統計学の中でも特に頭を悩ませることの多い「p値(有意確率)」と「有意水準」。 有意水準は「ある仮説を否定した判断が誤りである確率 \(P(H_0|reject)\) 」と誤解されがちですが、実際には両者は大きく異なる値です。 有意水準は第一種の過誤確率、つまり「帰無仮説が正しい場合に、誤って帰無仮説を棄却(否定)してしまう確率 \(P(reject|H_0)\) 」を意味します。 有意水準5%とは仮説が正しい場合にこの手順を多数回実施して検定を行うとき、間違って帰無仮説を棄却する割合が5%であるという意味であり、特定の判断が間違っている確率が5%ということではない。 出典:改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎(東京図書)p144 かなりややこしい部分のため、誤解されることも少なくない用語ですが、統計的仮説検定を行う上で非常に重要な存在です。 今回は、そんなp値(有意確