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経済学とbookreviewに関するs_moriのブックマーク (10)

  • 限定合理的な行動の理論 - 『行動ゲーム理論入門』

    ★★★★☆(評者)池田信夫 行動ゲーム理論入門 著者:川越 敏司 販売元:エヌティティ出版 発売日:2010-03-17 クチコミを見る ゲーム理論は誤解されやすい。まず、その名前がよくない。チェスなどのゲームの必勝法のように見えるので、「ビジネスに勝つゲーム理論」という類のがよくあるが、こういうを読むのは無駄である。それは人間がどのような戦略的行動をとるかについての実証的理論であり、どう行動すれば勝てるかについての理論ではないからだ。その内容も、歴史的に変化してきた。 ゼロ和ゲーム理論:フォン=ノイマンが1928年に発見した理論。チェスのような一方が勝つと他方が負けるゲームには、必ず解が存在することが証明された(これをツェルメロが証明したというのは誤り)。 協力ゲーム理論:フォン=ノイマンがモルゲンシュテルンとの共著で構築した、難解で役に立たない理論。ゼロ和n人ゲームになると、経済学

    限定合理的な行動の理論 - 『行動ゲーム理論入門』
  • 資本主義という不平等で有害なシステム - 『歴史入門』

    歴史入門 (中公文庫) [文庫] 著者:フェルナン・ブローデル 出版:中央公論新社 ★★★★☆ 書の原題は『資主義の活力』。著者の『物質文明・経済・資主義』の内容を要約した講演だ。原著は、いわゆるアナール派を代表する古典として知られているが、訳で全5巻4万円の大著を買うのは大変なので、その内容を手軽に知るにはいいだろう(文庫による再刊)。 資主義というのは、多義的に使われる厄介な用語だ。これをマルクスの言葉だと思っている人もいるが、彼は一度もKapitalismusという言葉を使ったことはない。これを最初に使ったのは、20世紀初頭のゾンバルトやウェーバーである。一般には市場経済と同じ意味に使われるが、著者は両者をまったく違うシステムととらえ、現代社会をこの異質なシステムの複合と考える。 市場経済というのは明確な概念である。それは経済学の教科書に書かれている等価交換システムで、最終

    資本主義という不平等で有害なシステム - 『歴史入門』
  • へぇ、そおだったんですかぁ - くまくまことkumakuma1967の出来損ない日記

    「ダメな議論」というが世界の片隅で人気を博しているらしい。 http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20061103#p1 買って読んでみているが、しょっぱなから躓いてしまった。 「『人間は皮膚呼吸している』という常識は科学的には誤り」なんだそうだ。 ちょっと調べてみるとその根拠は「人間は両生類ではないから」となっていて、よくわからない。そこでウェブを検索して、どういう根拠でそのようになっているのか調べてみた。 皮膚科医が回答を与えているものが多いようだが、いずれも直接に人間が皮膚呼吸しない事を証明する実験に基づいてはいなかった。 皮膚呼吸否定派に特徴的なのは、まず、皮膚から二酸化炭素が出てくる事、これは認めていることだ。でも呼吸してないんだってさ。いや、出口があるんなら呼吸の一部だろうとは思うんだけど、排出オンリーだから呼吸じゃないそうだ。これはかなり困

    へぇ、そおだったんですかぁ - くまくまことkumakuma1967の出来損ない日記
    s_mori
    s_mori 2009/07/11
    飯田泰之「ダメな議論」
  • [経済]駒村康平『大貧困社会』- Economics Lovers Live

    ここ数年読んだ新書の中でもベスト5に入るきわめてすぐれた著作。構造改革路線(小さな政府と規制緩和=トリックルダウン方式)への対抗軸を出しているし、書ではほとんど重視されていないが、マクロ経済政策(リフレ政策)とも調和できる見解だと思う(マクロ関係が弱かったり間違っているように思うがそれはこちら?で修正できると思う)。 僕はリフレ政策でマクロ経済政策を転換しないと、いかなるセーフティネット政策のレジーム転換も失敗すると思っているので、その意味でも書のような「大きい政府、格差縮小」を目指し、かつ世代間対立を深刻化させないでソフトランディングするためには、いまの(資産価格をターゲットにした日銀行の事実上のデフレ政策を転換する)リフレ・レジームが必要だと考えている。 ちなみに日ではなぜか誤解されてるけれども、小さい政府=規制緩和というのは間違った認識で、労働者や社会的弱者を厚く保護する=大

  • 致命的な思いあがり - 池田信夫 blog

    雨後のタケノコのように出る「大恐慌」を立ち読みしてみると、ほとんどが「アメリカ金融資主義の破綻」→「新自由主義は終わった」→「思い切った景気対策を」といったお手軽な論理展開で、これなら池尾・池田も製品差別化できそうだ。書を読めば、そういう「ネオリベ批判」がいかに下らないかがわかるだろう。 書はハイエクの最後の著作だが、これまで邦訳が出ていなかった。それは書がどこまでハイエクの著作なのかについて疑問があったからだ。ハイエクは健康を害していたため、彼が書いたのは未完成の草稿(未公開)だけで、それをW・バートリーⅢ世が編集したのだが、このとき編者が大幅な改変を加え、しかもそれを明記しなかったため、どこまでがハイエクの著作かよくわからなかった。ただ最近の研究では、大筋ではハイエクの了解を得ており、それほどひどい改竄は行なわれていないとされる。 内容の完成度は高くないが、90歳に近か

  • The Theory of Corporate Finance - 池田信夫 blog

    著者のもとで博士課程にいた研究者の話によると、著者は「普通の人の10倍のスピードで仕事をする」そうだ。もちろん質も高く、彼の書いた産業組織論の教科書やFudenbergと共著のゲーム理論の教科書は、いずれも古典である。書も、企業金融や企業統治の教科書の世界標準となるだろう。まだ第1章「企業統治」しか読んでないが、最近の出来事と少し関連がありそうなので、紹介しておく(一部は版元のホームページからダウンロードできる)。 著者の立場は、いかにして企業価値を最大化し、それを株主に還元させるかという「狭い意味での企業統治」を論じるものである。「ステークホルダー」とか「社会的責任」などの問題は、契約や法で解決すべきで、企業経営にそういう色々な利害関係者を入れると、利益相反が生じやすい。 経営者のモラル・ハザードを防ぐには、ストック・オプションのような形で株主と経営者の利害を共通にする方法と、モニ

    s_mori
    s_mori 2009/01/28
    池田信夫
  • 東洋経済オンライン

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    東洋経済オンライン
  • デヴィッド・マースデン「雇用システムの理論 社会的多様性の比較制度分析」(1) - 備忘録

    雇用システムの理論―社会的多様性の比較制度分析 作者: デヴィッドマースデン,David Marsden,宮光晴,久保克行出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2007/05メディア: 単行購入: 3人 クリック: 62回この商品を含むブログ (10件) を見る 周知の事実であるが、企業の人事管理制度や給与の仕組みは、国や社会によってさまざまなものがある。こうした多様性を充分に考慮しない提言や論考は、現実の社会において、その効率性や安定性を損なうことになることはいうまでもない。例えば、経済学の理論では、労働者が受け取る報酬は、その労働の限界生産力 によって決まってくる。実際には、賃金や価格には粘着性があり、労働者の受け取る報酬が限界生産力によって即時に調整されるわけではいないことは、その理論を扱っている経済学者を含めて誰もが知っている。しかし、そうしたことだけではなく、そもそも労働者

    デヴィッド・マースデン「雇用システムの理論 社会的多様性の比較制度分析」(1) - 備忘録
    s_mori
    s_mori 2008/12/21
    0次同次コブ=ダグラス型生産関数のもとで各生産要素は限界生産力に等しい報酬を得てちょうど分配されつくす、っていう話が頭にこびりついている。勉強しよう。。
  • 404 Blog Not Found:予想以上に合理的! - 書評 - 予想どおりに不合理

    2008年11月22日06:00 カテゴリ書評/画評/品評Art 予想以上に合理的! - 書評 - 予想どおりに不合理 早川書房東方様より献御礼。 予想どおりに不合理[増補版] Dan Ariely / 熊谷淳子訳 [原著:Predictably Irrational] 書評は増補版前のもの 季節柄、「今年のベストN冊」をあちこちからたずねられるのだが、土壇場で経済学のベストが来ましたよ。これがなければ経済学はThe Black Swan(邦訳まだだよね?)を推すつもりだったけど、面白さもさることながら、役立ち度ではなおのこと書に一歩譲る。 書を読まずして、2009年を迎えるべからず! 書「予想どおりに不合理」は、行動経済学の入門--でもあるが、それに留まっていない。書の魅力は、「なぜそうなるのか」を説明するに留まらず、「ならどうするべきか」まで踏み込んでいるところにあるのだから

    404 Blog Not Found:予想以上に合理的! - 書評 - 予想どおりに不合理
    s_mori
    s_mori 2008/11/24
    行動経済学
  • 金融危機を理解するための15冊の本 - 池田信夫 blog

    雑誌から「今年の収穫」というアンケートが送られてくる季節になった。今年ブログで紹介したをチェックしてみて、今年の後半はほとんど収穫がないことに気づいた。たぶんアメリカ発の金融危機のスケールが大きすぎ、かつそれを正確に分析したがまだ出ていないためだと思う。そこで、とりあえず今の段階で現状を理解するのに役立つと思われるをリストアップしてみた:Black Swan 市場リスク:暴落は必然か When Markets Collide The Age of Turbulence 現代の金融政策 Essays on the Great Depression The Great Contraction すべての経済はバブルに通じる 資主義は嫌いですか なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか Bad Money Fixing Global Finance Globalizin

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