AppleはWWDC23でプライバシーの扱いについての大きな変更を発表した。2024年春以降、Privacy Manifestsに対応していないアプリは新規申請・アップデート審査時にリジェクトされてしまうようだ。 「2024年春」が具体的にいつかは不明だが、2024年3月と仮定すると、期限はすでに4ヶ月を切っている。土壇場で慌てないために、本記事では私が個人開発しているアプリを使って、Privacy Manifests対応のプロセスを紹介する。 後述するが、Privacy Manifests対応とは「アプリ」と「SDK(ライブラリ)」の両方の対応が必要になる。本記事では「アプリ」での対応をメインに書いている。「ライブラリ」のプライバシーマニフェスト対応状況については、別途「サードパーティSDKのPrivacy Manifests対応状況を調査した」にて書いているので、こちらも参考にしていた
私が開発中のアプリで利用しているライブラリのPrivacy Manifests対応が一通り完了したため本記事の更新は終了する。最終更新日は2024年4月27日時点となっている。 すべてのiOSアプリは2024年春までにPrivacy Manifests対応を実施する必要がある。Privacy Manifests対応とは、簡単に言えば「アプリ」と「サードパーティSDK(ライブラリ)」の両方に PrivacyInfo.xcprivacy を追加することである。 少し前に個人開発しているアプリでPrivacy Manifests対応をおこない、作業内容を以下の記事にまとめた。以下の記事はアプリ側に寄った内容である。 2024年に入り、ライブラリ側でもPrivacy Manifests対応が進み始めている。一通りの情報が出揃ったためだろう。よく使われているライブラリに関しては、Appleが名指しで
プライバシーマニフェスト対応 iOSエンジニアの入江です。 WWDC2023年で発表されたプライバシーマニフェストですが、2024年の春以降は対応が必須になり、未対応のアプリはリジェクトされてしまいます。 今回、このプライバシーマニフェスト対応を行い、審査に出した結果、無事Appleの審査を通過したので、具体的に何を行ったのか書こうと思います。 まだ春まではだいぶあるので、Appleも本腰を入れて審査したわけではないかもしれませんが、前倒しで対応しておきたい、という方にとって少しでも役に立てば光栄です。 プライバシーマニフェストとは何か 〜とは何か、ということを知りたい場合は公式のドキュメントを熟読するのが一番です。プライバシーマニフェストについてのApple公式のドキュメントが用意されています。 プライバシーマニフェストについてのApple様の方針や概念の理解はほどほどに、具体的に何をす
WWDC23 では、プライバシーに関する新しいツールが追加されたり、今後新しく対応が必要な事項が発表されました。👮🏻 この記事では、WWDC23 の動画やドキュメント、Developer Forums の内容を調べ、実際に Xcode で試してみました。 対応が必要なアプリや SDK はそれなりにあると思うので、「ここ違うよ」「こうだと思う」などありましたら、ぜひコメントで教えていただきみなさんと知見を共有できたらとても嬉しいです。😊 何を対応すべき? まずは要点からいきます。 ざっくりまとめると、以下がそれぞれ対応しなくてはいけないことだと理解しました! o:必要 △:場合によって必要 x:不要 対応事項 アプリ開発者 SDK 開発者
iOS 15から使える「iCloud +」、どんな機能が追加されたのか知っておこう2021.10.21 20:3051,796 David Nield - Gizmodo US [原文] ( mayumine ) 気づいたら俺たちのiCloudがプラスされてた。 Apple(アップル)は、既存のiCloudの有料オプションをiCloud+という名称にアップデートし、ストレージ以外の機能も使えるようになりました。iCloudのストレージ容量がデフォルトの5GBを超えて、アップルに有料課金していて、iOS 15およびiPadOS 15にアップデートしていれば、あなたは立派なiCloud+のユーザーです。(さらに今年の秋にリリースされるmacOS MontereyにもiCloud+が含まれます) iCloudの価格は今までと据え置きで、日本では50GB月額130円、200GB月額400円、2TB
Appleプライバシー保護の最新事情と適応戦略 https://fortee.jp/iosdc-japan-2021/proposal/475a40ce-125e-472e-8d21-98a279a42541 @iOSDC Japan 2021
iCloudプライベートリレーに向けたネットワークやWebサーバの準備 iCloudプライベートリレーは、iCloud+サブスクリプションの一部として提供されるインターネットプライバシーサービスです。iOS 15、iPadOS 15、macOS Monterey以降のユーザーは、よりプライベートかつ安全にWebサイトにアクセスし、ブラウジングできるようになります。プライベートリレーは、SafariでのWebブラウジングとDNS解決クエリを保護し、アプリの安全でないhttpトラフィックからユーザーを守ります。プライベートリレーを経由するよう設定されたインターネット接続では、ユーザーがいる地域にマッピングされる匿名化されたIPアドレスが使用されるため、ユーザーの正確な位置や身元が明らかになることはありません。ネットワークやWebサイトにおいてユーザーがプライベートリレーを快適に利用できるよう、
ユーザーのプライバシーとデータの使用 App Storeは、世界中の才能あふれるデベロッパが開発したアプリをユーザーが安心して見つけられる、安全かつ信頼できる場所となるように作られています。App Storeで提供されるアプリは、プライバシー、セキュリティ、コンテンツの面で高い基準を満たす必要があります。ユーザーからの信頼を維持することが何よりも重要だからです。新規アプリ、および既存アプリのアップデートを提出するには、アプリにおける特定のデータ収集方針に関する情報をプロダクトページに掲載する必要があります。他社が所有するアプリやWebサイトを横断してユーザーをトラッキングする場合、ユーザーに許可を求める必要があります。 アプリのデータ使用方法の説明 App Storeでは、ユーザーがアプリをダウンロードする前にアプリのプライバシー方針を確認できます。個々のアプリのプロダクトページで、ユーザ
今月初めより、AppStoreで公開するアプリには、データ収集する機能がアプリにあるかないかに関わらず、プライバシーポリシーが必要になりました。 この記事は、特にプライバシーポリシーを書いたことがない僕がどうしたかという内容です。 注意 僕は、プライバシーポリシーや、法律については全然詳しくありません。 なので、ここに書かれていることは正しいとは限りません。 というか、まず間違いはあるでしょう。 なので、これと同じことをして損害あった場合とか僕は責任取れません。 じゃあ何故こんな記事を書いているのかというと、何も分からない僕の認識を正して欲しいからというのが目的にあるからです。 なので、もし間違いや改善すべき点を見つけたら、コメント欄で教えてください。 プライバシーポリシーに書くべきもの とりあえず調べていて必要だと思ったもの一覧 どんなデータをアプリが収集するのか どういう目的でデータを
おはようございます。 昨夜0時前の寝る前に申請したアプリが、起きたら審査を通っていて、寝覚めがとても良いです。わずか7時間。スピード感! before after --- 閑話休題 --- 結論 プライバシーポリシーをソースコードとともにGitHubで管理する Pagesでhttps://username.github.io/HogeApp/PrivacyPolicy/Japaneseみたいに公開してストアのプライバシーポリシーURLに申請する ソースコードはPrivateのままで大丈夫 経緯 「アプリ申請しよう思ったら、プライバシーポリシー必須になってて申請できないどうしよwオワタwwもう少し早く出しておけば...」 どうやら10/3からのようで。2018年10月3日からApp Store Connectのアプリ審査の際にPrivacy Policyが必須になる件の調査 ドメインとか持っ
WWDC20 で予告されていた通り、今後 App Store のプロダクトページに、そのアプリが利用しているデータについての項目が表示されます。その表示に使われる内容を App Store Connect から答えられるようになりました。 以下の記事によると、2020/12/8 から、新規・既存問わず審査提出時に入力必須となるようです。 実際に答えてみたでは、実際に質問に回答してみます。 なお、以下の情報およびスクリーンショットは、2020/11/6現在のものです。 質問への回答は、Account Holder または Admin 権限のユーザーでログインする必要があります。 App の新しいバージョンを作成すると、[App のプライバシー] セクションから質問に回答できるようになりました( [はじめに] ボタン)。 私のアプリでは、Firebase Analytics での分析や広告のた
※本記事は、一般に公開されている情報を元に作成しています。記事中の画像はWWDCのスライドのものを引用させて頂いております WWDC 2020 開幕しましたね!位置情報まわりも色々変更があったのでまとめてみます。 正確な位置情報を使用するかどうかユーザーが選択できるようになった iOS 14 では位置情報の使用許可を求められる際「Precise On(正確な位置情報)」オプションが表示されます。Precise は「正確な」という意味です。 このオプションをオフにすると、例えば地図を利用する場合はおなじみの青いドットは表示されず、このような大きめの円が現在地として表示されるようになります。 ユーザーは設定画面からこの設定を変更することができます。 実際にユーザーが居る位置とは数キロメートルずれることが予想されるので、正確な位置情報を前提としたアプリは注意が必要ですね。 ユーザーの許可ステータ
今秋に一般公開されるiOS14では、サードパーティーアプリ経由でカメラロールから画像を選ぶ際、どの画像を選択肢に表示するどうかをアプリ毎に設定しておけるようになります。 ユーザープライバシー尊重の一環 2020年のWWDCでは、Apple製品におけるプライバシーとユーザーとの関わり方が明確にされました。例えばiOS14では、正確な位置情報を明らかにしないオプションやアプリが収集する情報の可視化、アプリでマイクやカメラが使用中かどうかがインジケータで表示される……といった仕様が新たに採用されます。 こうしたユーザープライバシーへの取り組みの一環として、iOS14ではサードパーティーアプリ経由で画像を選択する(InstagramやTwitterで画像を投稿する)場合、カメラロールへのアクセスの仕方をアプリ毎に設定できるようになります。 選択肢は「選択した写真(Selected Photos)」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く