されているし。のメールは、絵文字やアラフォーには読解が厳しい表現が多用されていて眺めているだけで疲れるので電話。「フミコフミオという人のことを知っているかな?」いちど使ってみたかったZガンダムの名台詞。最近夫婦で観直しているのだよZガンダム。「プライベートや私の画像や裸ネクタイ画像をああいう形でインターネットに公開した馬鹿な人です…恥ずかしくないの?」と。正確な評論だな。恥ずかしくないと思っていた行為でも、あらためて他人から真顔で恥ずかしいと指摘されると恥ずかしく思えてくるから不思議だなあ。恥ずかしい。恥ずかしさのあまり顔が赤い彗

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  • 東北を悲しめないけれども - Everything You’ve Ever Dreamed

    病院の帰りに電車に乗る。次々と窓にあらわれては消えていく町がどれも同じ顔をしている。一卵性双生児のようだ。チェーン展開のファーストフード、ファミリーレストラン、居酒屋、ドラッグストア、コンビニ。それらが違う街のほぼ同様の位置にあるからだ。ずっと神奈川で暮らしている。街々が細胞を均一にするウイルスに侵されるように同じ顔に変わっていくさまを見てきた。小学生の頃。近隣にチェーン店がやってくるたびに学校中が熱病にかかったような騒ぎだったのを思い出す。「おまえ西友いったか?」「西友すげーぞ」。熱病に対抗するワクチンの普及は早い。その後、街は発熱することなく迅速に着々とチェーン化は進んでいった。同じ顔をした街がふえていくなかでこの流れが当に正しいのかという不安と原風景が否定されているような寂しさを感じることもある。だが、世の流れだ。実際に便利だ。一度に一ヶ所で用は済む。24時間買い物が出来る。セン

    東北を悲しめないけれども - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 私の異常なお見合い・覇王伝 または私は如何にして独身の自由をかなぐり捨て結婚を決意するにいたったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    突然だが結婚することにした。来月から彼女と暮らす。籍を入れるのは来月上旬の予定。身内で不幸が続いているので、当面、式やパーティーはやらず、来年あたり、不幸のホップステップジャンプが無事着地して落ち着いたら、ささやかなパーティーをやろうと彼女とは相談している。プロポーズの言葉は二人だけの秘密。当事者以外が聞いても面白いとは思えないし。「結婚するかい?」「ハイ、キミとなら」。ね?面白くない。面白くないと言われればそれはそれで腹が立つが。 いままで彼女との結婚を考えなかったかといえばウソだ。僕は、語感からすると矛盾しているようなことを述べているように聞こえるかもしれませんが、筋金入りのインポテンツ。そんな病気を抱えたまま、嫁をもらうわけにはいかない。もし彼女に触れたとき、反応しなかったら彼女が可哀想だろう?。だから僕が病気に打ち勝ったとき、それがいつになるかわからないけれど、そのとき彼女がまだ僕

    私の異常なお見合い・覇王伝 または私は如何にして独身の自由をかなぐり捨て結婚を決意するにいたったか - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 超簡単!5分で手に入れる涼しい環境/または私は如何にして能率アップで定時にタスクを終え仕事をしながら性欲を満足させて健康な肉体を手に入れたか?- Everything You’ve Ever Dreamed

    まだ6月だというのに暑い日が続いている。そのうえ節電の影響でオフィスや店舗のクーラーは控えめに稼動させているところが多い。こんなんじゃ身体を壊してしまうし、仕事がはかどらない、と思っている人は多いのではなかろうか。特に男性は股間がかゆい人も多いと聞く。この高温多湿下で相当に悪化して苦しんでいるんじゃないだろうか。僕は、まあ快適というわけではないが、先人、といっても過去の偉人ではなく僕の祖父と父のことだけれど、そういった先人から伝えられた知恵を活かして、なんとか、まあ身体を壊すようなこともなく、仕事の能率も下げずに乗り切っている。けっこう拡散している知恵かもしれないが、知らない人のために僕が教えられた、簡単で、涼しく、仕事中に出来て、性欲も満たし、さらには8時間の睡眠時間も確保できるかもしれない知恵をここに記しておこうと思う。 1.準備するものはハサミかカッターだけです。会社のデスクにあるよ

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  • [日記]日本人の美徳を利用するモノ 23:27 2011-05-18 - Everything You’ve Ever Dreamed

    あなたは「風が吹くとき」という古いアニメ映画をご存知だろうか。僕が福島原発関連のニュースを見るたび聞くたびに想い出す「風が吹くとき」は核戦争を題材にした作品で、放射能に対する知識のない一組の老夫婦が次第に蝕まれて死んでいく様子が声高に叫ぶわけでもなく淡々としたタッチで描かれていた。当時、僕は中学生で、公民館にパイプ椅子を並べただけの即席映画館で「何もわからないで死んでしまうのはイヤだ」とワリと真剣に思う一方、これは映画、つくりものの世界のはなし、ましてやこの日でホウシャノウなんてありえない、と他人事のようなとらえかたをしていた。実際、時が経ち、携帯電話やインターネットが普及していき、情報が氾濫する世の中で、あの映画の老夫婦のように何もわからないまま、正確な情報を得られないような事態も、「風が吹くとき」のなか、作り話のなかだけのものだと自然に思うようになっていた。 でも現実になった。福島原

    [日記]日本人の美徳を利用するモノ 23:27 2011-05-18 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 私たちの国を覆う気持ちの悪さ - Everything You’ve Ever Dreamed

    なぜ、ただシンプルに「復興を支援しよう」とだけ言えないのだろう。テレビ、ラジオ、新聞雑誌インターネットといった媒体で流される東日大震災支援の言葉には、信じてる、信じよう、頑張ろうという言葉が並び、さらには、ひとつになろう、手をとりあおう、空は繋がっている、と続くときもある。そして締めはニッポンコール。そういうものを見せられるたびに違和感と若干の気持ちの悪さを覚える。信じる、信じないというのは心や気持ちの問題だ。信じるも信じないも人の自由。はっきりいえばこの国の力を信じる必要なんてない。必要なのは困っている人たちへの支援だ。人には思いやりの心というものがあって、今まさに被災地の人が悲しみとつらい状況のなかで暴動も起こさず秩序を守って示している。それは人間の持つ強さだ。ナニクソ。負けてられない。生きなきゃという。がむしゃらで。必死な。僕はそんな人間の強い力を信じて僕なりのやり方で支援してい

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  • 地震と我が家 - Everything You’ve Ever Dreamed

    東北で大きな地震が起こって一ヶ月。連日新聞の「亡くなられた方々」欄にはたくさんの名前が掲載され続け、原発は危機から脱せず、漁業や農業などへの二次的な被害を耳にするようになった。僕が暮らしているのは神奈川で直接的な被害はなかったが、節電の影響で今も街は暗い。募金を呼びかける声も見かける。たくさんの人が命を落としたことに愕然とする。4月7日午後11時32分。揺れた。強い。中断/再開。こうして地面が揺れるたびに長い戦いに思いを馳せてしまう。かつて僕と僕の家族が直面した、地震という強く無慈悲なものとの抗争を思い出してしまう。 16年前、阪神大震災が起こった。当時も神奈川に暮らしていたので一次的な被害はなかった。だが父は死んだ。自殺だった。遺書はなかった。けれども自分で仕事をしていた父が疲れきった顔で「神戸の得意先が潰れちゃったよ」と言うのを母が聞いていたので、将来を悲観して命を絶ったというのが家族

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  • 福祉の向こう側にいる悪 - Everything You’ve Ever Dreamed

    僕は品会社の営業課長、顧客は一般企業や官公庁から老人ホームまで多岐にわたる。今日はある社会福祉法人との商談だった。その法人は特別養護老人ホームをはじめとしたさまざまな福祉施設を運営していて、代表者である理事長は地元では名士として通っている人物だ。 老人ホームの事についての商談。何回かの面談を通じて、理事長の人柄や福祉に対する考えや熱意に触れるたびに「さすが名士だ」と感心したものだ。彼はいつもこんなことを言う。「この国の福祉は限られた予算でやっていて厳しい状況にある、ウチの施設の場合、入居者の方からいただいたお金や公的な補助金を職員一同無駄を切り詰めてやっているが余裕はない、頑張っているスタッフの待遇も良くしたいがままならない、私財を投じるにも限界がある」。彼は別れ際の僕にこう言って面談を締めるのだ。「福祉という事業の特性と実態をご理解いただいて」。<(価格を)勉強してくれ>というわけだ

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  • 私の異常なお見合いZ・または私は如何にしてAKBコスプレイヤーの策略にはまり式の日取りを決めるようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    桃栗三年柿八年、時間がかかるかもしれませんが頑張りませうとお医者さんがいってくれたがまさかここまで時間がかかるとは想定外、インポテンツ丸三年、桃栗超え、僕は柿。僕はギャルが好きなピーチジョン、マロングラッセ…ではなく、囲碁クラブで提供される柿ピー。ピーの明るさがやけに悲しい。酒を飲まずにいられない。 ノッピー☆の勇姿(2010年夏) そのうえ年末から公私ともにうまくいってない。上司にはさらに疎まれるようになったし、祖父は病に倒れた。日曜の夜。現状を嘆きピーピーめそめそひとり飲んでいると携帯が鳴る。見なくてもわかる。シノさんからのメールだ。シノさんは僕とお見合いをしたお嬢さんで母親の友人の娘さん。趣味コスプレとお人形と戦国時代。レイヤー時の名前はノッピー☆。バストはDカップ(推定)(当社比)。今年の大河ドラマ「江」はシノさんが愛している戦国時代を舞台にしている。その感想メール。メールの末には

    私の異常なお見合いZ・または私は如何にしてAKBコスプレイヤーの策略にはまり式の日取りを決めるようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 私の異常なお見合い・落日篇  または私は如何にして大人の病でたおれお見合い相手からメンズとのホモ関係を疑われるようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    血尿、つづいて、ゼリー状の物体がぬらぬら先端から噴出するようになったので、三年前から患っているEDが悪化したのかと恐慌して、泌尿器科に赴き診察を受けたのが一週間前。は、ヒニョーキカってなんか〜東欧の〜語感があるよね〜と軽口をたたき、モスクに似た睾丸をいじって不安な一週間をすごしたあと、たびたびの泌尿器科。厳しい表情のドクターから、不特定多数の異性と遊んだり、風俗にいきましたかと詰問されて動揺、二年ほど前に「電車でGO!」というイメクラにて「逆痴漢コース」で戯れた恥をカミングアウトしたが、そんな昔ではなく最近ですと一笑に付された。それから深刻な顔をしたドクターが口をひらいた。「フミコさん…聞いてください…」 受付で料金を払う際、患者さん顔色が悪いけれど大丈夫ですかと声をかけられ、それから、ふらふら、暮れなずむ街の光と影のなかを歩いて居酒屋に向かった。シノさんに会うためだ。これを聴くと元気にな

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  • 出社拒否していた上司があらわれた - Everything You’ve Ever Dreamed

    前回(id:Delete_All:20100826#1282797394) のつづき。行方不明になっていた上司が出社した。入院を理由に休み続け、病院名も教えず診断書も出さなかった部長だ。休んだ理由だけは覚えていたらしく、出社するなり、誰もきいていないのに右の脇腹を右手で押さえながら「傷口ンが…体力ンがまだン回復ンしてンねえ」と仏語調に呟いた部長の頭髪は、最前部こそ、油と皮脂で固めて巨大ダムを想わせる黒い壁を築き、その逞しさたるや、部長健在を誇示するかの如くであったが、全体的にはバーコードと呼ぶにはたいへんに心許なく、ダムに沈む過疎村の上空をまばらに走る送電線のように寂しげで、周囲に「老いられたな…部長…」と思わせた。 部長は菓子折りを小脇に抱え、「迷惑をかけたな…お菓子のホームラン王ナボナを持参して社長に報告に行かねば…」といってから社長室へ向かっていった。声が小さく弱々しいのが、すこしだ

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  • 上司がキレちゃった。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    真夏に四月バカがあるとは今の今まで僕は知らなかった。営業二課課長である僕の上司にあたる営業部長が会社に来なくなった。最後に姿を見たのは僕とやりあった聴聞会だ。そのとき部長は、事業のひとつから手を引かされたのにもかかわらず、僕を徹底的に殲滅したと思ったらしく、「俺は明日から夏季休暇をとる」と胸を張って宣言していた。以来、出社拒否。五日ほど経過したときは、まあ部長はカレンダーも、数字も、読めないから仕方ないね(ウチの夏季休暇は三日間)、部長の妨害がないから仕事もサクサク進むし、顧客から部長へのクレームもなくていいねとみんなで笑っていた。 一週間後、部長から連絡がはいった。 部長は、身体に石がつまったので入院する、石が全身に飛び散らないよう手術しなければならないと告げた。脳が石ころ化しているのはわかっていたがまさか身体まで…愛人がいるらしいからアチラは石のようなんだろうが…だがしかし…と絶句と鼻

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  • 私の異常なお見合い・回天篇 または私は如何にしてお見合い相手と温泉旅行に行き、そのスッピンをネットに公開するに至ったか - Everything You’ve Ever Dreamed

    鎌倉駅前の居酒屋で、「わたしはロックンロールを愛している」と英国言語で胸に書かれたTシャツを着たシノさんに、僕は、生ビールを飲みながら会社や身体の不調について愚痴っていた。シノさんは僕のお見合い相手で、趣味はコスプレと戦国時代、バストは推定Cカップの26歳秘書課勤務のお嬢さん。「発起して会社で立ち上がれば叩かれる。勃起させようと甲斐性で叩いてもピクリとも…もうだめ…あ、中ジョッキ追加」夏バテして痩せてしまったシノさんの胸のロックンロールが萎んでいるようで、なんだか僕をもの哀しい気持ちにさせた。黙って話を聞いていたシノさんが担いできた楽器ケースからノートパソコンを取り出しカタカタやりだした。「あの〜何をなさってるんでしょうか?」「フミコ君がもう、会社に行かなくていいようにする」「シノさん何をする気ですか?」「断腸の思いで槍を売って君の…当面の…一年分の生活費を捻出します。ヤフオクですう〜」「

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  • 昨日、上司にキレた。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    わりとクソな会社で働いているなかで、唯一やりがいのある仕事だと感じている仕事、胸を張れる仕事がお年寄りや障害をもつ方に事を提供するビジネスで、あまり利益をもたらすビジネスではないせいか、忌々しい部長は、「あんな陰気な商売」「たいして儲からない」と、ことあるごとに文句をいっているのだけど、昨日、営業で同行した、とある施設で、お年寄り向けにべやすく加工調理した品を施設側の人に試してもらう際に「こんなゲロみたいなもの、俺はべられない」と言い放ったのには、気で頭にきた。 それほど大きな声ではなかったが狭い部屋で試していたのでその場に居合わせた人の耳には届いたはずだ。相手の人も、聞こえないふりをしてくれたけれど、明らかに、一瞬目を見開いていた。部長は問題のある人間だとは思っていたけれど、それは幼稚っぽさからくるもので根っこの部分は腐っていない人間だと僕はどこかで信じていたので、今回の裏

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  • twitterで知り合った友人が亡くなった - Everything You’ve Ever Dreamed

    彼女とはツイッターで出会った。共通のフォロワーがひらいた飲み会で初めて顔をあわせた。二月の東京だった。彼女が、僕の日記(つまりここだ)が面白いと言うので、調子にのり、ああ、よく言われますと冗談のつもりで言い返すと変なものを見るような目をしていた。それが彼女との最初だった。そして、それが最後だった。彼女は死んでしまった。 訃報をきいてすぐに僕は彼女のツイッターのホームをひらいた。「つぶやき」は五月を最後に終わっていた。終わりのほうは体調不良をほのめかす発言の頻度が増えていた。僕はまったく気付いていなかった。彼女は、彼女の言葉、彼女に気付かないまま流れていく世界を眺めてどう思ったのだろう?そして、不安を感じさせる言葉のあいだあいだには、健康になりたい、元気な体が欲しい、という願いの言葉があった。 仲間たちと彼女の通夜に行った。ツイッターで出会い、インターネットの向こうで知らないうちに病に斃れて

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  • 宅急便配達は二度ベルを鳴らす - Everything You’ve Ever Dreamed

    この日記は平成22年5月末に書かれた。ごく私的な愛の記録であるので、公開するつもりはなかった。だが、この地上で僕と同じような立場にある人の一助になればと思い、公開することにした。 **** 昨今の日の夏はたいへん蒸し暑く、過ごしにくいので、地方都市生活者の端くれである僕は、病めるときも、健やかなるときも、郊外のホームセンターで極めて安価に流通販売されていた木製スノコのうえで生活している。自慰行為も例外ではない。いやむしろ、しゅかしゅか自己発電中、心拍数ははね上がり、多少の発汗では放熱しきれないほど体温は上昇する。だから僕は夏季の体調管理について助言を求めてくる同僚営業マンに、課長という立場からではなく、ひとりの男としてオナニー・オン・スノコを推奨している。あの日の僕もオン・スノコ。EDを患っている僕はワールドカップ公式球のような名前を持つ錠剤バイアグラを服用して、覇っ。一人で鬨の声をあげ

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  • 午後七時、僕の部屋に明かりが灯る - Everything You’ve Ever Dreamed

    漁師だった母方の祖父は小柄なくせにとにかく腕っぷしが強くて中学を卒業するまで僕は腕相撲でまったく敵わなかった。もっとも、漁師だったのは僕が産まれるずっと前のことで、陸にあがったあとは普通に会社勤めをしていたし、人もあまり思い出したくないのか、漁師時代のことにはほとんど触れようとしないので、ときどき母親と叔父の会話から垣間見える程度で、祖父の漁師時代のことを僕はよく知らない。小学生のころ、夕暮れどきに一緒に海岸を散歩していた祖父が灯台をみつめて、ただひとこと、「あの灯りを頼りに」とぼそっと呟いたのを聞いたことがある。そのときの祖父の眼は、夜の海と同じ色をしていた。中学、高校と進んでいくにつれ、腕っぷし自慢の祖父が僕や弟に腕相撲を仕掛けてくることはなくなっていった。 腕っ節が強いイメージが刷り込みのように焼きついてしまっているので、祖父が最近ちょっとおかしい、忘れっぽくなったと親戚から聞かさ

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  • 家なんて売ってしまえばいいと僕は言った。 - 2010-05-30 - Everything You’ve Ever Dreamed

    我が家は関東大震災の直後に建てられた。親父が亡くなって、すこし落ち着いたころだと思う。そんな古い家に我慢できずに、僕は母に言った。「こんな古い家なんて売りに出してさ。新しい町でやりなおそう。鎌倉って高く売れるらしいしさ」。母は、そんなうまくいかないでしょ、といって聞く耳を持たなかった。そのときは笑い話の枠を越えずに終わった。けれども僕は気だった。一家の大黒柱を失って不安でたまらなかったのだ。将来を考える余裕はなかった。古い家は、これくらいのことで情けないとでも言っているようだった。不甲斐ない僕に圧力をかけてくるように思えた。人生が川なら、僕は、その深さを恐れて、何もできず、いや、何もしなかったのだ。ただ、闇雲に、楽な方法を探していたのだ。重圧を、古い家を川底に沈めれば、足が届くようになると錯覚して。 ある晩、僕がアルバイトから帰ってくると、卓のうえに手紙が置いてあった。母はパートに行っ

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  • 他人の愛人と密会しました - Everything You’ve Ever Dreamed

    連休最後の夜のことだ。スノコの上でトランプの七並べに興じていた僕にゴーストが囁いた。《愛人と会いなさい…愛人と会いなさい…》。声が枯れていて咄嗟にわからなかったがゴーストではなく母親の声だった。僕のらくらくホンにははっきり聴き取れる機能がついているのだけど、しっかりしている僕にははっきりいって邪魔な機能、無駄なものまで聴こえてしまう。母の鼻息。母の鼻毛のざわめき。母の背後に流れるカラオケ。ま、ゴーストになられても困るのだが。インポテンツとの戦いで疲弊した僕には葬式を出す経済力も精神力も備わっていないからだ。 母の話を要約するとこうだ。母には親友がいる→親友には35年連れ添った旦那がいる→その旦那が突然死んだ→死因はわからない→死んだ場所が悪い→【試験に出る】場所愛人のマンション→【過去問】腹上死かもしれない→腹上死の可能性は捨てきれないが親友が狂乱→腹上死としか思えないが親友の狂乱はおさま

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  • 新・ブログが総務部長バレした課長がスーツを脱ぎ捨てて会社の暗部を告発するよ またまた - Everything You’ve Ever Dreamed

    インタビュアー(以下 淫田) みなさんこんにちは。「社畜専科」の時間です。今週も先週(id:Delete_All:20100513)に引きつづきフミコフミオさんをゲストにお招きしております。今週は、どんな重大な告発が氏の口から出てくるのでしょうか。それでは自己紹介をお願いします。 フミコフミオ(以下フミコ) あ、ども。営業部で課長をやっている36才です。「11PM」と「トゥナイト」なら「11PM」派です。僕はもう、会社を辞めるかもしれないな。 80年代ファッションで挑発する氏。「80年代を隠し味でさらりと見せてあげるのがなんとなくクリスタル」子供のころ原宿で見た光景をフミコフミオ氏は忘れることができないという。 淫田 なにかありましたか? フミコ また総務部長から呼び出されたんだよ。まあ、例の件でかなり総務部長は追い詰められているからね。 淫田 フミコさんに不正を強要して、ニセ交際費として

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