よい生徒になれるかどうかは「生徒になる技術」で決まる。これは成長にとても重要で、まず良い生徒になれなければ教えてもらうことが浸透しにくいし、周囲もその人に教えようという気にならない。長期的には学習効果に相当な差がつく。良い生徒はそれぞれ個別の学びを統合して「学び方自体」を学べるようになる。学び方がわかれば応用が効く。 マッサージは一方的に受けているように見えるが、実は受ける側の身体の扱い方によって効果が変わる。マッサージがうまくない人は、身体が強張っていて、刺激に対し力が入り抵抗する。一言で言えばマッサージを受けるのが下手な人間は力を抜いて、委ねることができない。悪い生徒はこれに似ている。 良い生徒になる第一の条件は委ねることだ。大人は経験を持っている。経験から来る癖や価値観ははその人のらしさを形成しているが、同時にそれは何事もその癖に持ち込んでしまうということでもある。委ねるということは