駐車場に車停めようとした時、 どこから現れたのか 痩せこけた顔色の悪い毛深い青年が車に近づいてきて、 助手席の窓をドンドンドンドン 叩いてきたんです。 ええっ 何? 窓を開けたら 「危ないじゃないですか もう少しで引かれるとこでしたよ」 「ええっ僕が引こうとした?」 「はい 危なかったです」 はぁ? 知らん知らん全く見かけてない そもそも危なかったら 僕も気づくわ って思いながらも 窓をドンドン叩く行為とか 目つきや雰囲気がちょっと危ない奴かな って思い、 「それやったら ごめんねー」 って謝ったんです。そしたら 「今度からお気をつけ下さい」 と言って 去っていきました。 いや、なんやねん、 こわいこわい だいぶおかしい奴やん。 ん?待てよ… もしかしたら… まさか… その日、部屋の玄関に土色した大きい蜘蛛が居たんです。 びっくりして思わず ほうきで蜘蛛を払い除けたら 車の下に入ってしまい