ゲームのR&Dは一般に大手ゲーム会社で実施されます。しかし、ことバーチャルリアリティ(VR)の分野ではコミュニティが先行するという、これまでのゲームの歴史にはない、逆転現象がおきています。 理由は簡単でオキュラスリフト(Oculus Rift)やプロジェクトモーフィアス(Project Morpheus)といったデバイスに注目が集まっても、市場が存在せず、マネタイズができないからです。いわば今のVRは無線技術の創世記にアマチュア無線家が技術を開拓したように、コミュニティによる知見蓄積が先行している希有な分野だといえるでしょう。 CEDECで実施されたパネルディスカッション「オキュラスパネル・ディスカッション 〜オキュラスリフトを用いたゲーム開発〜」は、こうしたコミュニティの知見がプロのゲーム開発者に対して共有された好機となりました。 左から石井勇一氏(Seeding Sofech代表